毎月サポセン図書コーナーよりスタッフオススメ図書をご紹介
サポセンブックレビューこんにちは。スタッフの橋本です。今月ご紹介する本はこちらです。
原発事故はなぜくりかえすのか90年代後半、深刻な原子力事故が繰返され、対策として「原子力安全文化(=安全第一主義)再構築」が叫ばれました。
これを受け、NPO法人原子力資料情報室の高木仁三郎さんが亡くなる直前に書き、出版された本です。
高木さんは、そもそも日本に「原子力安全文化は育っていたのか」と問題提起し、それが成立する基盤を考えます。
事故の引き金ではなく、その「根本となる問題」や、組織やそこで働く個人のありよう。
安全や放射能の影響についての議論や事故の検証は徹底しているか、個人の公に対する責任は自覚されているか等々。
原発再稼働を論じるとき、その前提として議論を深めたい課題の数々。
だからこそ原発に対してのスタンスや立場を越えて、読んで論じて頂きたい本です。
///////////////////////////////////////////////著 者:高木 仁三郎
発行所:株式会社 岩波書店
発 行:2000年12月
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