こんにちは、スタッフの小田嶋です。
サポセン機関紙「
ぱれっと」では、仙台のまちを面白くする人「ワクワクビト」をご紹介しています。
11月号のワクワクビトは、インドネシア人でイスラム教徒の
ユニ・ヌルル・アジザさんです。ブログでは、取材時のこぼれ話などをご紹介します。
ユニさんが発信する「ハラール」って?仙台発のインターネットテレビ局
ari(アリ)TV株式会社に勤務するユニさんは、
Japan Halal(ジャパン ハラール)TVという番組を通してハラールに対応した東北のグルメ情報などを発信しています。
ハラールとはイスラム教の教えにおいて「許されている」という意味のアラビア語です。イスラム教徒の人々にとって「ハラールかどうか」は、食べる物や、着るもの、行動などといった生活全般における大切な指標のようなもの。しかし、日本人にとっては馴染みがなく、具体的にどんなものか知らない人も多いと思います。
▲ハラールに関する初歩的な質問にも快く答えてくれたユニさん
知らなかった!取材した私もハラールについて初めて知ったことが多くありました。たとえば、イスラム教徒の方たちが、アルコールや豚肉を口にしないことは知っていましたが、出汁や油に含まれるエキスにも気をつけなくてはいけないことや、豚肉以外のお肉でもハラールに適した処理が必要なことなどです。まちでイスラム教徒の方を見かけることはあっても、実は知らないことばかりなのだとあらためて感じました。
東北には、ハラールに対応した食事を提供する店が、まだまだ少ないのが現状です。ユニさんのお話では「焼肉店で外食したい」と思っても、以前は仙台にハラールに対応した焼肉店がなかったため、東京まで行かなければ食べられなかったのだとか。
ユニさんが情報を発信する理由や、そのほかにも挑戦していることなど、ぱれっと2月号ではさらに詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
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ぱれっと2024年2月号はこちらからちなみに取材を行った場所は、ariTV株式会社がハラールに対応した飲食店モデルをつくろうと、2022年5月に開業したお店
「世界ゴハン」です。「どんな人も一緒に食卓を囲める」をコンセプトに、インドネシアをはじめ、タイ、韓国、日本などアジア料理を提供しています。
▲世界ゴハンの店の前でパシャリ(左)ariTV株式会社 副社長の浜知美さん、右)ユニさん)
そんな苦労があったとは…食べ物に関するハラールのほかに私が驚いたのは、礼拝についてです。イスラム教には1日5回、礼拝の時間がありますが、ユニさんいわく出先で礼拝するスペースを探すのには一苦労しているのだそう。礼拝では床に座ったり、頭を床につけたりする動作があるため、道端で行うわけにもいきません。旅先でも、仕事先でも、ショッピングに出かける際も「この時間のお祈りはどうしよう」と1日の行動を考えるそうです。
「世界ゴハン」では予約状況などに応じて可能であれば、礼拝スペースの貸し出しも行っています。ユニさんのようなイスラム教徒の方も安心して食事を楽しめますね。私も各国の料理がどんな味なのかとても気になるので、今度行ってみたいと思います!