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300年の領土問題ジブラタル [2009年08月19日(Wed)]

 


  スペイン           イギリス








 EUが拡大・深化したからといって、
ヨーロッパの国境問題が解決したかというと、
そうではない。卑近な例が、7月21日の
スペインのモラティノス外相による
英領ジブラルタル(イベリア半島南端にある人口約3万人、
6・5平方キロ・メートルの地域)訪問だ。

港を中心とするこの地域は、
スペイン王位継承戦争中の1704年に英軍に占領され、
1713年のユトレヒト条約で英領となった。

爾来、今日まで英軍が駐留する。
領有権を主張するスペインの閣僚が
現地入りするのは初めて。

 内外の報道をあわせると、
今回の訪問は次のように行なわれた模様。

   ☆☆☆  ★★★  ☆☆☆  ★★★

モラティノス外相は、英国のミリバンド外相、
ジブラルタルのカルアナ首席閣僚(首相に相当)と
4時間に近い3者会談を行なった。

 ジブラルタルでは、2002年、英国とスペインの
共同主権を受け入れるべきか否かを問う住民投票が行われ、
住民は圧倒的な反対多数の意思表示をした。
自由貿易港などとしての繁栄を享受し続けたいという
住民の打算が選考した形だ。

会談では、租税回避や密輸などの組織犯罪対策、
環境保護の分野などで協力を進めることで合意に達した。

しかし、主権に関する問題は協議されなかったという。

会談後の記者会見で、モラティノス外相は
「主権回復を求めるスペイン政府の立場は変わらない」と
強調した。

2004年に誕生したスペインのサパテロ政権は
返還を求める立場は不変だとし、
最近も周辺の領海問題でジブラルタル側と対立。一方、
英国は住民の意思に反しての領有権変更には応じない立場だ。
 だが、この訪問がジブラルタル地域の英国支配を
是認することになるとして、
スペインでは野党国民党が反発。逆に、
現地住民側には英国旗を掲げて返還反対を
訴える動きもあった。

☆ .。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜

 EU内であっても、このように領土問題は厳しく
また、たとえ、
6・5平方キロ・メートルの地域であっても、
こと主権に関わる問題には軽々しい妥協は出来ない。

 ちなみに、北方4島の面積はその約800倍、
「領土で争わないでロシアとは友好親善」などという輩が
日本には時に現れてくる。そして、私のように
「北方領土返還」を要求するなどというのは
時代遅れででもあるかのようにいう人がいる。

 スペインと英国の「300年紛争」を
これからも注目してゆきたい。
朝日のピントはずれ(続) [2009年08月19日(Wed)]













 朝日新聞は事件2日後の19日朝刊で、
「日の丸切り党旗民主候補が陳謝 岡田幹事長、厳重注意」
というベタの後追い追加記事(モノクロ写真付き)を出した。

 小欄も昨日、厳しく批判したが、さすが、前日の記事は、
扱い・内容ともひどいと反省したのだろうか。

 前の記事が「日の丸」を「切り刻んだ」としていたが、
そこは「加工した」に変え、
「集会後、マスコミ関係者から指摘されたが、
さほど問題視はしなかった」という一文を加えた。

 しかし、これとてもややおかしいのは、
党首会談で麻生首相から指摘されて、
「初めて事実の重大さに気づき、
あわてて支持者に確認したという」とあるが、
確認したのは誰であるか、明確な主語がない。

 さらに記事の最後は
「21日に鹿児島入りする鳩山代表の応援演説を辞退することにした」
となっているが、私には、
「陣営がそこまで謙虚になったのだから勘弁してやってくれ」
という言葉がその先に読める気がする。

 この皆吉某という民主党の候補者は、
自分の陣営さえしっかり管理できないどころか、
本人も、同席していた小沢一郎氏ともども、
党旗に注目していなかった、
あるいはその異変に気付かなかったか、
無視・黙殺したわけで、
とてもわれらの選良として国会議事堂に来る資格はない。

 党首に顔を合わせることのできないような輩は、
すみやかに立候補を取りやめるべきだ。
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