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中国と台湾 私の立場 [2008年01月27日(Sun)]







    






 岐阜の「飛騨」さんからの質問にお答えします。
今朝は、新しい本棚が配送され、そのための大整理で
めずらしく奮闘しましたので、お返事が遅れましたことをお詫びします。

 質問は、「吹浦さんは、台湾のことをよく“南の隣国”と書いています。
もしこの“南の隣国”が北京に実効支配されたならば、
日本は大変な不利益を蒙り、
安全保障や経済面で大きな打撃となることは必至です。

まもなく、台湾では総統選挙が行われます。

日本はこれを慎重に見守り、
さまざまな可能性について準備する必要があるように思います。
このことについてどう思われますか」
でした。

 以下、箇条書きにて私の思いを書きます。

@ 台湾の多くの人々が、果たして
今の中国政府の支配を望んでいるでしょうか。
私は何度も台湾を訪問し、大勢の友人と徹底的に語り合いましたが、
2300万国民のほとんどが、
北京の軍門に降ることを望んでいないことは確かです。

A だとすれば、台湾としての選択肢は、大きく二つです。
独立するか、現状維持するかです。


B 私は同じドイツ民族が大ドイツ主義(オーストリアを含む統一)か
小ドイツ主義(プロイセンを中心とする統一)で
第2帝国を建国するべきかを論じた19世紀の故事と同じで、
中国人は、大陸中国と台湾という2つの国になればよいと考えます。

すでに、シンガポールという、
中国人を中心とした立派な独立国があるではありませんか。

C その上で、台湾が中国と連邦国家になるとか、
単一の国家になろうがそれは自由です。
あるいは、シンガポールを含むとか、
日本と連邦をしたいというかもしれませんが、それも理論上、自由です。


D 当面のこととしては、3月22日におこなわれる、
台湾の総統選挙の行方です。先日の立法院議員選挙では、
結果として国民党が圧勝(民進党との間に総得票数の差は
それほど大きくはない)しました。しかし、
国民党の馬英九候補がやや優位などと言われつつも、
さて、結果がどうなるかは分かりません。

E 台湾は中華民国の建国者である孫文の考えから、
5権分離の民主主義国家です。

各権力の最高機関として
「立法院」「行政院」「司法院」「考試院」「監察院」があります。

つまり、日本で言えば、
人事院、会計検査院、総務省行政評価局(行政監察機関)を
格上げしたような形になっている、民主主義国家であり、
複数政党制の国であり、
言論、集会、結社、表現などの自由という、
民主主義の価値を尊重し、諸原則を遵守し、
自由主義市場経済を確立している国です。
その上で、見事な経済発展をも遂げています。

つまり、台湾は日本と同じ政治・経済・社会システムを
持っているということです。そして、
いまどき、世界にも稀なというべき、「親日国」です。

これに比して中国は、はなはだ遺憾ながら、
そして、最近は経済が急速に発展しているとはいえ、
共産党による一党独裁、
汚職の蔓延、
少数民族への抑圧、
移住に伴う労働条件や人権上の差別、
言論、集会、結社、表現などの自由の制限、
軍事力の急激な拡充、
世界各地への強引な進出・・・
といった中国とは比較にならないのです。

 私は中国の変化を注目しています。発展を歓迎しています。

 日本が中国においてさまざまな分野で協力してきたことは
すばらしいことだと思っています。

 しかし、その中国の対日政策は何たるものでしょうといいたいのです。

 中国がG8の正式メンバーになろうというなら、
日本の国連安保理常任理事国入りに率先して賛同しなさい。

 中国は大好きですし、「日中友好」は大事です。
しかし、その言葉や「熱烈歓迎」の美名に、
私たちは踊らされすぎました。

昨年は「日中国交回復35周年」でした。しかし、それは
裏を返せば、「台湾断交35周年」だったのです。

私は中国が各分野で健全な発展を遂げることに大賛成です。

しかし、同時に、“南の隣国”台湾を、
日本は軽視してはいけないと確信している者です。
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