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「日の丸」の本を出しました [2010年01月16日(Sat)]










 拙著を取り上げるのはいささか照れくさいのですが、
ご勘弁ください。

『知っておきたい「日の丸」の話―国旗の常識・日本と世界』
が学研新書として、明日、発売されます。

 書店によっては一日くらい遅れるかもしれませんが、
特に賞味期限があるわけだはありませんので、
明後日なら間違いないでしょう。

 私としては、国旗に関わる著作は
たぶん40以上になろうかと思いますが、
これは
『国旗で読む世界地図』(光文社新書)以来の自信作です。

というのは、小欄で書き続けてきたものをベースにして
補筆してきたので、時間がかかっているからです。

 ですから、4年間、小欄をご愛読くださっておられる方は、
読んだことのある話が3分の2くらい、あるはずです。

 でも、ブログから本をつくる楽しさは、
それだけのゲタを履いているわけですから、
今度は比較的短期間に、思い切った発想や、
日頃はできなかった調査などを加えて、
充実したものに練り直せるということでしょう。

 学研さんからお話をいただいた日程よりも
ずいぶん早く納稿できましたし、
それだけ推敲や校正、再確認も余裕がありました。

 まずは、ご高覧下さい。本体790円です。

 ところで、小欄は、おかげさまで、間もなく4年、
110万を超えるアクセスをいただきました。

「そろそろタネが尽きるはずだ」と悪友どもはいいますが、
たぶん、日々是好日(ノーテンキ?)の私のことですから
ブログと国旗は尽きないと思います。

 すでに正月から、『物語 国旗で歩く世界』(仮題)を
書き始めています。

 国旗と真剣に付き合って50年です。みなさまからの
率直なご批判、ご質問をお待ちします。
小沢は辞めるべし [2010年01月16日(Sat)]






   民主党政権の終わりの始まりか







 民主党の小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入問題を巡る政治資金規正法違反事件で、小沢氏の秘書だった石川知裕衆院議員が東京地検特捜部に逮捕され、鳩山政権は発足以来、最大の危機を迎えた(読売新聞)。

 小欄は、ほぼ4年前にスタートして以来、5,802の記事を書いたが、ただの一度も小沢、鳩山に高い評価を与えたことがない。それどころか、この名前については登場するたびに糾弾するのみであった。

 今日の事態に際し、そのことをいささかたりとも誇るのではなく、「みんなで常識を持とうよ」ということを言いたいのだ。

 実は石川がまだ早稲田の学生だったころ、私がいた末次一郎事務所に時々出入りしていた。たしか、彼が早稲田のあるサークルのメンバーとして政治に関心を持ち始めていたころと記憶する。その後ほどなく、小沢邸に書生として入ったと聞いて、いささか驚き、かつ、それ以来、私との縁は消えた。

 小沢という人物について末次は「世間の買いかぶり、とりわけマスコミの過大評価は嘆かわしい」ということをよく言っていた。力仕事はできるかもしれないが、国益をはかり。政策を練り上げ、的確な政策推進能力をふるえるという政治家ではなく、まずは、自己の利益、利権、権力を求めるという、低い評価である。

 そこでマスコミにかねて私が期待しているのは「小沢の一日」という日誌風の欄を設けることだ。だれもがかねていささかならずダーティな「最高権力者」と見ているのに、なぜその行動を細かく報じないのか。政党人は基本的に公務員であり、公職についているのであり、今や、給与のほか、政党助成金という国税までもらっている存在である。

 その人が、「悪いことをした」ならば、身を処すというのが当然ではないか。たとえ「法律的には何ら悪いことをしていない」(小沢発言)のであっても、「結果責任」「道義的責任」「政治責任」があまりに大きい。

 今日の党大会で民主党がどれだけ自己浄化能力を示すことができるのか、まさか鳩山代表に小沢更迭を即断する力があるとは思わないが、それですむものではない。

 小沢は速やかに幹事長を退き、国会議員も辞めるべきである。それでこそ、民主党に生きる道があるのだが、現実の民主党はそれでは要のなくなった扇のようにバラバラになるであろう。それでバラバラになるような政党なら、それも結構だ。 

 最小限、民主党や鳩山代表は、小沢が東京地検の求めに応じて早々に出頭し、委細を説明することを促すべきである。

 石川ほか数人の郎党がお縄を頂戴しているときに、親分が「ワシは法的に悪いことをしていない」で済むならば、民主党政権が済まなくなってくるのは必至である。

(文中敬称略)


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