韓国と台湾の対日観 [2007年09月29日(土)]
国立台湾博物館の正面ロビーから見上げたドウム部分
日本時代に建造された博物館。現在もそのまま
国立台湾博物館となって活用されている。
先日、台湾の北投温泉で見た日本時代の庭園について
書いたところ、渋谷区の「妙齢の美女」さんから、
末尾の、
「韓国と台湾が大きく違う」という部分の意味がわからない
とのメールをいただきました。
私が言いたかったことは、
日本は台湾を50年、韓国を36年間支配したが、
その後の対日観が大きく違うということの一端についてでした。
たとえば、台湾では
今の総統府は日本時代の台湾総督府でした。
古くなって、ほとんど建て替えといっていいほどの大改築をしながらも、
外観は往時のままに残しています。
他方、ソウルの旧朝鮮総督府、
しばらくは韓国の首相府(中央庁)として使っていました。
確か、旧帝国ホテルや首相官邸を設計した
ライトの設計によるものだと思います。
それを見事に全面的に解体して、
まったく現代的なビルにしてしまいました。
台北の国立歴史博物館も、
さすがに菊の御紋ははずしましたが、
すべて昔のままです。
また、ロビーに建っていた児玉源太郎、後藤新平両総督の像は
はずしていますが、
二人の家紋は正面玄関の両脇に
きちんと遺されています。
韓国と台湾による戦後処置ながぜ、そうも違うのか、
これについてはいずれ、私見を書こう思います。
|
スーチーさんと福田首相 [2007年09月29日(土)]
まずもって、ヤンゴンで亡くなられた9人(当局発表)のみなさまの
ご冥福をお祈りし、
負傷された方々の全快を祈念する。
アウンサン・スーチーさんは民主主義の原則から言ったら、
もう、20年近く前に
「国父」とされるアウンサン将軍の「2代目」の
国家最高首脳となり、
世界政治に大きな発言力を持ったに違いない人だ。
京都大学で、矢野暢(とおる)先生に師事したこともある。
矢野先生とは特別親しくさせていただいたこともあり、
今回のことも、はるか「外国」のはなしとは到底、思えない。
先日、福田首相誕生の際、アメリカのブッシュ、北朝鮮のキム、
アゼルバイジャンのアリエフ親子が現役の最高首脳で、
以前には、インドのネルーとインデラ・ガンジー、
そして台湾の蒋介石、蒋経国などと小欄で書いたが、
さらに、パキスタンのブット親子、バングラデシュのジア父娘
など、インド亜大陸には親子、夫婦、次次世代など、
家族間の政権継承が結構ある。
今、パキスタン、バングラデシュも
娘の政権復活にからんで政局が混迷しているが、
さて、ビルマ(ミャンマー)、
日本がなぜもっと積極的に政治判断をともなった外交が出来ないのか。
2代目首相の福田さんの最初の腕の見せ所ではないか。
米欧は資産凍結をして自由、民主主義、人権を守ろうとする
というのに、
日本は「慎重に各国の様子を見る」というのは、
なんともはがゆい。
制裁にはさまざまなやり方がある。
目下はそのどれにも手をつけていないに等しい。
「慎重」が、国際社会ではしばしば
「怠慢」や「無関心」「手抜き」に等しく見られることを
再確認すべきだ。
「われらが2代目」にも
ここはしっかりしてもらわなくてはいけない。
|