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完成か地雷破砕機 [2007年01月14日(日)]




 地雷探査機のMine Dogが「谷川真理ハーフマラソン」に展示された。






 左が地雷破砕機のMine Bull






カブール空港で実験中の両機





 従来の手作業による対人地雷撤去作業(カンボジアで)。最も確実だが、なんとも効率が悪いのが困る。




 地雷破砕機は対人地雷廃絶運動に関わってきたものにとって、重大な関心事である。

 川崎重工業がこれ以上望む点が少ない、完成に近い破砕機を考案、試作機を「谷川真理対人地雷廃絶チャリティ・ハーフマラソン」の会場に展示した。

 これまでもさまざまな企業や大学の研究者が対人地雷破砕機を考案・試作してきたが、それぞれに欠点があり、正直なところ、安心してこれに託すという思いにはなれなかった。

 今回の特徴は、2種類の車両からなっていること。Mine DogとMine Bullである。

 Mine Dog はいわば、無人地雷探査車両、Mine Bullは無人対人地雷破砕車両である。

 まず、Dogで地雷原に入り、地中を探査する。少々の対人地雷に触れても対爆破ゴムタイヤアで車両が危険にさらされることはない。そのあとにMine Bullが入って行き、爆破によって破砕し、再度、Mine Dog が到来してチェックする。

 従来の破砕機では、破砕した際の金属片が散らばってその後の探査を難しくすることが多かったが、Bullは土をすくって濾過し、金属片を吸収してしまうので、次の探査が容易になる。

 また、もし、対戦車地雷があれば、その前で車両が停止する。そこで、人が近づいて従来の方法で慎重に取り除く。

 実用実験はアフガニスタンの首都カブールの空港で行なわれている。この飛行場のような平坦で乾燥している場所でなら完璧に期待した役割を果たしてくれそうだ。

 心配なのは、「雨量の多い湿潤な土地。7トンの重量があるDogが正確に走行してくれるか」が難点だと、川崎重工の担当者もいう。また、樹木の多い場所での使用が難しい。

 しかし、平坦で乾燥した場所だけでも、この2種類の機械で従来の数倍の速さで探知・破砕が出来るなら、これは日本ができる大きな技術貢献になるはずだ。

 今後さらに改良が加えられ、国連機関の認証などのプロセスを経て、Mine DogとMine Bullが「日の丸」をつけて、アフガニスタン、アンゴラ、スーダンなど世界各地で活躍してくれることを期待したい。

「地雷ではなく花をください」は、地球の願いである。


 
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コメント
「難民」=refugee、「避難民」=displaced peopleに限らず、外交用語は膨大な数があります。『国際法事典』『国際法外交辞典』など、そうしたものを収録しているものもいろいろでています。
特にラテン語のものであっても今もよく使われているものを知っておく必要がありますし、19世紀まではフランス語が外交文書で決定的に重要でしたので、それが多く残っております。
いずれ少し列挙する機会もあろうかと思います。
Posted by: 吹浦忠正  at 2007年01月17日(水) 07:13

この記事についてのコメントとして不適切と思えることを先ずもってご容赦下さい。
先程(1/16深夜)のニュースの中で、食品会社の不祥事について「賞味期限」を「消費期限」と伝えたことを訂正する旨の放送がありました。「訂正することなの?どちらも同じでしょ!」が庶民的感覚です。
一方、「難民」=refugee、「避難民」=displaced people、と状況下で(英語では)大きく違うということを先生の著書で学びました。
企業においても、特に他の企業とのやり取りで「用語の解釈」の擦れ違いで大変な誤解を生むことがあります。用語の定義は重要です。外交の世界では、どのようなルールや仕組みがあるのでしょうか?
Posted by: カブ  at 2007年01月17日(水) 01:17

山梨日立建機のことは、同社がこのテーマに取り組み始めたころからよく知っていますし、お付き合いも十分あります。
それを踏まえた上で私は今回の川崎重工業のものを評価しているのです。
マラソンに来る人に企業の宣伝をしてどういう効果をねらったのかは知りませんが、企業の宣伝というより、日本の既存の技術を工夫するとこんなこともできる、官民あげてこの問題に取り組もうとしている姿勢を私は評価します。
Posted by: 吹浦忠正  at 2007年01月14日(日) 22:10

先ほど6チャンネルで、カンボジアにおける山梨日立建機社の重機を使った地雷除去の取組みが放映されていました。
ハイテクがいかに役立つかを誰にでも理解出来る内容だったと思います。マラソン会場の地雷探査機は動かすなどのデモンストレーションはあったのでしょうか。番組では地雷を知らない子供達のために、実際に地雷を爆破してその衝撃・怖さを訴えるシーンも流れていました。
企業の社会的責任・貢献(CSR)は、単なるトレンドではなく浸透してもらいたいものです。マラソン会場に重機を展示しただけだとしたら、もう一工夫足りなかったのではないでしょうか。大企業ゆえに宣伝をねらっただけだとしたら、そう民衆がとらえたとしたなら残念なことです。
企業の広告とCSRの融合は難しいことかもしれません。少なくとも大企業しかCSRを実践して紹介出来るような国にはなって欲しくありません。
Posted by: カブ  at 2007年01月14日(日) 21:27