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母の日には[2026年06月12日(Fri)]
日本は5月に母の日、6月に父の日があります。一方、国連が定めた国際親の日は6月1日です。それにちなみ、田舎の子供達とは先月まず母の日カードを作りました。世界では色々な花束が贈られるのだと思いますが、今回はカーネーションをモチーフに2種類作ります。(投稿は今頃になりましたが、支援里親の皆様にはすでに写真でお送り済みです。)

正方形の紙を三角に3回折って、円弧状に切ると8花弁の花型ができます。その同じ基本形を使うのですが、2つ折りのカード台紙への貼り付け方が違うので (1つ目のカードのほうはそれぞれの花型に1本の切り目も入っています)、カードが開いた時の花の形が異なります。1つ目のカードは色紙で、花型2枚で作り、2つ目は半紙の花型4枚で作りました。

1つ目は各花型の貼り付け型が、子供によってはやや難しかった模様です。全体の前で模型を使ってやり方を実演するのですが、子供達はそれに沿ってやっているつもりなのですが、違った方向に貼ってしまったりするのです。空間認知ですね。しかし子供に何も非はありません。そういう習慣が少ないだけです。

2つ目は、色で染める体験を組み込もうと思って半紙にしたのです。絵の具は敢えて三原色だけを準備して行き、その場で2色の混合色も作って選択肢に加えました。これは個人個人ではなく、教室の一角に絵の具ブースを作って 半紙の花ができた子から色付けするかたちを取りました。

絵の具は初めてなので、絵筆を持つのが緊張したようです。一番初めに誰が色付けに行くか躊躇し合っていました。しかしいざ始めるととても楽しかったようです。子供によって、全部同じ色にする子もいれば4枚すべてばらばらの色にしたり、1つの花の中に数色混ぜてみたり…好奇心のままに、或いは自分が素敵だと思ったままに、表現する事ができました。「このように色付けしてみて、綺麗だなぁ」という感覚を、たくさん獲得して欲しいというのが私の個人的な願いでもあります。

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ドゥードゥル・アート[2026年05月29日(Fri)]
模様をひたすら書き込んだり、そのような細かいものに色を塗ったりする作業は心を落ち着かせたり集中力を高めるのにも有効だと言いますね。ですので家や近所でも こういう集中方法があるよ、と必要な人に紹介してもらえたら良いなと考えていましたが、プログラムの中では子供達自身がまず集中の域まで達しませんでした。それは全く悪い意味ではありません。そのような模様でできた絵柄を見るのが初めてだった為に、どうやってあのような模様を作ろう?と逆に頭を使ったり、またはこんな模様はどうだろう?と友達と言い合って賑やかにすらなりました。

よく分からないと感じた子は自分の描き易いものを描いていましたが、それでもいいです。以前は何を描くか思いつけなかった子でも、友達に描いてもらっていた子でも、今は身の回りの風景なら描けるという事です。

挑戦した子達はなかなか素晴らしい出来栄えでした。見本を見ながらというケースはもちろん多かったですが、徐々に自分の絵の中に取り込んでいけた子が多かったと思います。里子達の中でアートセンスの光る子が何人かいるのですが、その内1人は普通の絵と模様としてのデザインを絶妙に合わせた作品を描いていて驚愕しました。この子にとっては、伸ばせる才能の1つですね。

パズルなので家で活用してもらうべく各自持ち帰ってもらったのですが、写真を見返して、子供達の作品に感動しています。実際の活動中はいつもスタッフは諸作業に追われているのですが、そのプログラムの時間内でもっとそれぞれの子の作品に目を通す時間を作りたいと切に思いました。その時その場で、君の作品すごいね!!と伝えるべきだと感じました。

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ミニ・ジグソーパズル[2026年05月23日(Sat)]
パズル作りではA6サイズの用紙を予め準備しましたが、枠のあるパズル台紙にしたかったので、まず枠を定規で測るところから始めます。

段ボール紙をカッターで切って…というやり方が簡単なパズル工作としてよく紹介されていると思いますが (それにより厚みのあるピースを作る事ができる)、無地のボール紙を準備するにはそのような理想の段ボールを探してそこから切り抜く必要がありましたし、またボール紙くらいの厚さだとはさみでは切りにくく、大勢の子供達に目が届かない恐れがあり カッターを各自に持たせて作業してもらうのも避けたいと考えました。こんな物が作れるんだ、という概念を伝える事が一番だったので。

結果、165gsmの厚紙を準備し、A6サイズに分けて1人に3枚配る事にしました。1枚目2枚目を貼り合わせて厚みを増し、そこから枠とパズル部分を作ります。枠だけ3枚目に貼り付け、そこにピースをはめ込むというかたち。

絵柄は、絵の好きな子は抵抗なく書き始められると思いますが、絵の苦手な子もいるので一旦全員にドゥードゥルやゼンタングルを紹介しました。これならただ模様を繋げていくだけなので、絵の上手下手など関係無く誰でもできると思ったのです。

家では枠まで作らなくても、紙さえあれば1枚で簡単なものが作れます。ピースの数を少数にすれば小さい子から遊べますし、弟妹に是非新しい遊びを教えてあげて欲しいです。

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スライドカード[2026年05月20日(Wed)]
4月にはクラチェの島の里子達を訪問しました。春のプログラムはスライド仕掛けカードと簡単なジグソーパズル作りです。

スライド仕掛けカードは、帯を引くと窓が開きメッセージが現れます。その際、帯を引くと同時に窓の一方に配置した絵柄がもう片方へ移動する仕組みです。ですから、2つの絵柄を用意すれば、帯を引くとそれらが最終的に出会う事になります。

まずカードを組み立てる為に長さを測ります。これまで定規で長さを測る経験を重ねてきましたが、紙を1枚渡して「上から3p、右から2.5pの地点から、縦2px横10pの窓を作る。」と言っても (説明図を示しても) どこからどう始めるのかピンと来ない子が多かったです。まずはここから3pを測って…と1つ1つ順序立て説明していく課程を、まだまだおろそかにせず十分に経るべきだと改めて思いました。

何と何が出会うのか、それは発想の練習です。提示した見本が「小瓶に星屑が入る」というものだった為、コップに水を入れる、花が植木鉢に収まる、というスタイルが多くなりました。1人が ハートの欠片が本体のハートと合体する というものを作ると、それを真似る子が急増しました。自分のアイデアを大切にして欲しいので これはあまり嬉しい結果ではありませんでしたが、「それ面白いな!いいアイデアだな!」と子供達が純粋に感じたという事実は重んじたいと思います。

他に、ロケットが惑星に向かう、蝶が花にとまる、水牛が草地に行く、近づくばい菌をパンチで撃退 など、自分の発想を形にしてくれていました。全体的に、アイデアを出すのに苦労はあったようですが、何が出会うのかその短いストーリーを考えるのも楽しかったようです。

また人から人へ、色とりどりのハートを送っている、という作品もありました。準備する2つの絵柄の他にもカード全体に細かいハートを飛ばすなど、ストーリーを越えた、愛情の溢れるカードになっていました。もともとカンボジア正月や来る母の日に際しての挨拶を送る為の工作だったわけですが、そのカード本来の目的を有した美しい作品の1つです。

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友達の長所[2026年02月14日(Sat)]
この地の里子達は前回、自分の誇りに思う事について簡単に書いてもらう時間があったのですが、結果を見ると自分の長所を認識していない子が大半を占めている印象でした。成績が良いというのを長所に数える子は多いのですが、ではそれ以外に自分に良い所が無いのか⁈と声を大にして聞きたいくらいでした。

それで今回、自分で分からないなら友達から教えてもらう、という方法を取りました。色とりどりのメッセージカードや付箋、フレークシールを数枚ずつ各里子に配り、1枚につき1人に宛てて、友達の良い所を書いて、その友達に届けます。寄せ書きと同じなのですが、台紙を回して各自メッセージを書いて行く代わりに、台紙は自分で持っておいて、皆のほうからメッセージを持って来てくれるという仕組み。私自身も、プログラム中に気づいてきた各里子の素晴らしい特性をフレークシールに書き込み、その子達の台紙に貼って回りました。

時間にも限りがありますから、メッセージに偏りが無いよう同学年の子に対して優先的に書いてもらうようにしました。皆、自分の時ほど悩む様子ではなく、楽しんでメッセージを書いては交換していたように見受けました。付箋やシールも、もっと欲しい (もっとたくさんの友達に書く為に) と言って来る子も結構いました。

自分の為に書いてくれたメッセージが集まるのって、嬉しい事ではないでしょうか。友達の言葉が宝物になる事だってあります。自分の気にしていなかった、長所だと気づいていなかった良い点がたくさん発見できたら嬉しく思います。

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初めての粘土 (2)[2026年02月07日(Sat)]
カラー粘土は1色ずつ、少量ずつのパックになっていたので、1パックを各里子に配ります。粘土というもので形を作るという練習が目的だったので、単色で何の問題も無いと考えていました。もっと言うと、芸術の中では、決まった色が無いとそのモノを表現できない、という事は無くて、単色でも無色でも色は想像で補えるとも考えていました。

実際は、周りの友達と色を分け合いながら、部分的に色を混ぜて作る子が多かったです。例えば動物を作っても目だけ色を変えたり。それはそれで子供達の感性が育まれ、良かったと思います。過去、村の子供達が便箋の絵柄などに興味も示さなかった時、プログラムで使う色紙に特に好みも無かった時、とても残念な気持ちになりました。そこから考えたら、今 この子達は折り紙でも絵の具でも自分からこの色がいい、と選んだり、今回の粘土でも自分で色を変えようと考えているのですから、素晴らしい事だと思います。

ただ、色を組み合わせる目的として、自分の作った物に合う色が欲しい、という場合もありました。自分が赤い粘土を持っているから、トマトを作ろう。緑を持っている友達から緑を分けてもらってヘタを作ろう、という感じです。それは逆に創造力を制限してしまって、好ましくないと思います。

全体的に低学年の子達のほうが創作力は旺盛で、考えたものを自由に形にしていました。年齢が上になると、まずは見本を倣う、という傾向が見られました。発想する事に消極的になるのはもったいないですね。やはり、早い段階でこういう体験の機会が豊富だと、子供の考え方にも好影響をもたらすのではと思います。
初めての粘土 (1)[2026年02月02日(Mon)]
クラチェの島では、プログラム初の粘土工作をしました。これまで粘土というと文具店でちょっと値の張るものが売られていました。それでも1度は粘土を取り入れたいと思い購入する予定でしたが、都合の良い事に昨年夏頃から徐々に割安の商品が入り始めました。

ただ同じ頃スライムがおもちゃとして流行り始め、粘土としても硬さのある粘土ではなくスライム状の粘土も文具点に並ぶようになっています。見かけだけで判断が付かず容量の多いものを買ってみると (しかも価格も安い)、形を作り出すのには不向きなものだったので、今後こちらの商品が市場を占領しない事を願いたいです。

ただそれは都市の話であって、農村ではまだ出回っていません。里子達にとっても粘土に触れる初めての機会となりました。

まずカラーの工作粘土で練習をしてから、白の樹脂粘土でメモスタンドを作り、最終的に絵の具で着色していきます。触れる事だけにとどまらず、勉強で役に立つ物を作り出す機会にしたのです。しかし樹脂粘土 (エアドライクレイ) についてはさすがに現地で手に入らず、日本から寄贈していただきました。

一様に、皆新しい体験をとても楽しんでいたようです。絵を描く、工作するのとまた違った才能や個性を見せてくれました。

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前年の思い出[2026年01月19日(Mon)]
12月頃のプログラムでは、1年の反省や印象深かった体験を書いてもらう事が多いです。

他の支援地で書いてもらう時には、「学校の成績が良かった事が嬉しい」、「良い成績を取る事が目標」で、「それが達成できた」と書く子が本当に多く、9割くらいはそんな感じです。同等に「家 (家事や農業などの稼業) 手伝いができた」も多いです。

「学校成績以外で!」と伝えても、ほかに書く事が思い浮かばない様子。勉学以外の事を書くべきではない、という思いを持っているのかも知れません。高校生になると社会見学に違う州まで引率する事もありますが、1年の思い出として 過去その旅の事に触れた生徒はこれまで1人か2人しかいませんでした…。都市から離れ毎日の生活が変わり映えしない土地、あらゆる情報などが限られている土地では、なかなか子供達の視点を変えるのは難しいと痛感しています。

一方この地では、書いている内容に少し違いが見られました。印象に残っている事として、
・新しい服が買えた事が嬉しかった
・今日工作ができた事がとても楽しかった
・日本の人に会って話せた事が楽しかった
もちろん国境紛争について書いている子達もいました。
このように、わずか15人の中でも それぞれに内容が違うのです。とても興味深いと思いました。

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冬の工作カード[2026年01月17日(Sat)]
先のカード工作ですが、簡単に折り込むだけの作業でも、できない子がいる現状でした。

折り込む部分は自動的に対称になるわけなので、2つ目のカードはこの対称図形になる事を利用して切る、対称図形になる事を利用した絵を描く、という実践要素も含んでいました。すなわち、紙を半分に折って、片面を切り抜く事で対称図形ができる事を体験してもらい、また対称になるような絵をその部分に描いてもらう目的がありました。

対称の絵というと、簡単なものでは例えばハートです。動物の顔などでも良かったのですが、工作自体の習慣が無い場所では、発想する為の基盤が無いのと同じなので、まずはこちらで用意した見本 (ハート型) を真似てみる事になりました。

折り込んで開くその部分の対称の形として 、ハートのように山2つができるもののほかに、山1つ、山3つなど数種類見本を準備していたのですが、それらを示した事でハート型以外を切り抜いた子も数人いました。ただ、そこにどんな絵を描こう、と考えて切り抜いたわけではないので、絵を描くのに困っていました。あまり困っていたので「花束はどうか」とこちらから提案して解決しましたが、この子達は予期せず新しい視点を学ぶ機会を得たわけです。

時間が十分でなくそのような流れになってしまいましたが、最初から、山1つの形には何が描けるか?こんな形なら何が描けるか、と全員に問いかけ考えてもらう時間を まずは持つのが理想だなと反省しました。

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コンポンスプーの里子達[2026年01月11日(Sun)]
2024年、教育の機会が得られる子供を増やすべく新しい活動地を選出し里子3人から始まったコンポンスプー州での里子教育プログラムですが、支援してくださる方の輪が広がり2025年の春には10人増え、冬からは更に4人新しい子供がプログラムに参加する事ができました。

この地で工作をするのは3度目です。これまで切って貼る事プログラムはありましたが、今回は仕掛けカードを作ってみます。新しい子達もいるので、とても簡単なものを作りました。カードを広げると、中の折り込みが外に広がるタイプのものです。まず1つは折り込みを腕・手に見立て、雪だるまが腕を広げるカードを作ります。もちろん、発想できる子は雪だるま以外、人物でも動物でも何を書いても構いません。

それができると、同じ仕組みを利用したカードをもう1つ、復習代わりに作ってみます。この2つ目のほうには、2025年の最も印象的だった体験や思い出を書いてもらいました。

まず改めて分かった事は、定規で長さを測るという事に慣れていないという事でした。この地に限らず、低学年で定規を使い始めても、使い方を習ったとしても、それを応用する場が無いのです。そのような教育現場の状況を補完する事は、私達ができる活動の大切な1つです。

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