北方領土に捧げた生涯・伊倉敏彦氏逝く [2011年09月02日(Fri)]
40年間ご指導をいただいた 伊倉敏彦氏(8月26日急逝)の葬儀が 昨日、川崎市で行われた。 北方領土返還運動に生涯をささげ、 特殊法人北方領土問題対策協会の 創設時から、業務推進の中心的存在だった。 定年後は、根室市の東京事務所長として、 遠隔地にあるこの北方領土返還運動の 原点である根室と東京の、官民を 結びつけた。 納沙布岬の 返還要求記念碑「四島のかけはし」の建設、 20数回に及んだ関連の国際フォーラム、 全国キャラバンの実施、 全国に返還要求都道府県民会議を 創設したこと、ビザなし交流などなどは まさにこの人が いなかったらできなかったことといえよう。 あの丁寧で穏やかな物言いと 誠実に相手の話を聞く姿勢は、 相手の心を確実につかんた。 運動を引き継ぐ隊列の端にいる私ではあるが、 この運動は代々引き継がれなければと いっていた伊倉先輩の言を大切に、 「天の時」をえた返還実現に向けて さらに「一剣を磨いて」ことにあたりたい。 合掌 |