中山前国交相の醜態 [2008年09月29日(Mon)]
辞任した中山前国交相 中山成彬さん、 私はあなたが日教組を悪く言うのは、問題にしていません。ただ、それは国土交通大臣としては余計なことです。 失礼ながら、あなたには未だ、文部科学大臣当時のクセが残っていて、 @ 記者たちに囲まれれば教育問題について話すような気分になってしまう、 A 文部科学大臣のときは日教組について言えなかった欲求不満が鬱積してつい言ってしまった、 B 今度は、自分が文部科学大臣になれるかもと思っていたら、同じ派閥の塩谷 立に回ってしまったので、未練がある・・・ そんなことから日教組に悪態をついたのでしょうか。 それとも、 C 日教組について昨今、批判の声が少なかったので、最初から職を辞す覚悟で、言いたいことを言った のでしょうか。 でも、Cなら撤回しませんよね。 最悪なのは、撤回しておきならが、翌日、選挙区に行って同じようなことを言ったということです。二枚舌の人は、21世紀の日本の政治家にはふさわしくありません。 それも、「日教組をぶっ壊す」というのですから、国土交通大臣というより、大臣、公職には不適任というほかありません。 日教組は日本国憲法下で結社の自由に基づいて組織されているものであり、他人がぶっ壊すべきものではありません。ま、日教組は以前に比べて随分ひ弱になりましたし、かつての日本社会党のように、自壊するのはそう遠くはないのではないでしょうか。 言って置きますが、私はもちろん「反日教組」ですよ。成田空港の拡張にも賛成です。今のままでは、成田は世界のローカル空港になり、日本経済衰亡の象徴になります。 それと、日本国民は単一民族ではありません。私には、アサード・クルバンナリという日本国籍のトルコ出身者で、将棋は私よりはるかにはるかに強いし、日本語も私よりずっとうまく落語まで出来る知人がいます。 ですから、日本国民というのは、せいぜい、ある程度以上日本語が出来、日本文化を理解し尊重する人くらいでいいのではないでしょうか。 私が理事長をしている社会福祉法人さぽうと21は、そのオリジンは中国残留孤児、在日韓国朝鮮人、元日本国籍で北朝鮮に渡り脱北者になってまた日本国籍に戻った人などなど、さまざまな日本人や外国出身で日本に定住している人たちを支援しています。 そのほとんどが、成績優秀、品行方正で、かつての支援者の多くは日本と世界に貢献し、支援してきた私たちの誇りとなっています。 藤原3代の栄華の時代以来、わが秋田にはたくさんの蝦夷がいたはずです。みんなが混じってひとつの日本人になり、日本語と日本文化を醸成し、熟成したのですから、それ以上でも以下でもない、その程度の単一民族ないしは、ホモジュイニティ(同質性)の強い国民くらいの理解でいいのではないでしょうか。 これでいよいよ、日教組、成田空港、日本国民の構成といった課題に、落ち着いた議論がしにくくなってきたら、中山さん、これえもあなたの責任ですぞ。 また、こういう発言や行動が、それでなくとも危なっかしい麻生政権をさらに危うくすることの政治判断ができなかったのでしょうか。 |