田母神氏と花岡氏 [2009年02月26日(Thu)]
モグラの穴 in 八ヶ岳山麓 政治評論家で産経新聞元論説副委員長の 花岡信昭道兄が、 産経新聞2月25日付に、 <田母神俊雄・前空幕長は「日本は いい国だと言ったら更迭された。悪い国だったと 言い続ければほめられるのか。日本人よ、 誇りを取り戻そうではないか」と訴えた。 職を賭したのだから、立場をわきまえよ といった官僚的理屈はもうどうでもいい。 田母神氏の思いに共鳴する>と書いていた。 畏友・花岡氏の説には、 いつも満腔の賛意を表明している私だが、 この件については少し意見が違う。 小欄は以前にも書いたが、 人間(ないしは「士たるもの」)、 職を賭して自説を訴えたかったら、 失礼ながら、 1企業(不動産屋)の論文コンテストなどには 投稿しないでもらいたい。 天下の自衛隊空幕長ともあろう人が 一流誌に寄稿するというなら、 少し意欲のある編集長なら かならず取り上げる。 花岡氏がその審査員として、「田母神論文」に 高い点数を付けたくらいであるからして、 そのことは容易に想像できる。 惜しむらくは、この論文はもっと、 広くあまねく読者を持っている、ないしは 伝統的総合雑誌としての評価の定まっている 例えば「文藝春秋」「中央公論」「諸君!」といったもので、 読みたかったというのが、私の率直な感想である。 |