州旗掲揚を巡り一波乱 [2007年09月22日(Sat)]
激しくやり取りする(左から)佐瀬昌盛団長、 カーチェルヌイ団長、ポノマリョフ州議会議員。 今しがた、サハリンフォーラム2007が終わった。 思わぬトラブルがあり、どっと疲れたというのがホンネだ。
今朝、私は9時半に第3議題 「政治的側面と日露平和条約締結問題」の開会を宣しようとしたところ、 10分ほど前になって、 サハリンきっての論客であり、 古参の州議会議員であるポノマリョフ氏(検事出身)が アルバイトの早大生とともに、 サハリン州旗を正面の議長席の後ろに張りつけていた。
一瞬、これはサハリン側のプレゼンテーションで使うため臨時に 掲示したのかなと思ったが、 それなら、 プレゼンテーターである ミトローヒン・ユジノサハリンスク経済法律情報大学法科助教授が 動くはずなのに、その気配がない。
そこで、佐瀬昌盛日本側団長(安全保障問題研究会会長)と相談し、 ポノマリョフ氏に問い質して抗議した。
この旗には、サハリン本島と、 北方4島を含む千島列島全部が白くくりぬかれている。 これを州の象徴として認めることは 北方4島をサハリン州の領土であるということであり、 日本側にできるわけがない。
「それでは日本側はわがサハリン州旗を認めないのか」。 ポ氏は激しく抵抗する。
「従来築き上げてきた信頼関係を壊す」 「こういうことは事前に話し合ってから行うべきことだ」 「この行為は自己宣伝以外の何物でもない」・・・
このとき、日本側の領土問題研究の第一人者である、ある老教授は、 ポ氏の胸襟を掴まんばかりに迫り、 ロシア語で怒鳴りつける。
こういうことはきちんとしなくてはいけないという点では、 日本側の参加者は一致した考え方を持っている。
結局は、あまりに激しい日本側の抗議にあい、 また、 カーチェルヌイ団長 (サハリン州国際・対外経済・地域間関係委員会日本交流部上級顧問)が 自ら旗を丁寧にはがしため、ポ氏も抵抗しきれず引き下がった。
この一件で、開会が5,6分遅れた。
ところで来年は、ユジノサハリンスクで 通算11回目の会議が開かれる予定だ。
ことは州の象徴である旗のことだ。
今度は会場の手配はサハリン側だ。
どうやらこの問題は尾を引くことになりそうだ。 主宰者である私は、今からいささか頭が痛い。
ポ氏の過剰な愛国心に基づく「暴論」はこれだけではない。いずれ紹介する。
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笹川会長の読み方 [2007年09月22日(Sat)]
町村外相から「ハンセン病人権啓発大使」の委嘱状を受け取る笹川会長 21日午前、外務省で町村外相から、 多年、ハンセン病制圧に向け幅広い活動を進めている 日本財団の笹川陽平会長に、 「ハンセン病人権啓発大使」の委嘱状が手渡された。
笹川会長は2001年から WHO(世界保健機関)のハンセン病制圧特別大使も 務めている。
委嘱状伝達式の席上、 笹川会長は、 病気としてのハンセン病がほぼ制圧されつつあるのに 回復者や家族が依然、 深刻な人権侵害にさらされている実態を指摘し、 「政府が差別問題に積極的に取り組むのは 人権外交にとって大きな意義があり、貢献したい」 と述べた。
笹川会長が国内の公職を引き受けたという話は 寡聞にして知らないが、 もしかしたら、これで最もお役人らしくない「お役人」が 誕生したのかもしれない。
大いに期待したい。
ところで、その知らせを知ったあるマスコミの人から、 「笹川」さんは「ささかわ」さんか、 「ささがわ」さんか、 という問い合わせをいただいた。
笹川平和財団は「ささかわ」平和財団だし、 どうやら「ささかわ」が正しいようだ。
一度、ご本人に聞いたたこともあるが、 どうやらどちらでも気にしないということのようだ。
さすが大物。
ついでにいうなら、「茨城県」は「いばらきけん」、 大阪府のベッドタウン茨木市も「いばらきし」、 「山手線」は「やまのてせん」、「山手通り」は「やまてどうり」、 「小渕沢」は「こぶちさわ」、「小渕」さんは「おぶち」さん・・・
こういうのが、あまざかる東北の片田舎の鄙人たるわが身には 一番、わかりにくい。
何はともあれ、「ささかわ」会長のさらなるご健勝と ハンセン病元患者や家族への差別撤廃に、みんなで努めよう。
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Posted by
吹浦 忠正
at 16:49 |
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高雄という地名 [2007年09月22日(Sat)]
折から高雄の歴史博物館では、高雄(打狗)の歴史展が開催されていた。 これはその看板。 台湾第2の都市・高雄は人口150万、すばらしい港湾都市であり、工業都市である。
その高雄は、台湾の中でもとりわけ親日的なところと見た。
日本時代のものが数多く残っている。というより、高雄神社とかごく少数を取り壊してそのまま保存してくれているという感じだ。
早い話が、高雄という地名である。
もともとこの地は「打狗」と呼んでいた。これで「ターカオ」と読む。それは「狗(犬)を打つ」ということで、日本が当て字を考え、「高雄」にした。
50年間に及ぶ日本統治で、高雄はすっかり近代化した。そこに戦後、国民党政府が進駐してきた。
高雄は文字をそのままにして「カオシュン」と中国語読みにした。そんな地名はほかにどんなところがあるだろうか。浅学菲才の私にはわからない。どなたか事情通の方、ご教示いただきたい。
今回、新しく知った歴史的事実である。
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Posted by
吹浦 忠正
at 07:00 |
文化・言語 |
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台湾の国連加盟問題 [2007年09月22日(Sat)]
中華民国時代からの青天白日満地紅旗。 現在、台湾全土に翻っている。 台湾の国連加盟申請が門前払いをくらった。 各紙が報道しているが、東京新聞が一番簡潔明瞭。
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【ニューヨーク=石川保典】国連総会一般委員会は19日、台湾が友好国を通じて「台湾」の名称で申請した国連加盟問題について、18日に開幕した第62会期総会の議題とするかを審議。投票の結果、賛成3、反対24で却下し、事実上門前払いした。
台湾は、昨年まで「中華民国」の名称で十四年連続、総会議題とするよう申請、却下されてきたが、「台湾」名称は今回が初めてだった。
賛成したのはパラオ、ガンビア、ホンジュラスの三カ国。中国を含む24カ国が反対した。申請は友好17カ国が行ったが、一般委はメンバー国が少ないため賛成は3カ国にとどまった。
台湾外交部の林永樂国際組織司長は「結果は予測されていたが、台湾の熱意を国際社会に伝えられたことが極めて重要だ」と記者団に述べた。
台湾は7月にも「台湾」名で潘基文(バン・キムン)事務総長に加盟申請したが、受理されなかった。
台湾は来年3月、台湾名での国連加盟の是非を問う住民投票を予定している。ただ、国連への新規加盟は、拒否権を持つ中国が常任理事国である安全保障理事会の勧告に基づき総会が決定するため、加盟問題が総会の議題になっても台湾の加盟実現は厳しい。
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台湾では、2008年3月12日に、総統選挙と国連加盟問題に関する国民投票とが同時に実施される。
与党・民進党は「台湾」の名称で、野党・国民党は「中華民国」で申請しようということで、その可否が問われる。
私が台湾に滞在中の9月15日、台湾南部の台南では民進党が、北部の台北では国民党がそれぞれ大規模集会を開いて、この問題をテーマにしながら、事実上の総統選挙の第1弾を撃ち合った。
両党のしのぎ遭いはまことに厳しく、いずれにしても僅差が予想されている。
しかし、現実には、台湾は日本の南に位置する隣国であり、最高の友好国である。2300万人のほとんどが親日的であり、一番好意を感じる国が日本という世論調査もある。
しかも、民主主義、市場経済、漢字文化という共通の価値観を持ち、その周辺はわが国にとって死命を征するシーレインであるというこの現実を、私たちは決して軽視してはならない。
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