岩沼市の「千年希望の丘」 [2012年06月08日(Fri)]
スタッフの中畝です。
東北復興支援事業の「結いの素」プロジェクトで協力している岩沼市。 (プロジェクトの模様はこちら) 市域の約半分(49%)が浸水したこの街では、被災市町村の中で最も早く復興計画を策定したり、沿岸集落の集団移転地を決めたり、一日も早い復興・発展に向けて進んでいます。 そんな中、また新たな試みが。同市では沿岸部に、多重防御思想を組み込んだ「千年希望の丘」を作る計画があります。 "震災の記憶を忘れずに、千年先まで人々が豊かに暮らすため"というコンセプトから、今回の震災で発生したガレキのうちから、有害物質をのぞいたコンクリート片、木片を丘の盛土の中に混ぜて活用していくため、実証試験が始まりました。(テレビなどでたくさん報道されていたので、お見掛けされた方もいらっしゃるかと。) 上記事業の打合せの合間に時間ができたので、見学に行ってきました。 津波報道で繰り返し放映された仙台空港の南側程近く。海岸線から約1kmほどのところに高さ4〜5mほどの丘が築かれました。 市民の皆さんの手によって広葉樹が植えられていました。しっかり根付いて欲しいですね。 写真奥に見えるのが海岸近くの松林。元は帯状にず〜っと続いていました。津波を受け止め被害を減らしてくれた松たちのうち、一部はまだ残っています。 ガレキの処理については色々な議論があります。この試みはまだ始まったばかりですが、岩沼のみならず東北・日本全体の災害対策の希望となるように、今後も見守っていきたいです。 |