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ほら、中国が琉球を要求してきた [2012年07月14日(Sat)]



P2062059.JPG





産経新聞電子版でこんなニュースが
流れている。

    ∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋

沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の
領有権問題に絡み、
中国国防大学戦略研究所所長の
金一南少将が「沖縄は中国の属国だった」との
“暴論”を展開していたことが
13日までに明らかになった。

現役軍高官の発言だけに、波紋を呼びそうだ。

中国国営ラジオ局、中央人民広播電台の
ウェブサイトに掲載された
インタビューによると、金氏は
「釣魚島問題に関しては、
必ず行動を取ることが必要だ。
さらに大きな見地からみれば、
今後(議論を)始めなければならないのは
沖縄の帰属問題だ」と訴えた。

金氏は、日本が1879年以降、
「琉球」を強制的に占領し、
住民に琉球王室や当時使われていた
清国の年号や銅銭を忘れさせるために
「沖縄」と改名したと主張。

日本の占領を認めるに足る
国際条約はないなどと持論を展開した。

さらに「沖縄は当時、独立国家として
中国の属国で、
中国との関係が非常に近かった」と
世論を扇動。

中国のインターネット上には
「琉球群島は中国の属地だ。
日本は出ていけ!」
「人民解放軍よ、早く琉球を解放して」
などの過激な意見が寄せられている。

  ∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋∈∋

次は、昨年10月27日の小欄です。

 ☆★∴∵★☆∵∴☆★∴∵★☆

天児 慧(さとし)早稲田大学大学院教授は
わが国の代表的な中国研究家として
私が日ごろ、私が
大いに尊敬している方です。

その天児先生に、こともあろうに、
この浅学菲才の私が昨日、
公然と論駁してしまいました。

日本国際フォーラムで開催された
「日中有識者対話」の席上でのことです。

中国側が7人、日本側はざっと
30人ほどで、
天児先生は日本側を代表してただ一人、
基調報告をされました。

すばらしい分析でした。ただ、
その中で
「尖閣諸島を共同主権とし、
管理は日本が行う」という
「私案」を提示されました。

居並ぶ日本側の、
元外交官や学者等、
「有識者」(いやな言葉ですね)が
嫌な顔をされ、隣席同志で、
「これはひどい」
「なぜ事前にチェックしないんだ」などと
ささやきあっています。

一党独裁国の代表団を相手に、
日本側が意見の対立をすることの
マイナスは1973年以来の
「日ソ専門家会議」で
何度か味わっていますが、
ここで黙っていては、
これは日本全体を代表する考え方だと
いうとんでもない誤解を与えかねません。

天児教授とは先年、
天児先生の元ゼミ生できわめて有能な
女性(難民を助ける会職員)の
結婚披露宴でご一緒し、
そのときの新婦とは先週、上海で
ご一緒しているしなどということもあり、
一瞬ためらいはありましたが、
その間、湯下元駐比大使が、
「尖閣諸島について、
ECAFEが周辺に石油資源があると
報告書を出して、
台湾が領有権を主張し始めて、
中国はようやく自国領だと
言い出したに過ぎない」と
まずは紳士的に正論を提示されました。

そこで私が強く発言を求め、
@ 天児先生の発言には本席には
賛同する人がおらず、日本側の
有力な考えだと誤解しないでもらいたい、

A 島の領有について
外国からクレームをつけられれば、
たとえわが国固有の領土であっても、
その場所を「共同主権」とすべきだ
というならば、
韓国が対馬の領有をさらに言い募り、
中国が琉球列島でも要求してきたら、
これも紛争地だから
「共同主権」だとして
「解決」しようとするのか、
と天児先生を厳しく糾弾しました。

案の定、中国側の崔国際関係研究所長は
「I appreciated and
very much impressed prof. Amako’s proposal…」
と、最後の締めくくりの発言をされました。
がっちり受け止められたようです。

こうした場合、
天児先生が配られた同趣旨の「レジュメ」は、
しばしば一人歩きしますので、怖いのです。

こういう提案は、十分、関係者で練り上げ、
検討・吟味してからにしていただかないと、
ことは主権に関する重要な国益に関わります。

出席者は、私の発言に大きな拍手してくれましたが、
今後が心配です。

終了後、天児先生とは互いに歩み寄って、
しっかり握手し、個人的な感情のしこりを
残さないようにしたつもりですが、
頼みますよ、天児先生。

きっどこかで中国が
「琉球も・・・」と言ってきますから。

    ✾  ✾  ✾  ✾  ✾

以下はウィキペディアに拠る。

天児慧(あまこ さとし、1947年7月17日 - )は日本の政治学者。社会学博士(一橋大学)。早稲田大学大学院教授、第16代アジア政経学会理事長。
早稲田大学国際学術院、大学院アジア太平洋研究科教授。朝日新聞書評委員も務める。
専門は、中国政治、現代中国論、現代アジア論、東アジア国際関係論。
1999年天児から2001年までアジア政経学会理事長を務めた。1989年、第1回アジア・太平洋賞特別賞を受賞
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