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文字順が逆の中国語 [2006年03月28日(火)]





 日本語には「社会」「階段」「事情」「日本」などのように、文字の順番を間違えると、全く別の意味になる言葉がある。現に、某国立大学教授が、ライフワークの研究成果ともいうべき立派な著作を出版した時、はしがきに「秘書の情事により刊行が2年おくれましたことをお詫び申し上げます」と印刷され、全部を回収したという、ほんとの話があるくらいです。

 日本語には、中国語とは語順が反対の言葉がいろいろあります。意味は同じです。
  静粛=粛静
  平和=和平
  相互=互相
  紹介=介紹
  短縮=縮短
  言語=語言
  講演=演講
  暗黒=黒暗
  階段=段階
  素朴=朴素
  運命=命運

といったところでしょうか。極めつけは、
  良妻賢母=良母賢妻

どなたか、もっとお気づきの方、ご教示下さい。

 せんだって、台湾の友人に「どうしてこうなったのか」と訊いたところ、すごい答えが返ってきた。
「空海が唐で言葉を習っているとき、師と対面して教わったため、文字順がさかさまになったんですよ」。




「ふきのとう」の挿画は、石田良介画伯のご厚意で掲載させていただいております。
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コメント
押村朝日子さま
いつも詩のような文章をありがとうございます。歴史や宗教にお詳しく、格調高い文章に感銘しております。今後ともよろしくご指導下さい。
Posted by: 吹浦忠正  at 2006年03月29日(水) 10:12

ゑぇぇ・・・
お忙しい方々に、恐縮です。

子どものころに聞いた話なのです。

濡れた聖書を、それでも読みたい一心で日に透かして見たら、こちらのページとあちらのページの文字とが重なって見えて、それを必死で書き写したものがその後、流布したので………

というような話でした。

鑑真和尚の水難とか
さらには玄奘三蔵の求法の旅
もちろん空海たち遣唐使もそうですが、

知るというのは、かつて、大変労力の要るものだったし、それでもなお知りたいと願った人々の、無数の働きの積み重ねの上に、今があるのだなあと思うとき、よくこの話を思い出します。

私に話してくれた人は、多分笑い話のつもりだったのだと思うのです。間違ったまま覚えちゃったんだよね、ははは、みたいな………

技術は進み、何でもネットで調べて、ぴっとコピペしてわかった気になれる時代ですけど、黒海の岸辺で日にかざして聖書を読んだ人々を、ほんとに笑えるかといったら、どうなんでしょう?
私の心には、まるでロダンの群像でもあるかのように、彼らの姿が刻み込まれてしまったのでした。

知るのも簡単だけど、間違って流布するのも、また、ひどく簡単になった今、思い出すことのふえた、小さな物語です。
Posted by: 押村 朝日子  at 2006年03月29日(水) 07:03

押村朝日子さま
いつもご高覧、ありがとうございます。
少々お時間を下さい。関係者で何とか調べてみますので。
Posted by: 吹浦忠正  at 2006年03月28日(火) 17:58

吹浦さんはロシアにお詳しいので、
お尋ねします。

ロシア文字にいわゆる「裏文字」があるのは、
昔、聖書を運んだ船が黒海で沈没して、
引き上げられたときには紙が張りついて、
表裏がわからなくなったからだ。
というのはほんとうでしょうか?

それにしても
空海が恵果阿闍梨に学んだ「暗黒」って
どんなものだったでしょう。

ちょっと怖い。
Posted by: 押村 朝日子  at 2006年03月28日(火) 15:03