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土筆(つくし)を知らない子供たち [2011年05月07日(Sat)]




  5月2日、山梨県北杜市大泉町で撮影。







駒沢公園のベンチでカメラをいじっていると
中学1年生くらいの子供たちが集まってきた。

画面にこの写真が出ると
とたんに怪訝な顔。

「つくしだよ、ツ・ク・シ」

中学生と思しき男の子が訊いてきた。

「食べられるの?」

「そうだよ」

「オジサン食べたことある?」

「あるよ」

「どうやって? ゆでてマヨネーズ?」

「そうじゃなかったな。昔から日本人は食べてたよ」

「じゃ、おしょうゆだよね、きっと」

「うん、そう思う。漢字でどう書くか知ってる」

「?」

「土筆」(と地面に書く)

「<どひつ>じゃん」

「地面から筆のように生えて来るから
こんな字をあてたんじゃないのかな、昔の人が」

「弘法大師かな?」

「? どうして?」

「うちのおじいちゃんが、昔のことはほとんどが
弘法大師が発明したっていってたもん」

「ふ〜ん、土筆って見たことある?」
「ない」「図鑑で見た」・・・

「大きくなったらなにになる?」

「ボクはロケット工学というのを勉強する」

「違う違う、土筆のことだよ」

「蕗かな?」

「それはフキノトウ」

「じゃ。杉の木?」

「なるほどまっすぐだもんね。でも違う」

「?」

「パソコンで土筆って入れて見てごらん」

「面白いおじさんだね」

「またね」

久々に素直でいい子供たちに出逢ったのだった。

「街のおじさん」って、子供たちにこんな対応で
いいのかな?



[注]
スギナについて派生するので「付く子」、茎の途中のハカマが継ぎ足しているかのように見えるので、「継く子」となった有力なせつがある。土筆の字は形状によるこのと思われる。
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