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桜と雨と涙とため息 [2007年03月30日(Fri)]



 剪画は石田良介画伯の特段のご厚意で掲載させていただいております。禁無断転載。






  春雨のふるは涙か桜花
    散るを惜しまぬひとしなければ

 これは『古今集』所載になる六歌仙の一人・大伴黒主の歌。今日は春雨、桜の花が散らないように願いたいもの。

 しかし、この歌はなかなか巧みな擬人化ですね。

 国文学者は、

   こよひねてあふみへゆくとみし夢の
    かなしと袖にふるは涙か  源信明

   あかなくにかへる雲井に春雨の
    ふるは涙か雁ぞなくなる  俊成卿女

   曇る夜の月ををしまぬ人はなし
    ふるは涙か秋のむら雨   長嘯子

を黒主の和歌の派生歌としてあげますが、俗なる筆者は「出るは涙かため息か」という歌がこの歌から本歌取りしたのかもと思いをめぐらせてしまいます。もちろん、真偽は知らず、です。
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コメント
 おそれいります。「かすみっこ」先生のような巨匠に、そうまでいわれたら一大事です。但し、買いかぶらないでください。もう、「冥途の土産」は揃いましたから。
Posted by: 吹浦忠正  at 2007年04月04日(Wed) 23:41

昨夜旧奏楽堂で知人のコンサートがあり上野公園の夜桜見物をしながら行って来ました。
風が強かったのですが桜は散ることもせず本当の満開でした。
旧奏楽堂はミニコンサートには最適な趣と広さで貴方もお一人でのコンサートはこのような所でなさっては如何ですか。
滝廉太郎との伝統とともに素敵なコンサートになるにちがいありません。
あの情緒ある建物での貴方の日本の叙情歌を聞きたいものです。
そのような事を考えながら帰途についたのでした。
Posted by: かすみっこ  at 2007年03月31日(Sat) 10:44