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日本財団の勇断に思う [2011年04月28日(Thu)]


日本音楽財団の資料から。
  「ひと目見たかった」と、音楽通の文化部記者がため息交じりに
  言っていました。me, too!ですよ、塩見さん。







 日本財団の姉妹財団である
日本音楽財団が驚天動地の
決断をされました。

 名器ストラディヴァリウスの中でも
1716年製の「メシア」と並ぶ最高峰とされる
1721年製の「レディ・ブラント」を
オークションに出し、
そのお金を東日本大震災の罹災者救援に
充てると、きょう、日本財団ビルで
笹川陽平日本財団会長とともに
記者懇談会に臨んだ
塩見和子日本音楽財団理事長が
発表しました。

「断腸の思いで手放す」と述べられた
塩見さんの顔がその意義と決断の
すばらしさに輝いていました。

聴く側の私は目の覚める思いに
圧倒されそうでした。

記者からは「どのくらいの金額か」
「買ったときはいくらだったか」
といった「愚問」が発せられ
場内はシラけたが、お二人が
答えられない理由を巧みに述べ、
識見の高さを貫禄の大きさを
示唆しておられました。

ただ、小欄がこれを書いた翌日の
産経新聞によれば、
塩見理事長は、「1千万ドル(約8億円)以上は」と
数字をかたられたそうです(この部分は4月30日記)。

 この記者懇では冒頭、
尾形武寿日本財団理事長が
2011年度の同財団の事業概況を
説明されました。

 日本財団の財政事情が往年の
数分の1になっているなかで、
私が主宰するユーラシア21研究所にも
例年通り、
7千万円の助成をいただくのです。

このご援助の大きさ、重要さ、
そしてそれに伴う責任を
「名器を手放してでも被災者支援を!」という
日本財団、日本音楽財団の勇断を知るにつけ、
圧倒される思いで受け止めました。
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コメント
楽器管理の難しさと音響やバイオリン製作の研究対象用になるものらしいですが、私には説明が難しくてよくわかりませんでした。
日本財団は日本で最も情報開示しているところですから、そちらに直接お問い合わせください。もちろん、日本音楽財団もそうです。
ネットでも詳しくわかりますし、昨日いただいた膨大な資料にもかなりかいています。
Posted by: 吹浦忠正  at 2011年04月29日(Fri) 10:05

上海で購入した仮設住宅16棟は昨日、新潟港に到着しました。
国際政治学者・菅原出くんとその仲間が出迎え、早急な通関を求めて、遅くともGW後半には通関できる見通しです。
ほかにイタリアでの購入も進めており、こちらはズエズ運河の滞船で送れています。
Posted by: 吹浦忠正  at 2011年04月29日(Fri) 09:51

その名器は使われたことはあるのでしょうかね、財団で。溜め込んでいた資産を吐き出しただけではあるまいか。若手の演奏家の育成につながったのか。場が白けたのは答えに問題があるのではあるまいか。

それはそうと上海の仮設住宅はどうなりましたかな?その手のヨタ話はよく聞くが、見識の深い吹浦先生ならばまさか引っかからなかったと思うが。
Posted by: はて?  at 2011年04月28日(Thu) 23:54