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太陽の昇る国旗と日付変更線 [2011年09月04日(Sun)]















   キリバス











  アンチグア・バーブーダ







私は「日の丸」を見るとき、
栄光と発展のシンボルでもある国旗としては
やはりこのデザインしか、
日本人に受け継がれるものはないという
気持ちになります。

日本の国旗が縞だったり、
三日月や星だったり、
動植物だったりということは
考えられません。

 国旗に出てくる太陽は、
マラウイが2010年7月に赤から白に
変りましたが、赤(日本、バングラデシュ)、
オレンジ(ニジェール、ナミビア)、
黄色(モンゴル、フィリピン、カザフスタン、
マケドニア、ルワンダ、キリバス、
アルゼンチン、ウルグアイ、
アンチグア・バーブーダ、キリバス)、
白(台湾、ネパール)・・・
同じ太陽なのに、どうしてこうなるのか、
文化人類学者の方にでも
教えてほしいものです。

小学校の音楽の教科書、
現行の3社とも、「ウミ」(林 柳浪作詞、
井上武士作曲)を1年生の歌として
載せています。

  ウミハヒロイナ 大キイナ
  ツキガノボルシ  ヒガシズム
            
  ウミハ 大ナミ アオイ ナミ、
  ユレテ ドコマデ  ツヅクヤラ。

  ウミニオフネヲ ウカバセテ
  イッテミタイナヨソノクニ


 実は、この「ウミ」という歌に合わせたような
国旗があります。キリバスです。

 キリバスは南太平洋に浮かぶ
人口10万人足らずの小さな島国で、
日付変更線に一番近い国です。

1995年、自ら日付変更線を大きく
東に伸ばしました。

地図帳でご覧ください。

日付変更線とは
経度180度(= 東経180度 = 西経180度)の
地点を結ぶ便宜上の線であり、
古くは、スペイン領時代のフィリピンは
日付変更線の東側に、
ロシア領時代のアラスカは、西側に便宜的に
置いていたほどです。

日付変更線は、
国連などの国際機関が設定するものではなく、
各国の国内法で決定できるからなのです。                      

ですから、2001年1月1日、つまり、
きょうから21世紀というミレニアムの日の朝、
キリバスには世界中から
観光客が殺到しました。

つまり、
人類最初に21世紀を迎える人になりたいと
キリバスに集まったのです。

もうひとつ日の出を描いた国旗を持つのは、
アンチグア・バーブーダという、
これまた人口が10万人もいない、
カリブ海と大西洋の境目にある島国です。

ですからこっちの太陽は大西洋から昇る太陽です。

  そして言うまでもなく、
日本の国旗「日の丸」が、
太陽が昇る国旗の代表と言っていいでしょう。
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