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グルジアとロシア [2007年07月11日(水)]


       


 グルジア国旗(左)とロシア国旗



スターリンが好んだグルジアのワイン「キンズマラウリ」について書いたところ、二人の「妙齢の美女」は誰かという質問と、「<グルジアとロシアはご承知のような関係で>の意味がわからないというお叱りとをいただきました。

前段は、こんな“不良前期高齢者”と酒を飲んだというのでは、先方様に差支えがあるといけませんので、内密にさせていただくとして、後段には、お答えせねばと思います。

☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜

日本とグルジアとの交流は従来、あまり大きなものではなかった。
しかし、今年の3月7日から11日まで、サーカシヴィリ大統領は、夫人とともに日本の実務訪問賓客という枠組みで来日した。この訪問で、今後の緊密な関係が発展することを、双方が望んでいることが確認された。

安倍首相との会談で、安倍首相はグルジアを「旧ソ連の民主化・市場経済化の優等生である」と評価し、両首脳は「両国が基本的価値観を共有するパートナーとしての関係を強化すること」で一致した。

また、サーカシヴィリ大統領からは、日本の国連安保理常任理事国入りに対する支持が表明されると共に、その2008年非常任理事国選挙立候補に対する支持表明があり、阿部首相は深い謝意を表明した。
麻生外相からは、日本は地政学的に重要なグルジアとの関係を発展させていきたいと述べるとともに、「自由と繁栄の弧」構想につき説明がなされた。サーカシヴィリ大統領はこの構想に賛意を示した。

「サ」大統領の今春の訪日は、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった基本的価値を共有するパートナーとしての両国関係を強化する契機となったと評価することができよう。

では、ここで、1991年末にソ連邦が崩壊した後のグルジアの政治について、ざっと見てみよう。

グルジアはガムサフルディアを初代の大統領としたが、反政府勢力との武力衝突等により、1992年1月、同大統領が失脚、3月新しい最高権力機関として国家評議会(メンバーの大半は反共)が創設され、ソ連時代ゴルバチョフの下で外相を務め、何度も来日したシェワルナゼがその議長となった。

しかし、グルジア国内ではその後も、テロが横行し、国内では不安定な状況が続いた。

1995年11月、大統領選と議会議員選挙がダブルで行われ、シェワルナゼが圧倒的多数の支持を得て大統領に当選、2000年4月には再選を果たした。また、議会選挙でも大統領派である「グルジア市民同盟」が第一党の地位を得た。

しかし、この「シェ」政権は経済政策で成果を上げることができず、腐敗体質が国民の不満を呼んでいた。

2003年11月、「バラ革命」が起こった。すなわち、野党の呼びかけで、支持者たちが議会と大統領府を占拠、シェワルナゼが辞任に追い込まれたのである。

これを受けて2004年1月に実施された大統領選挙では、サーカシヴィリが圧勝した。サーカシヴィリは腐敗体質への反対勢力の中心的な指導者であっただけあり、汚職根絶・政治浄化に努めた。

2005年5月、米国のブッシュ米大統領がグルジアを訪問した。同年8月にはウクライナのユーシチェンコ大統領とともに「民主的選択に関する共同体」の設立を宣言するなど、親欧米路線を明確に打ち出し、グルジアはNATO加盟を目指していること明らかにした。

逆に、ロシアとの関係はいっそう、厳しいものになっている。アブハジア及び南オセチア問題で深刻な少数民族問題を抱え、中央政府の施政が及んでいないのみならず、ロシアは厳しい圧力を加えている。

中でも、グルジア産ワインの輸入禁止は内陸国グルジアにとってはつらいものがある。グルジアはロシア軍将校を逮捕するなど報復とも言える動きをとっており、依然、緊張関係が継続している。
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コメント
サアカシュヴィリ氏は大統領選出当時38歳?だったかの若さと聞いて驚きました。米国の大学を出てニューヨークで働いておられたとも聞いたし、超親米派なんでしょうか。
私も政治的なことがあまりわからないのですが、ロシアとの関係悪化には、エネルギー問題の影響も大きいのでしょうか?黒海からグルジアを通る石油パイプラインのことは過去に日本でも大きく報道されていましたよね。
Posted by: heron  at 2007年07月12日(木) 19:52