海兵隊のブアム移転 [2006年04月26日(水)]
空母キティホーク甲板上での著者(4月14日撮影。額賀福四郎防衛庁長官とラムズフェルド米国防長官とのワシントンでの会談で、在沖縄米海兵隊のグアム移転に関する費用負担について、日本側が総額約1兆2千億円ほど(全費用の59%)を負担することで合意したとのことである。 これによって、日本に関連する米軍のトランスフォーメーション(再編成)の根幹であり、かつ最大の難問が事実上決定したといえよう。 アポイントメントの確約も詰まっていない中で訪米し、予定の2時間の会談予定を大幅に上回って妥結にこぎつけた、同長官の交渉力、決断力、行動力を評価したい。 金額はもちろん巨大である。しかし、「平和」にはカネがかかるのだ。「水と安全」がタダという発想は、30年前、「イザヤ・ベンタサン」に糾弾されて以来、捨てたはずだったのに、基地を抱える都市での最近の市長選挙結果などを見ると、なかなか住民の理解は得られていないようだ。 日本は平和であってほしい、そのためには自衛隊も米軍もやむをえない、しかし、カネは出したくない、自分の町の近くでは関係したくない・・・という、ナイーヴな住民感情を融和するには、政府や関係者の徹底した説明努力が必要であろう。それを行なってこそ、「そういってくれればわからないわけではない」との反応も、もっと出てくるはずだ。 先日、横須賀で米だい7艦隊の旗艦ブルーリッジと空母キティ・ホークを視察した。両艦とも、さまざまな修理を行なっている最中だった。 修理作業を引き受けているのは住友電工。司令官以下、「日本の技術者たちの能力の高さは世界1である。このために横須賀は世界最高の基地になっている」と盛んに言っていた。 その技術をそのままグアムに持っていってはどうか。米国の自国領土に引き返す費用さえ、過半を日本が負担するという今回の決定からすれば、グアムに住友電工が引越しして艦船、飛行機、銃砲の修理をやって何が悪いかとさえ、思う。これは「武器輸出禁止」の原則にも、憲法にもまったく抵触しないアイデァアではないか。 それによって、質の高い防衛力を持ってこそはじめて、日本の安全保障が図られ、基地反対の住民運動も意味を持ってくるのではないか。 住友はん、もうかりまっせ。やりはらしまへんか? |



空母キティホーク甲板上での著者(4月14日撮影。
