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政治の劣化とわが世代 [2009年01月30日(Fri)]










尊敬する「国際派ジャーナリスト」というか
「憂国の士」P氏からの、今朝のメールです。

 自民党ってほんとうにていたらく、
なら民主党は? これまた、とてもとてもの感。

 両党のトップがともにわが世代なので、
なんとなく感じることができるのは以下のことです。

@物心ついてから常に発展してきた日本で生きてきて、
「なんとかなるさ」という楽観主義、

A戦後教育からくる薄っぺらな政治感覚、

B傑出した人物が政治家になろうとしない小さな仲間意識

Cもめないこと、みんな仲良しの社会習性・・・


日本の劣化はわが世代からか、と急に身を震わせて
心配し始めました。

 そんなことを思い出しながら、
以下のメールを拝読しました。

    =======================


アメリカ、
良くも悪くも可能性が大きい国ですね。

オバマ新大統領、(大統領の権限だけで
出来る範囲ではありますが)
ブッシュ政権が間違ったと思うものに関しては
毎日のように
異なる決定や方針を打ち出しています。

それに比べると
わが国の総理、

官僚の天下りはおろか
省庁による「渡り」の斡旋でさえも
細田幹事長との芝居質問を受けて出ないと
禁止すると
言えなかった。
この鈍さ。

国会事務局の高級官僚の退職金が
9000万円、という驚くべき額に
国会で質問されても
何の疑問も抱かない
この鈍感さ。

派遣労働者の大量解雇
低賃金で働いてきたため
蓄えも無く
解雇、即ホームレスになる人が
多いことも
目に入らないのか、
理解しようとしないのか
何ら納得するような対策を打ち出さず
ノー天気に
政局より政策だといって
権力にしがみ付く様は
無様であります。

オバマ大統領の目が時代を見つめ
世界を視野にいれているのと
比べると
一般日本人でなくとも
落胆してしまいます。

我々自身も
長年政権を担ってきて
これだけの結果を招いた自民党を
未だに擁護し

この期に及んでも
欠点ばかりを論っては
民主党にはまだ政権担当能力が無い、
などと弁解まがしいことばかり。

要らぬ心配ばかりして
政権交代に消極的にしか
対応できないのは
愚図としか言いようがありません。

何故、民主党も
日本の資産であると考え
一つやらせてみよう、という気にならないのでしょう。

我々日本人の精神構造national psyche
なのでしょうか。
こんな状態では
国際社会で指導力を発揮し、存在感を増していく
といった
国家戦略はとうてい描けないな、と
悲観論に陥りがちです。


(私の連れは相当日本人化していますが)アメリカ人と話していると
困難な時、失敗した時など
「こういう状況ならば今度はこれを試みよう」とか
「この失敗を教訓に次はこれをやろう」と
兎に角
何か
これまで試みなかったことをやろう、という
積極的、楽観的な発想が返ってきます。

日本人の場合、一般に
「あれは成功例が無い」、「前例が無い」とか
「失敗したらどうする」、「今度失敗したら終わりだ」
などと
消極的な声、悲観論が挙がりがちです。

今度のオバマ大統領就任演説では
アメリカそのものの基本的なあり方は変わらないものの、

大失敗したブッシュ路線には明白な決別が言われています。

それどころか
特に金融・経済政策では
ブッシュ路線の失敗がレーガン大統領以来の
発想の結果であるとして
市場万能主義、大資本・企業優先主義を
否定しています。

オバマ政権が4年後、或いは8年続くとして
どういう結末になるか
アメリカ国民は気にしていません。

今を見て
今、立ち上がる、闘うのは今だ、
こういう発想の国民が多いと
やはり雰囲気は違ってきますね。

アメリカの可能性、ダイナミズムを考えている内に
思わず
脱線してしまいました。
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