松下電器がPanasonicに [2008年10月16日(木)]
![]() 挿画は石田良介画伯の特段のご厚意で 掲載させていただいております。禁無断転載。 企業にせよ、団体にせよ、名称を決めるのは 実に難しい。しかし、振り返って見ると実に、 謂れは興味深い。 中には、創業者の個人名が天下の大企業になってもなお、 残されている例も少なくない。 松下電器が今月から、Panasonicになった。 これで大企業としては、 個人名が企業名になった典型的な一社名が 消えた。 しかし、これで同社が一皮向けて(脱皮して)、世界企業として さらなる発展を遂げることを期待したい。 残る個人名が企業名になった有力企業はまず、建設会社に多い。 1804年、清水喜助が創業した清水建設、 1610年、織田信長の元家臣であった 竹中藤兵衛正高に始まる竹中工務店、 1840年、鹿島岩吉が創業という鹿島建設、 1892年、大林芳五郎が始めた大林組、 1873年、大倉喜八郎による大倉組商会を濫觴とする大成建設。 大成建設は、1946年に日本で初めて社名に建設という言葉を 採用したのだという。 自動車では、トヨタ、ホンダ、フォード、そしてメルセデスなど。メルセデスは、創業者エミール・イェネリックの娘の名前。 いまや米国唯一の大型航空機めーかーとなったボーイング社。ウィリアム・E・ボーイングと海軍技師ジョージ・コンラッド・ウエスターバレットによって、1916年、シアトルで同社は創立されたことに由来する。 ブリヂストンが創業者・石橋正二郎にちなみ英語の単語を逆にして語呂をよくしたものであり、サントリーが同じく、1899年に鳥井信治郎が創業した鳥井商店にはじまっているが、1921年に壽屋(寿屋)となり、1963年にサントリーの現社名となった。 俗に、創業者の姓に「さん」をつけ、逆転させたといわれるが、これは正しくない。 創業期の赤玉ポートワインの「赤玉」を太陽(sun)に見立て、これに鳥井の姓をつけて「サントリー」としたとされる。 同じ橋本祐子(さちこ)“門下生”である畏友・常見喜一、修二両君が大きくし、日本一のジーンズメーカーとなったエドウィンは、1950年代に両君のご尊父・常見米八が始めた商店の商号から発展したもの。 TUNEMIは、アメリカから輸入した中古ジーンズを販売していたが、両君があいついで大学を卒業するや、1960年代後半になって、日本で初めてジーンズを製造・販売したのだった。主な製造工場がわが秋田県に並んでいる。 EDWINの社名は、デニム(DENIM)の「D」と「E」を逆転し、「NIM」を反転し「WIN」としたもの。「江戸で勝つ」が起源だというのは間違い。 森永製菓は、1899(明治32)年、森永太一郎が、前身の森永西洋菓子製造所を創立したことに始まる。 これまたいろんな例があると思うので、みなさまにご教示いただきたい。 |





