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日本が世話になった話D [2007年09月01日(土)]




 挿画は石田良介画伯の特段のご厚意で掲載させていただいております。禁無断転載。





 もう1つ、忘れられないのは「ギフト・ボックス」。

 鉛筆やクレヨンなどの文房具や石鹸、歯磨きセットなどの生活用品が紙箱に入れられたものだ。

 難民を助ける会で同様の「愛のポシェット」を企画したときに日赤本社を通じて調べたことだが、何と、アメリカでは終戦の翌年高校生が提案し、2年間で54万個を集め、旧敵国である日本に、100万個をドイツに、さらに100万個をフィリピンにおくっていた。

 この活動は最近まで難民を助ける会に受け継がれていた。そして、それに触発された日本ガールスカウト連盟はさらに継続している。

 国際協力活動に誰でも参加できるという点では、すばらしい活動だと思う。そして、その経験が海外や罹災者に関心を持つ第1歩になると私は思う。

 しかし、「もらい癖がつくからいけない」という批判なしとしない。

 が、秋田の田舎でこれを受け取ったことのある私は、その後の人生、「もらい癖」がついているようなことはないと、胸を張って言える。

 ならば、そういうことで、開発途上国の人たちや難民、先進国でも災害で罹災して困窮している人たちに「ギフトボックス」のようなものを送ってはいけないというのは、私は、それらの人たちへの侮辱とさえ思う。

 みなさんはどうお考えだろうか。



日本が世話になった話C [2007年09月01日(土)]









 日系人が多数居住していたにもかかわらず、やや立ち上がりの遅かったカリフォルニア州(加州)だったが、それでも45年10月24日には、ロサンゼルスで佐藤明治郎、山崎節らの呼びかけで「南加日本難民救済会」が、また、11月中旬にはサンフランシスコで浅野らの呼びかけにより、日系社会の長老・塚本松之助翁の名で「故国救済相談会」が発足、翌1月6日に「日本難民救済会」が発足した。

 先人の勇断、行動力、労苦に深く敬意を表しつつ、「日本難民救済会趣意書」の全文をここに紹介したい。

 私共沿岸在留同胞は 帰還(注:強制収容所から戻ったの意)以来色々な不自由と欠乏に遭遇して居りますが 現在は兎に角衣食に窮する事もなく生活の再建に取り組んで行ける境遇にあります。

 然るに最近頻々を伝えられます日本爆撃地帯の罹災者は、厳寒を前に控へ 喰ふに食なく着るに衣類なく 風露を凌ぐ家屋すら充たされていない状態にあり飢餓線上に彷徨する者数知れないといふ事であります。

 私共は それを聞いて 実に憫情に堪えない ぢっとして居られない衝動にかられます。
比較的豊かな立場に置かれて居る私共は 自ら省みて 例へ一食を分ち 一日の小遣いを割いても それ等同胞難民に対し 何とか援助して上げなければならないといふ良心的な義務を感じます。

 同時に先年私共が転住所に於て故国同胞から慰問品として 醤油、味噌、薬品、娯楽品等贈られた時の感激を思ひ起すのであります。

 あの物資不足の日本から、衣食住の保証されている私共転住所内同胞に対し 与えられたる温情を思ひ起す時に私共は欣然として自ら持てるものを 日本難民に分かち与える気持ちにならざるを得ないのであります。

 依って桑港(サンフランシスコ) 湾東の有志は 昨年末以来協議を重ね 更に帰還者同胞の大会を催し 茲に左の目的の下に日本難民救済会を組織するに至りました。

 本会は 戦火の犠牲となり衣食住に欠乏する 日本難民救済の為 寄付金を募集 又は衣類を蒐集し適当の方法に於て日本に送付するを以って目的とす。

 私共在留民が故国同胞に対し聊かなりとも救援の実を挙げるのは 正に此時であると信じます。何卒御賛同下され出来得る範囲に於て 金品の御寄付を仰ぐ次第であります。
 
 1946年1月22日
                              日本難民救済会
台湾との次世代対話 [2007年09月01日(土)]








 9月15日から20日まで、私は台湾を訪問する。私は台湾は日本の「南の隣国」として、しっかりと見つめておく必要があると考えている。

 そこで、さきにも述べたように、私が東京財団在職中に、台湾の国際関係学会(理事長:許世楷台北駐日経済文化代表処長=大使に相当)との共催ではじめた「日台次世代対話2007」(Japan - Taiwan Next Generation Dialogue 2007)に、顧問として参加するために、今回も台湾に行くということになった。

 いろいろ説明するよりも、開催要項でお示ししたい。

 日台両国の40代以下の「次世代オピニオン・リーダー」の皆さんが、活発に交流する機会になれば、「老兵」は満足、これに過ぎるものはない。

   ☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜

開催期間:2007年9月15日(土)〜17日(月)

場 所:春天酒店(スプリングホテル)

主 催:東京財団、台湾国際研究学会

テーマ:「グローバル化する世界におけるローカルの価値」

開催趣旨:
 2006年度に開催した「日台次世代対話2006」では、日台両国の若手専門家が相互交流を図る場として、政治、安全保障の観点から世界情勢および東アジア情勢について活発な議論を交え、経済、歴史の視点から日台両国関係のあり方について率直に意見交換を行った。

 そうした成果をふまえ、本年度は文化・文明的側面に焦点を当て、「グローバル化する世界におけるローカルの価値」をテーマに、日台双方の研究者、専門家が議論を行い、さらに現地での実地調査を行うことで、同じ島国に育まれた文化が地球環境問題などのグローバルな課題にいかに貢献できるかを追求し、両国の文化の相互理解をより一層深めることで、新たな友好関係の構築にむけた具体的な方途を探ることを目的とする。

議 題:
セッション@台湾と日本 〜人類の普遍的価値に貢献する島国文化〜
; 伝統文化、民族文化(先住民)、習俗、習慣などから導かれるサステイナブルなライフスタイル

セッションA日本/台湾の“たからもの”再発見 〜地域資源を生かした町づくり、国づくり〜
; 地域産業、伝統産業
; 地域固有の食文化
; 先住民族や地域固有の祭事、伝承、信仰、言語
; 近代化以降の遺構、まちなみ

開催スケジュール

Agenda
第1日目 9月15日(土)

15:30−16:00 開会挨拶
     台湾側:許 世楷(台湾国際研究學会理事長)
     日本側:加藤秀樹(東京財団会長)

16:00−18:00 オープニング・フォーラム
     テーマ:「グローバル化する世界におけるローカルの価値」
     司 会:莊 錦農(國立台灣大學政治學系教授)
     基調報告:安田喜憲(国際日本文化研究センター教授)
          蔡 源林(國立政治大學宗教研究所助理教授)
     質疑応答:参加者全員

18:00−20:00 レセプション

第2日目 9月16日(日)

10:00−12:00 セッション@
     テーマ:「台湾と日本 〜人類の普遍的価値に貢献する島国文化〜」
     コーディネーター:施 正鋒(淡江大學公共行政學系教授)
     報 告:陳 慧蓉(中國文化大學新聞學系/所助理教授)
     報 告:野林厚志(国立民族学博物館准教授)

13:20−15:20 セッションA
     テーマ:「台湾/日本の“たからもの”再発見
           〜地域資源を生かしたまちづくり、国づくり〜」
     コーディネーター:吉崎達彦(双日総合研究所副所長)
     報 告:後藤健市(場所文化プランナー)
     報 告:楊 勝欽(修平技術學院國際企業系助理教授)
15:40−18:00 総括討議と取りまとめ
     コーディネーター:許 世楷(台湾国際研究學会理事長)
              加藤秀樹(東京財団会長)

18:00−20:00 夕食会

第3日目 9月17日(月)

08:00−11:00 実地調査(国立台湾博物館、台湾故事館)


日本側メンバー プロフィール

<団長>
加藤秀樹(東京財団会長)
1973年旧大蔵省入省。証券局、主税局、国際金融局、財政金融研究所などを経て、1996年9月に退職し、1997年4月、政策を「民」の立場から立案・実現するため、非営利独立のシンクタンク 構想日本を設立。以来、同代表を務める。1997年4月より慶応義塾大学総合政策学部教授を兼務。2006年4月に東京財団会長に就任。

<コーディネーター>
吉崎達彦(双日総合研究所副所長)

<顧問>
吹浦忠正(ユーラシア21研究所理事長)

<メンバー>(50音順)

秋山訓子(朝日新聞東京本社記者)
浅野和生(平成国際大学法学部教授)
今井章子(東京財団研究部広報担当)
小林敬幸(ブロガー)
後藤健市(場所文化プランナー)
新宮 愛(自民党広報本部 機関紙『自由民主』編集担当)
野林厚志(国立民族学博物館准教授)
平野秀樹(農水省林野庁経営企画課長)
福島伸享(東京財団研究部ディレクター)
藤田千恵子(ジャーナリスト)
松島泰勝(東海大学海洋学部海洋文明学科准教授)
宮城能彦(沖縄大学人文学部教授、社会学者)
森 裕子(講談社 クーリエ・ジャポン編集部)
安井美沙子(東京財団 プログラム・オフィサー)
安田喜憲(国際日本文化研究センター教授)