セルビア・モンテネグロの国旗。最上部の色はもっと明るいブルーです。外務省のHPから取りましたが、これでは黒と間違えてしまいます。外務省は至急訂正してください。
まもなくモンテネグロが分離・独立し、この旗はセルビアだけの旗に成ります。オランダの国旗のちょうど逆。ロシアのピョートル大帝がオランダに留学したときに、オランダの国旗に感動し、その3色がロシアの国旗に取り入れられ、さらに、それがスラブ諸国の国旗の色になりました。
田中一生(かずお)さんという、お仲間がいる。お仲間とはいうものの、御歳70、私よ、は〜〜〜〜〜るかに先輩です。
このたび、セルビア・モンテネグロの文学を日本に広めた功績により、同国の文化勲章を受章した。先日の「天声人語」で、田中さんが紹介されていたので、ご存知の方もおられよう。
難しいことは明日にでも書くとして、今夜、いっしょに食事しながら田中さんから聞いた、モンテネグロの笑い話。
「オレたちモンテネグロ人ってほんとにだめだよなぁ」
「こんどはどうした?」
「女房が産気づいたんで馬を呼んだんだ」
「うんうん、それで」
「オレが乗って女房を歩かせちゃった」
以上は古典的なアネクドート(小噺)。それが最近では、
「オレたちモンテネグロ人ってほんとにだめだよなぁ」
「こんどはどうした?」
「女房が産気づいたんで馬を呼んだんだ」
「うんうん、それで」
「オレが乗って女房を歩かせちゃった」
「なんで?」
「地雷が怖いもの」
となったというのだ。笑えぬ笑い話だ。
思えば田中さんとは10年余り前、毎月、熱心に「国際協力研究会」なるものをやっていた。その後NHKの欧州総局長になった大貫康雄、今、文藝春秋社の常務取締役である白川浩司の両氏、ユーゴスラビア紛争の研究で学位をとろうとしている少壮学者・長有紀枝さん、難民を助ける会の柳瀬房子理事長といった顔ぶれで、田中さんの受賞を祝いつつ、さまざまな情報を伺い、意見を交換した。
バルカンの混乱と文化を熟知する田中さんならではの話を、近く、東京財団の虎ノ門DOJO(道場)でお話いただけることにもなった。おたのしみに。