CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«11月19日〆切<2018年度 東北ろうきん 復興支援助成制度>募集のご案内 | Main | 11月30日〆切<2018年 仙台観光国際協会 補助金制度のご案内>»
プロフィール

サポセン@仙台さんの画像
サポセン@仙台
プロフィール
ブログ
<< 2018年11月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
カテゴリアーカイブ
最新記事
検索
検索語句
月別アーカイブ
リンク集
bnr_01.jpg
http://blog.canpan.info/fukkou/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/fukkou/index2_0.xml
2018年11月07日(Wed) 外国人の子どもサポートの会<学校の教科書が日本語教材に>


【市民ライター講座2018 受講生の取材原稿を公開します】


「『仮定』っていうのはね、“仮に○○だとすれば〜”という使い方をするんだよ。『定』は予定とか想定とか。“〜だとする=〜と定める”という意味で使う漢字だよ」。大学生の菊地さんとパキスタン出身の中学生サミンさんが教科書を見ながら話す。

教科書には日本人でも普段使わない言葉や言い回しが多い。日本語を母国語としない外国人の子どもにとって、読み解くことは難しい。
「教科書のことばを理解することで、子どもたちの可能性は大きく広がります」と、外国人の子どもサポートの会代表の田所希衣子さんは語る。

会の活動拠点は仙台駅西口の市民活動施設エル・ソーラ仙台。サポーター会員のボランティアと外国にルーツを持つ生徒会員がパートナーを組み、1週間に1回2時間程度日本語で学習支援する。日取りは相談して決める。教材は、小中高の教科書だ。ボランティアの7割は学生だが、教科書をいっしょに読むことなら誰もができる。現在60人ほどの生徒が在籍している。

関野 (800x600).jpg
▲サポーター会員の菊池いろはさん(右:宮城教育大学4年)と生徒会員のパキスタンから来日8年目のシャムス・サミンさん(左:中学3年)

田所さんは30年ほど前、夫の転勤で仙台にやってきた。友人に誘われて、日本語教室ボランティアを始めた。その後、在仙外国人の子育て問題にも取り組むようになり、外国人家庭の子どもの進学難に気づいた。
進学できなければ就職は難しく、社会にもなじめない。「誰かが何とかしないと子どもはどんどん大きくなっちゃう。じゃあ私たちでやろう」と仲間と2005年に会を立ち上げた。

会は、進学支援に奔走するうち、子どもたちが教科書を読めずにいることで授業についていけていないことに気がついた。授業の話題になると友だちの会話に入っていけず、クラスに溶け込めない子どももいた。
「子どもたちには、会話力以上に教科書を理解するための支援が必要なんだと気づいたんです」。田所さんは、子どもたちの学習とコミュニケーションの向上に働きかける、一石二鳥の手法を探りあてた。

「今では、子どもたちがどこにいてもどんとこいです。支援する人がいれば、すぐどこにでも教室ができますから」。語学校のような特別さのない、誰もがいつでも参加できる活動がここ仙台にある。

(取材・文:関野頼利)