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冷麺に思う韓国と北朝鮮 [2009年05月09日(Sat)]
























漢江の南、ソウルの漢南地区は
今やソウルの第2の中心街となった。

そこの国際児童援助協会というNGOを訪問するため、
交通渋滞を考えて早めに近くまで行き、
昼食のために飛び込んだ大衆的な店の冷麺とキムチが
メチャおいしかった。

韓国で10余年暮らしている日本語教師Fさんが
見当つけてくれただけなのに、こんなにおいしいとは、
要するに今や全体全体の冷麺のレベルが高い
ということなのだろう。

冷麺は北朝鮮の平壌(ピョンヤン)が本場。玉流館は
つとに有名だ。

2000年に当時の韓国大統領・金大中が訪れたことでも
知られる。

玉流館で実際に食べた友人(日本人)によれば、
麺は日本や韓国のものよりかなり太いという。

ほかにスープのすくない種類も東方部にはあるようだが、
私はこのムルレンミョン(スープ付き冷麺)が口に合う。
蕎麦粉を主に、
澱粉や小麦粉をつなぎにし、
シリンダーの小さな穴から押し出して作る麺。

ムルは水(スープ)、レンミョンは冷麺。金属製の器に
歯ごたえのある麺を入れ、
肉類、ゆで卵、キムチ、錦糸卵、ナシなどを
具としてのせる。スープの中には氷も入っていた。

麺は長く巻きつけて状態になっていることが多いため
調理用鋏で適度な長さに麺を切ってもらった。
これも別に失礼な作法ではない。

好みによりキムチやほかの野菜や果物、調味料などを加え、
全体が均一になるまで混ぜてから食べる。

しかし、
平壌の人たち、そして
咸興(カンフン。朝鮮王朝の建国者である李成桂の生地)という
朝鮮半島最東北部(咸鏡南道)にある
もう1種類のスープなし冷麺で知られた地方の人たち、
そこに住むみなさんの中で、
何人が名物の冷麺を堪能できているのか、案じられる。

また、その咸鏡道は核実験場があって、目下、
心配な動きもあると報じられているのが気にかかる。
藤の花と韓国、そして日本 [2009年05月09日(Sat)]


























ソウルや忠清道(チュンチョンド)でときどき藤の花を見かけた。

これは、南山(ナムサン)の展望台に向かう途中での写真。

「日本統治時代に誰かが植えたのが、
今に残ってるんじゃないですか」という人もいるが、
真相は不明。

 とにかく「綺麗なものはきれい」なので、残したくてのこしたのか、
新たに植えたのか、本来自生していたのか、
そんなことは、どうでもいい。

 韓国の人も、この季節、この花をよしとしているから
それだけで嬉しい。

 今回は多くの人に親しくインタビューさせていただいたが、
どの人も、心底、尊敬できる人たちで、
ますます韓国が好きになった。

 日本人にとって、韓国って鏡じゃないのかと
1965年の初訪問以来、思い続けてきた。依然、その思いは
変わらない。いつも、わが身(国)を、わが想いを確認できる
相手であり続けてくれる。
歯ブラシに関する一考察 [2009年05月09日(Sat)]











 
大げさな題をつけつてしまったが、
週末、のんびりとお付き合いください。

オランダの名門電機会社フィリップスの広告をソウルで見て、
ああ、そうだったんだ、と思い当った。

 人間、昔はなるほど指で歯をこすっていたんだろうなぁ。

 1970年代のはじめ、ちょうど東パキスタンがバングラデシュとして
独立するころ、国際赤十字の駐在代表として同地に滞在していたが、
かなりの高学歴の人でも、歯は小枝で磨いていた。

 戦中戦後でも、私は日本ではこういうのを見たことがなかったから、
さまざまなショックを受けた。

 私の時代は歯ブラシだ。硬軟、長短、形状はいろいろやってみたが、
結局はその形状に合わせた磨き方があるように思う。

「歯は、早期治療が第一、ほっといて治るものではないし、
治療に時間もカネもかかるだけ」という母の教えに従って、
若いころからすぐ歯科医に通うクセがついていた。そのせいか、
この歳で全部、自分の歯なのが、わが身の健康の秘訣かもしれない。

 電動式歯ブラシを子供たちから贈って貰ったことがあるが、
どうもわが手の微妙な動きを超える機能性と快感には至っていない。

 あっ、そうか。これはフィリップスの広告から始まった話。
ごめんね、フォリップスさん。
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