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コソヴォ独立に疑問の国 [2008年02月19日(Tue)]





  17日に独立宣言をしたコソヴォの国旗






 コソヴォの独立をおいそれと祝えないどころか認めにくい国が世界にはいくつもある。

 まず、ロシア。セルビアとの深い関係からということもあるが、自国にチェチェンをはじめとするさまざまな少数民族問題を抱えているからだ。

 G8でも同様に、英国さえ、スコットランドが独立するという話が持ち上がっている。現に、スコットランド自治議会の第1党は「独立と独自のEU加盟」を公約にしている。国内の少数派が独立を企てるのを等閑視できないのはフランス系のケベック州を抱えるカナダも同じ。1960年代にドゴールが独立を刺激する発言をした当時とは違うが、もろ手を上げてコソヴォの独立に賛成とはいかないはずだ。

 スペインはいうまでもなく、独自の言語・文化を持つバスク地方が激しい独立運動を繰り広げてきた。2006年にスペイン政府と一応の停戦合意をしたが、実際にはテロが起こっているし、政府側も緊張して対応している。

 キプロスは1974年にトルコ系住民の住む北部地域をトルコが軍事占領し、83年には「北キプロス・トルコ共和国」として独立を宣言、トルコの国旗の赤と白を反転し、上下に赤い帯をつけた国旗を採用している。このため、トルコはコソヴォの独立に大賛成。

 アジアでは台湾はコソヴォの独立を歓迎・祝福し、その台湾のほか、チベット、東トルキスタン(新疆ウィグル)、チベットを抱える中国は、コソヴォの独立宣言に「深い憂慮」を表明している。

 スリランカは少数民族の「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)との30年にも及ぶ武力紛争を行なっている状況で、コソヴォの独立は到底、認められないようだ。

 ほかにもいくつもの少数民族から成るミャンマー(ビルマ)、2千万人もいるクルド人がイラク北部と周辺諸国など、岐阜県と同じくらいの面積という小さなコソヴォではあるが、世界はその動向を注視している。
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