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福島ぽかぽかプロジェクト: 猪苗代のシェアハウスでの新たな保養、スタート! [2013年05月10日(Fri)]

スタッフの吉田です。
5月3日〜6日、猪苗代町のシェアハウス「マミーズタミー」で、福島ぽかぽかプロジェクトの新たな保養プロジェクトがスタートしました。
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「除染が始まって効果があがるまで、せめて子どもたちを一時避難させて!」
福島のお父さん・お母さんのこんな切実な声にこたえて始まった「福島ぽかぽかプロジェクト」には、2012年1月から2013年3月まででのべ3000人以上が参加しています。

 福島市や伊達市など中通り地域には、いまだに放射線管理区域(※)以上の場所が多く存在します。除染してもその効果には限界があり、しばらくすれば元の線量に戻ってしまうことも多々あります。仕事や家族の都合で、とどまらざるを得ない方々から、週末などに近場で参加できる「ぽかぽかプロジェクト」へのニーズは、今も続いています。

(※放射線管理区域:原子力施設や病院など、訓練した人のみが立ち入りができる区域。毎時換算で0.6μSv以上)

一方で、温泉旅館での滞在は、費用面などでの課題もありました。そこで今回新たに、猪苗代のシェアハウス(廃業ペンション、30名程度宿泊可能)での共同自炊型のプログラムをスタートしました。食事づくりや、自然体験、交流会などを協力して実施しました。

●5月3日
15時すぎ、6組・19名の参加者が到着、スタッフと協力者の方も6名集まりました。
まず夕ご飯作り。参加者のお母さんたちと協働作業です。

使う食材は、厳しい放射線検査をしている、九州のグリーンコープのもの。九州の農家の有機野菜など、こだわりのものです。

玄米もちづくりは、子どもたちも一緒に。

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3〜10歳の子どもたちは、早速プレイルームや廊下を走り回って遊び、仲良くなってきたようです。
夕食後は、須賀川在住のシンガーソングライター、佐藤さとみさんが来てくれて、ミニライブ。子どもたちも一緒に歌いました。

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佐藤さとみさんの娘さんで、白血病をわずらっていた陽々生(ひびき)さんは、震災後の避難で症状が悪化し、2012年4月に10才で他界しました。
入院生活の中で陽々生さんが思い描いていた明るい世界。それを現実にするために、福島の子どもたちのために、歌い活動すると佐藤さん。泣きながら、でも笑顔で、胸がつまるとてもすてきな歌でした。

●5月4日:
猪苗代町議で写真家の佐藤悦男さん、会津美里町から手伝いに来てくれた片山さんご夫妻とともに、シェアハウス近くを自然散策。桜がちょうどきれいに咲いていました!

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サンドイッチのお昼を食べてから、午後は猪苗代湖へ。
猪苗代湖をずっと見つづけてきた佐藤さんによれば、湖には不思議がいっぱい。「イナッシー」を見たこともあるそうです。

湖畔の砂には、細かいクリスタルが混ざっていて、キラキラ!また、このあたりは0.03〜0.05uSvと線量も特に低くなっています。
 
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夕食後は、ミニセミナー。福島市の高校で地学を教えている千葉茂樹さんは、原発事故後に放射線測定について猛勉強し、測定器も数十種類購入して研究、福島市や本宮市、郡山市などで詳細な測定を続けてきた方。現在は猪苗代に引越して、福島まで通っています。
「事実を伝えます」と、水がたまりやすい部分の、粘土状の黒い亀甲状の土が、放射性物質を吸着して、高線量となっている状況について、データや写真とともに、話されました。
参加したお母さんはそこで、子どもたちを呼んできて、「こういう土は注意ね」と見せていました。

猪苗代のお医者さんの今田かおるさんは、3月のベラルーシでの甲状腺検診研修の報告をされました。1986年当時、小さいこどもほど、甲状腺がん発症率が高いこと、甲状腺がん以外の病気も出てきていることなど、ベラルーシでの甲状腺がんやその他の健康影響の発生状況について。
また、移動検診車による検診や毎年1ヶ月の保養プログラムなど、医療体制について。

ベラルーシと福島の汚染状況を比較すれば、べラルーシのやや低レベルの汚染地域の状況が、今の福島市や郡山市などにあたるだろう、今後も注意が必要だろう、とのこと。
放射線の影響は明らかにはわからないものの、免疫力が低下している場合に影響を受けやすいのは事実です。参加者したみなさんは耳を傾け、普段聞けない話を直接聞けたことがよかった、とおっしゃっていました。

●5月5日〜6日
6組19人の親子は、朝食後、協力して館内を掃除して、チェックアウト。
子どもたちは2泊3日の間に友だちになって、帰りたくないな、ちょっと寂しそう。

今回は、希望者が多かったため、5日〜6日の1泊は、新たに6組24名を受け入れました。この組は、お父さんも多く参加しました。


「ぽかぽかノート」に書いていただいた感想です。
・今回初のシェアハウス参加。2泊3日ゆっくりしました。何より、6、4歳の子どもがほかの家族のお子さんとお友だちになって楽しそうに遊んでいたこと。家族同士の交流もできて楽しかったです。ありがとうございました。
・色んな方と情報交換もできて有意義に過ごせました。とても感謝しています。また違う季節になったら泊まりに来たいと思います。
・子どもたちがとても楽しく過ごすことができました。専門家の先生たちのお話も聞くことができて大変勉強になりました。スタッフのみなさま、一緒に参加した家族の方々、お世話になりました。

●マミーズタミー・プロジェクト
今回初めて実施した猪苗代での保養は、「マミーズタミー・プロジェクト」渡辺和美さんの多大なご協力により実現しました。渡辺さんは、九州を拠点に活動しながら、2011年の4月に、寝袋と支援物資などを積んで福島に来たことをきっかけに、猪苗代の廃業ペンションを自費で借りきり、シェアハウスとして避難者などに低価格で提供、現在は、住民票も移し、九州と猪苗代や東京を行き来しながら、保養プロジェクトなど福島の親子を精力的にサポートしています!
 体の弱かった息子さんを育てた経験もあって、玄米などを使った免疫力アップの食事なども、参加したお母さんたちに教えてくれました。

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また、食事づくりなどのサポートとして、福岡から松岡さんご夫妻が文字通り飛んできてくださり、お世話になりました。

運営面など今後に向けて改善・検討していく課題もたくさん見えてきました。渡辺さんにも参加者のみなさんにもご負担をかけてしまって申し訳ない部分もありました。引き続き、のびのびした充実した保養滞在を提供できるよう、反省点を共有していきたいと思います。


●引き続き、あたたかいご支援を
「ぽかぽか」では最初の自炊型のプログラムでしたが、楽しかった、また参加したいとの感想をいただき、ほっとしています。参加者や協力者の間でも、新たなつながりが生まれました。
ただ、参加者の中でも、やはり外で遊ばせていないため、子どもの体力の低下が心配、という話もありました。今後ますます、こうした保養プロジェクトの必要性は続きます。

この猪苗代での保養プロジェクトは、6月1〜2日、7月13〜16日と実施し、9月以降も月1回程度、続けていけたらと考えています。プロジェクト実施のため、全国のみなさまの暖かいご支援を、引き続きよろしくお願いいたします。
お米やお野菜でのご支援も、大歓迎です!
夏休みには、南房総などでの保養キャンプも実施します。
(吉田 明子)

★福島ぽかぽかプロジェクトが始まったわけ
http://www.foejapan.org/energy/action/111212.html

★福島ぽかぽかプロジェクトブログ
http://ameblo.jp/pokapro
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