寄付額は公表すべし [2007年05月20日(日)]
5月18日、CIVICホールで。
猪口邦子さんの勉強会を途中で抜け出したのは、文京CIVICホールでの「横田めぐみさん支援コンサート」に行くためだった。
親しい友人であるサックスの三四朗が出演することもあるし、何よりこのコンサートが重要な意味を持つものと思ったからだ。
米国の有名なフォーク・グループである「ピーター・ポール&マリー」のポール・ストーキーが出演したこのコンサートは18、19の両日行われたもので、横田めぐみさんのご両親ら拉致被害者の家族も会場に来ておられた。
ポールさんは自ら作詞・作曲した「Song for MEGUMI」を披露、大きな拍手を浴びていた。
今朝の新聞報道によれば、「ポールさんからは、支援金としてCD販売の収益の一部が、横田夫妻に手渡された」(産経)とある。すばらしいことだ。
ただ、一般論として、私はもし、チャリティ・コンサートとして銘打って行う催しであれば、寄付した金額ははっきり発表すべきだと思う。
よく、演奏家や芸能人が「収益の一部は〇〇へ寄付されます」ということを表記して、演奏会などを行なうことがある。この「一部」って何だろう、といつも疑問に思う。
極端な話、10円でも寄付すればそれは「収益の一部」であり、それは協力してくれた方の期待に背くことではないか。
贈った側はみんなの気持ちを代表し、協力に感謝する意味できちんと発表すべきだし、受け取った側も、責任をもって活用するため金額を公表すべきではないか。
私は数年前まで、難民を助ける会の責任者として数十回のチャリティ行事を担当してきたが、その場または精算後、正確な数字を発表し、活用の状況を報告するのは主催者の義務と心得てきた。
みなさまのお考えを聞かせていただきたい。
|
Posted by
吹浦 忠正
at 22:40
|
意見
|
この記事のURL
|
コメント(0)
海は日本の貴重な財産 [2007年05月20日(日)]
海は日本の貴重な財産である。
まず、以下の数字をご覧いただきたい。数字はいずれも「約」。
領土面積 38万ku
領海の面積 43万ku (世界第61位)
領海・EEZ 447万ku (世界第 6位)
同 体積 1580k㎥ (世界第 4位)
海岸線の延長 3.5万km (世界第 6位)
面積あたりの海岸線 92m/ku(世界第 1位)
人口当たりの海岸線 27m/100人(世界第 1位)
海上貿易量 9億5千万トン(世界の14%)
国際貨物の71%(金額ベース)、99%(重量ベース)が海上輸送。
食糧の60%とエネルギーの90%を外国からの輸入に依存。
日本にとって、海がいかに重要であるかを示す数字を
『海上保安レポート2007』などを参考に、
挙げてみた。
安全保障と生活に密着しているのが日本周辺の海であり、
そうした周辺の海、
日本の領土を知り、
その実情を理解することがいかに大事であるか、
ご理解いただけるかと思う。
小欄では引き続き、
日本の海と領土について連載してゆきたい。
|
Posted by
吹浦 忠正
at 11:37
|
領土問題
|
この記事のURL
|
コメント(0)
「福徳岡ノ場」って? [2007年05月20日(日)]
上の三角形に見える島は南硫黄島。「福徳岡ノ場」はその北東約5キロに位置し、活発に火山活動を継続中である。写真は2006年7月25日、海上保安庁による撮影。
下の2つの写真は2005年7月3日、
海上保安庁が航空機から撮影したもの。
「福徳岡ノ場」って聞いたことがありますか?
「福徳岡ノ場」というのは、
南硫黄島の北東約5km(北緯24度17分1秒、東経141度28分9秒)にある
海底火山のこと。
1999(平成11)年に海上保安庁が測量したところによれば、
最浅部(海底火山の頂上)は-22m。
南硫黄島は硫黄島の南南東約60kmにある
硫黄火山列島最南の島で、
島の直径は約1.9km、円錐形の孤立峰であり、標高は970m。
島の北西側には三ツ星岩があり、
その周辺では変色水がしばしば観測される。
この変色水の源が「福徳岡ノ場」。
明治以来、これまで3回新島を形成したがいずれも海没した。
3回の新島形成記録によれば、
1904(明治37)年11月14日(日露戦争で旅順攻略戦のさなか)に
海底での噴火が始まり、
同年12月5日には新島の形成が確認されている。
新島は標高145m、周囲約4.5km、面積7,936haでほぼ円形だった。
しかし、翌年6月16日には標高2.5〜3mに減少、
その後、海没して礁に変化、
1911年には礁の深さは426mになっていた。
2回目は、1914(大正3)年(第一次世界大戦の始まった年)。
1月23日に大噴煙が上がり、溶岩が流出、
25日には高さ300m、周囲11.8km、面積9,075haの新島となった。
しかし、2月12日以降、各所で決壊が始まり、
約2年後の1916年6月29日新島は消滅した。
3回目は、1986(昭和61)年1月18日、噴火活動が海面に達した。
20日、新島の出現となったが、
噴火活動はわずか3日間に過ぎず、
海面上への溶岩の噴出がないまま、
3月26日、海没した。
「福徳岡ノ場」は
最近でも、海上保安庁が厳重な警戒を怠っていない地域だ。
すなわち、2005(平成17)年7月2日、
海底噴火による100m以上の水柱を海保の観測船が視認した。
当時の記録には
「夜間に海中に火花らしきものあり。
7月3日多数の黒っぽい岩塊が水蒸気を発しながら海面上を浮遊。
周辺にはオレンジがかった茶色の長さ約1000mの変色水域。
7月4日黒っぽい岩塊は無し。多量の白っぽい緑色の変色水」とある。
日本の領域内には、刻々と変化を続け、
西之島や福徳岡ノ場のように、
もしかしたら新しい領土になるかもしれない場所がいくつかあるのである。
|
Posted by
吹浦 忠正
at 10:15
|
領土問題
|
この記事のURL
|
コメント(0)
政府の総合調整機能は× [2007年05月20日(日)]
択捉島。挿画は、石田良介画伯作。特段のご厚意で掲載させていただいております。禁無断転載。
「お役所の広報ほどつまらないものはない」というのが定評だ。それが、毎年、同じような内容で、同工異曲のようなものを出されてはたまったものではない。
私は、多年、北方領土関連の広報の一元化ないし連絡調整をきちんとすべきだと主張してきた。そのために内閣府に北方対策本部があるはずだし、内閣府というところはそもそも他のテーマに関しても、そういう機能を担うべき役所なのである。
しかし、この点は率直に言って、高市早苗北方担当大臣以下、まったく無能力である。
北方領土関係の広報啓発資料は、同本部自身を始め、内閣広報室、外務省、北海道、根室市、独立行政法人北方領土対策協会、社団法人北方領土復帰期成同盟などが、税金で刊行している。
しかし、これについてはほとんど何の相互調整もなく、百年一日のごとく、同じような内容で、毎年、美麗なる印刷資料を作成し、北方同盟では一部ロシア語のものもやっているが、他はほとんど日本語でのみHPを作製している。
ちなみに、わがユーラシア21研究所では、ロシア語でHPを作製し、日ロ関係に関わるニュースや、日本側の見方や考え方を紹介し、頻繁に更新している。アクセス数も多いし、世界中からアクセスしてくる。
上記の諸機関は、広報に関してきちんと返還運動団体の意見を聴くでもなし、学者や専門家に相談するでもない。
こんな実態を見逃している監査業務に携わっている人たちも、大いに批判されるべきである。木(各公共機関の広報活動)を見て森を見ていないからだ。
関係機関に異論や反論があったら歓迎する。
|