2017年09月14日(Thu)
ハジマルフクラムプロジェクト〜十人十色のまちづくり〜開催しました!
こんにちは。スタッフの松村です。 7月29日(土)、地下1階市民活動シアターで、トークイベント「ハジマルフクラムプロジェクト」を開催しました! トークのテーマは、「十人十色のまちづくり」。3人のゲストから、自分に合った形、時間、自分の興味関心、自分なりの課題意識から始まったそれぞれの活動についてお話を伺いました。 今回のゲストは、 一般社団法人アーツグラウンド東北代表理事の千田優太さん Table For Two Miyagi University代表の後藤明日香さん NPO法人おりざの家「おりざの食卓」のボランティア庄子尚美さん をお招きしました。 ▲はじめに参加者同士でアイスブレイク。 ▲年齢もさまざま 県内外から、「企業のCSV活動に関心があって」「何かおもしろそうだから」「自分も何か活動がしたくて」と様々な思いを持った33人の方が参加くださいました。 お待ちかねの、ゲストからの活動体験談、事例紹介は、宮城大学3年、 Table For Two Miyagi University代表の後藤明日香さんからスタートしました。 ▲後藤明日香さん。パワーポイントを作ってきてくれました! Table For Twoの活動は、全国にあり、宮城県では宮城大学がサークル活動として活動を展開しています。発展途上国の飢餓と先進国の肥満や生活習慣病の解消のため、市内にカフェを借り一日限定のカフェ「Cafe’ For Two」を企画。ヘルシーな食事を提案し、食生活について考えてもらうだけでなく、1食のランチの売上から20円を発展途上国の給食費として寄付しています。 「レストランを舞台にしたテレビドラマに憧れ、自分でもお店をやってみたかった」と、活動の動機を明かしてくれました。メニュー開発や広報などの企画をし、みんなで一つのものを作り上げることにやりがいを感じているそうです。「やってみたい!」「おもしろそう!」という気持ちで取り組める仕組みや手段が、世界の食の不均衡という大きな課題の解決にとって重要であることを教えてくれました。 ▲庄子尚美さん 次に、庄子尚美さんからボランティア活動の体験談を伺いました。 NPO法人おりざの家では、孤食になりがちな子どもや、一人暮らしの高齢者の方々が、みんなで食卓を囲む「おりざの食卓」を開いています。庄子さんは普段、自身でエステサロンを経営しながら子育てをしています。子どもに一人で食事をさせていた経験から、もともと「こども食堂」に関心があり、おりざの家の門を叩きました。 「経済活動の他に、何か別のことで自分の人生をもっと豊かにしたかった」と庄司さん。 ボランティア活動をしながら、食に関する知識、学んだ調理スキルを自身の生活に活かしているそうです。しかし、本当の意味で、庄子さんの生活をより豊かにしたのは、地域の子どもたちや高齢者との対話を通じ、一人ひとりの変化を目の当たりにすることで得られる新たな気づきでした。庄子さんは、「関わらなければ、地域のこと、課題のこと、分からないことがたくさんありました」と、今まで知らなかったことを知り、自身の視野を広げることが、やりがいにつながることを教えてくれました。 ▲千田優太さん 千田さんは、東北で舞台芸術や美術、郷土芸能などに関わる人たちのネットワーク作りと、取り組みの発信、表現者たちが活躍できる環境作りをしています。もともとはダンサーでもあり、表現者としても活動してきました。現在、仙台、宮城でさまざまな事業が進行中ですが、中でも今回は「ダンス幼稚園」という事業を取り上げ、活動や自身の活動の原点についてお話くださいました。 今回のゲストの中では、唯一この活動を生業にしている千田さん。どうやって生活をしているのかという問に対し、「活動をしながら、最近までバイトもしていました」と参加者に自身の略歴を配りました。自分が実現したいことのために、食べていくためのお金や活動資金を得るという考え方について、自身の生き方と合わせてお話くださいました。 お金、時間、人がいるからやるのではなく、「これがしたい!」「この課題を解決したい」が先にある。「市民活動をしようと思ってやっているわけではないんです…」という千田さんのお話から、市民活動の本質を垣間見た気がしました。 後半のクロストークでは、参加者同士感想や疑問を出し合いました。 「活動を続けるにあたってのエネルギー源は?」という質問には、 「楽しさ、ワクワク感、これまでできなかった経験ができること」などと3人とも一致。 「とは言え、苦しいこと、嫌な仕事もありませんか?そのような業務はどうやって乗り越えていますか?」という質問には、 「正直、資金調達や助成金の報告書作成、領収書の整理といった仕事はやりたくない」と笑いながら千田さん。後藤さんは「保健所への申請は億劫で…」など楽しいことばかりではなく、不得手なことも教えてくれました。 しかし、それはあくまで活動の一部。プレッシャーもバネにしているそう。また、「何も分からなかったけれど、やりたいことを実現するために法人化した」という千田さんから、「『自分はこれがやりたい!』『これが分からない』『苦手なんです』ということを、外に出すことが大切です」と、行動さえすれば、活動に必要なことが分かっってきたり、助けてくれる人と出会うこともできることを教えてくれました。 参加者の皆さんからは、 「活動者の生の声が聞けてよかった」「仙台の市民活動の一端を知ることができた」「自分が活動する上で励みになった」などの感想が寄せられました。 終了後の交流会では、おりざの家で「Cafe’ For Two」をしてみないか、おりざの食卓に自宅で取れた野菜を届けたい、今度飲みに行きましょう!など様々な交流が生まれました。 参加頂いた皆さま、ありがとうございました。 前回のハジマルフクラムプロジェクトはこちら→☆☆☆ 冊子「ちいさなマチノワストーリー」のダウンロードはこちら→☆☆☆ 本企画は、マチノワ縁日〜見て、触れて、楽しもう。まちづくりの出会いの広場〜 の一部として開催しました。 |