• もっと見る
« 2009年11月 | Main | 2010年01月»
<< 2009年12月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
海上自衛隊と舞鶴が一体に [2009年12月08日(Tue)]







    右が海上自衛隊舞鶴基地の一部






「基幹産業は自衛隊です」
メル友・鷲田マリさんの亭主・竜作さんが
ズバリそう言うんです。

 でもね、それっていいことですよね。

 朝来(あせく)小学校の保護者会の会長も副会長も
会場自衛艦。でも、地域と一体となって、まちづくりに
みなさんが知恵を絞り、汗を流し、協力しあっているのです。

 昨夜、元舞鶴基地総監の古澤忠彦元海将に報告する機会が
ありました。古澤さんも
「舞鶴は地元と最もうまくいっている市町村の1つ」と
微笑していました。

 この「基幹産業」の皆さん、昨今は聞けば聞くほど忙しそうです。

 おまけに一度、概要に出ると、なかなか帰宅は出来ず、
その分、別に代休があるわけでなし。

 守られている国民の一人として、まずは感謝します。

 そういえば、講演中、西日の直射を受けて弱っていた「弁士」を
暗幕で遮光してくれたのも、保護者会長(海上自衛隊一曹)、御自ら
でした。

 はしご(マスト)を駆け上るのはプロ?とはいえ、
普通は教職員がやりそうなことを、さっとやってくれるのです。

 こういう人がいる限り、教育は、否、日本海は大丈夫です。

 横須賀名物のレトルト食品「海軍カレー」はその古澤さんが考案者。
その「舞鶴版」がホテルの売店にありましたので、
舞鶴名物の「肉じゃが」ともども、かって帰りました。



舞鶴市立朝来小学校で [2009年12月08日(Tue)]





  親がフィリピンからという生徒もいたようです。
 「フィリピンの国旗は、戦争になると勇気や愛国心を表わす赤が
 上になるように掲揚するんです」。
















    「朝来(あせく)小学校って、朝が来る小学校ですよね。では、
世界で一番早く朝が来るのはどこの国かな? これ、この国旗の国、
日の出を描いたキリバズです」。
 西日を浴びて大熱演?したせいか、途中で上着を脱ぎ、力演した。
「脱ぎ方が落語家みたいでしたよ」とは、宴席での一言。









 土日に舞鶴に行ってきました。わがメル友・鷲田マリさんの
ご亭主・竜作さんが、東舞鶴のプラットフォームまで
迎えに来てくれました。真っ赤なVolvoでです。

 この人はいつ見てもカッコいい。第一、いまどき、丁髷?というのが
悔しいくらいよく似合う。

 閑話休題。

 舞鶴市立朝来(あせく)小学校で世界の国旗について
お話するためでした。国旗を通じて世界を知ることが、
「キミはキミ、ボクはボク、だが仲よく」の精神で
「キミの国はキミの国、ボクの国はボクの国、だが仲よく」だ
という話をしてきました。

朝来小学校は1873(明治6)年の創立という
古い学校。畠中好野校長以下、実に統率のとれた
すばらしい雰囲気を持った学校でした。

 どんな雰囲気かって?

教員のみなさんがまず明るい。校庭に着いただけで、
どの人が先生でどの人が保護者なのか分からないくらい
学校が一体となり、挨拶を交わすのです。

「だあれが生徒か先生か」ではなく、
「だあれが保護者か先生か」分からないくらい、
皆さんが一体になって、
子育てに当たっているのです。

 講演終了後、お茶を飲んで
保護者やその友人知人の方々何人かとお話し、
つい、暗くなるまで座り込んでしまいました。

 5時をだいぶ回ってから退出しようとすると、
教職員の方々がまっててくれたようで(どうもスミマセン)、
玄関にずらりと並んでおられ、
「ありがとうございました」
「またお越しくださ〜い」。

 これって企業並みのレベルの高い接客法ですよね。
こういうのに弱いのは私だけではないでしょうね。

 夜の懇親会にも10人近い教職員が来て下さいました。
保護者会の会長も、副会長もご一緒でした。

 お二人とも海上自衛官、なんと、副会長の方が
階級は上なのだそうです。一曹と一尉ですから、
基地では会長のほうが最敬礼しているのでしょうか。

  懇親会の席上、私は酔い任せ、オダテとお調子に乗って、
アカペラで「初恋」を歌ってしまいました。

 ご迷惑だという顔をしっかりと見つめながら歌うって、
歌より難しいですよね。

 本番の、朝来小学校での講演では、生徒のみなさんが、
何かを訊くとすぐたくさんの手が上がるという状態で、
とても楽しく過ごすことができました。

 小学生は小学生なりの興味関心と、知識欲を持っていますね。

 構内の掲示板には、先日、私が出版した
『ぬりえずかん せかいのこっき』(学研)を塗った作品が
たくさん張り出されており、
いい気分だったのはいうまでもありません。

 メル友・ご夫妻(妻夫?)とは、あまり
ゆっくりお話しできませんでしたが、
校長、後援会のみなさん、地元の方々とは
「また是非、お会いしたい」と
少なくとも私からは、ホンキでそう言いました。

 朝来小学校で見る限り、
日本の教育も地方の衰退も大丈夫です。

 みなさん、ありがとうございました。
おかげさまで、
しあわせいっぱいで帰京しました。
               (つづく)
ドイツ国旗物語 I [2009年12月08日(Tue)]









 ドイツ国旗についてこれが最後の説明です。

 大貫康雄さんからのご教示です。

    ☆☆☆  ★★★  ☆☆☆  ★★★

ワイマール共和国時代には
この「黒、赤、黄色の3色旗」が 正式に国旗とされる一方
第二帝政の「黒、白、赤の3色旗」は 国防軍旗として
使われています。
3色旗の色の意味についても諸説あります。

私(大貫氏)が大学時代にドイツ人教師から教わったのは
黒は、鉄の意志、弛まぬ努力
赤は、燃えたぎる情熱 
黄色(黄金)は、繁栄する国家を意味すると
いうことでした。

黒を 勤勉、 
赤を 情熱、
黄色(黄金)を栄誉、名誉、と解釈する学者もいます。

色の解釈は何となく
そのようなものかな、と思えますが、

由来については中々確固とした説明に
お目にかかっていません。
若手の育成こそ課題 [2009年12月08日(Tue)]








  挿画は石田良介画伯の特段のご厚意で
 掲載させていただいております。禁無断転載。






「ポリ・ミリ ゲームで学ぶ外交
 安全保障テーマにロールプレー」との見出しで、
12月7日付産経新聞がこの秋、
私が主宰するユーラシア21研究所の活動を
ご紹介くださいました。

 記事をご覧いただいた方も多いかと思いますが、
ご参考までに、転載いたします。

 当研究所では、引き続き、若手国際政治研究者の育成と、
機会の提供を考えてまいりたちと思っています。

      ☆☆☆  ★★★  ☆☆☆  ★★★

 世界の国々の閣僚などを演じて外交について学ぶロールプレーゲーム「ポリティカル・ミリタリーゲーム」(ポリ・ミリ)。米国の政府機関や大学で盛んに行われているが、日本でも大学などを中心に導入する研究者が増えている。一般の社会人を対象に実施する研究機関も現れており、専門家は「外交を効果的に勉強できるため、日本でも普及が進むだろう」とみている。(池田証志)

 ■実在の閣僚演じ
 米国の有力シンクタンク「RAND研究所」が開発したとされるポリ・ミリ。参加者が国家の閣僚を演じて外交課題を解決することで、外交や危機管理の手法を習得するのが狙いだ。
 米国などでは、大学や各種研究機関などで普及しているが、日本では国連会議のシミュレーションを行う「模擬国連」のように、国際的な決議を出すまでの外交を行うのが主流。

 ポリ・ミリは、軍事的な観点も盛り込み、主に安全保障をテーマとした外交を実践するのが特徴だ。すでに、拓殖大などの一部の大学や研究機関で導入が進んでいる。

 日露関係を調査する特定非営利活動法人「ユーラシア21研究所」(東京)でも昨年から、日本財団の協力を得てポリ・ミリを実施している。

 同研究所のゲームでは、各国ごとにテーブルに陣取り20分間の閣議で国の方針を決定▽次の20分間で他国のテーブルに出向いて交渉し国益の保護・拡大を図る−というサイクルを繰り返していく。


 ■「各国」が丁々発止
 今年は9月に静岡県内の研修施設で開催され、大学院生や官僚、団体職員など約30人が参加。5人1組で6カ国(日本、米国、韓国、中国、ロシア、北朝鮮)に分かれ、それぞれ実在の閣僚を演じた。

 「北朝鮮の後継者として三男が実権を掌握。弾道ミサイルを積んだコンテナ船が日本海に出没」。同研究所の事務局が朝鮮半島危機が高まったという想定を提示し、ゲームがスタート。

 「北朝鮮に特使を送るべきだ」「核の傘を提供しよう」。緊迫した空気に包まれた会場で、各国の丁々発止のやりとりが続く。

 日米は「あらゆる手段で事態の悪化に対処する」との共同声明を発表し、各国を牽制(けんせい)。一方、中国は亡命した別の人物を後継者と認め、対立した。

 しかし、事務局から「イスラエルがイランのウラン濃縮施設を攻撃」「北朝鮮難民が中朝国境へ」と新たな情勢が設定されたことで、米中の動きが鈍化。そこに、ロシアが北朝鮮にミサイル防衛システムを提供する見返りにコンテナ船を撤収させる約束を取り付け、一気に事態を収拾。ロシアチーム優勢でゲームが終わった。


 ■企業にも普及?
 「変化する情勢の意味を理解することと、自国の意思を他国に伝えるのが難しかった」と感想を話すのは、露大統領を演じた東大大学院生(25)。また同志社大大学院生(24)は「日本の行動に制限があることがよく分かった」。

 運営にあたった国際政治アナリスト、菅原出氏は「各国の国益の違いを体感できるポリ・ミリで、効果的に国際情勢を勉強できる。今後、日本でも大学だけでなく、企業などにも普及するだろう」と話した。
| 次へ