クレムリンの奇策 [2007年09月21日(金)]
ロシアのプーチン大統領の任期は5月初めまで、このまま行けば、3月には大統領選挙が行われる。
そのプーチン大統領がビクトル・ズプコフ連邦金融監視局長(65)を首相に指名し、議会が圧倒的多数でこれを承認した。大統領は13日、来年3月の大統領選について「首相として何らかの仕事ができれば(立候補の)可能性はある」と述べた。
予期しなかったズプコフ氏の首相就任が、次期大統領選挙にどう影響するのか。
新首相はプーチン大統領より10歳以上も年上だ。かつてサンクトペテルブルク副市長時代の部下でもある。
このため、短期登板説もささやかれる。「ズプコフ氏は早々に病気で退陣。再選挙となってプーチン氏が新たに大統領に就任する」という奇策だ。
これまで、大統領後継候補として名前が取りざたされのは以下の6人など。
セルゲイ・イワノフ(54)第1副首相代行
ドミトリー・メドべージェフ(42)第1副首相代行
セルゲイ・ナルイシュキン(52)副首相兼政府官房長官代行
ドミトリー・コザク(48)南部連邦管区大統領全権代表
バレンチナ・マトビエンコ(58)サンクトペテルブルク市長
ウラジーミル・ヤクーニン(59) 鉄道会社総裁
このほか、以前には「ベラルーシと連邦を組んで、新たな国になりプーチンがその初代大統領に就任する」とか、「憲法を改正して象徴のような大統領をおき、プーチンが初代の首相となって実権を振るう」といったストーリーもあった。
いまや憲法改正を強行するそこまでの強引さはないにせよ、ズプコフ氏の首相就任は、現行憲法下の範囲でのプーチン氏とその取り巻きによる実権の継続をちらつかせるには、十分な迫力を感じさせられる。
ロシアの政治には何でもありだからだ。
さて、きょうから2日間、ユーラシア21研究所は日本財団ビルで「サハリンフォーラム2007」を開催する。
北方領土を現実に所轄しているサハリン行政府との共催で、通算10回目になる。遅れないようにでかけよう。
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