CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

«70年の核廃棄物の歴史〜 その始まりの地シカゴにて | Main | 12/16 フクシマ・アクション・プロジェクト市民会議»
プロフィール

FoE Japanさんの画像
<< 2016年02月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29          
リンク集
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
http://blog.canpan.info/foejapan/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/foejapan/index2_0.xml
12/15 フクシマ・アクション・プロジェクト IAEAに要請書提出 [2012年12月16日(Sun)]

スタッフの吉田です。
15日(土)、郡山のビッグパレットにてIAEA(国際原子力機関)と日本政府の共催による「原子力安全に関する福島閣僚会合」が開催されました。

IAEAは、「原子力の平和利用」を掲げて推進する機関であり、チェルノブイリ事故の影響を圧倒的に過小評価しています。現実には、チェルノブイリ周辺地域の子どものや若年層の多数に、がんだけでなく様々な病気や体力低下がみられています。

※参考:真実はどこに?WHOとIAEA 放射能汚染をめぐって
http://www.youtube.com/watch?v=oryOrsOy6LI

今回の国際会議は、そのIAEAが、福島県と「除せんと健康管理」に関して共同プロジェクトを実施するために県との覚書締結をすること、そして、福島原発事故の知見と教訓を国際社会で共有し、原子力安全強化の取組みを議論するために開催されました。

原子力推進でチェルノブイリ事故を過小評価してきたIAEAが福島県に来る?その意図は、福島原発事故の影響をも過小評価し、子どもたちにすでに現れている様々な健康影響や今後の影響を隠蔽し、切り捨てる方向しか考えられない。今なお、ただでさえ「年20ミリシーベルト」というとんでもなく高い基準のもとに置かれているのに。
―そんな地元の怒りと懸念の声が集まって始まったのが、フクシマ・アクション・プロジェクトです。事故影響の過小評価を許さず、原発被災者の声を伝え、監視して働きかけていきます。

11月24日に結成集会を開催、閣僚会合に至るまでに、県や外務省と交渉し、被災者の声を直接伝える場をつくること、15日当日に要請書を手渡しする場を設定すること、などを働きかけてきました。
被災者の声を直接伝える場は設けられませんでしたが、要請書の手渡しは実現、15日の11時半に、IAEAのスポークスパーソン(報道官)のジル・チューダーさんが、会場外の駐車場までやってきました。
要請書では、「第2のフクシマ」をおこさないよう日本全国の原発を再稼働せず廃炉にすること、希望する家族の避難・疎開・保養を日本政府に促すこと、健康調査のデータは本人に情報開示すること、これまでの原発推進方針を改め放射能被害の規制・低減に切り替えること、など10項目を要請し、1月末までに文書回答を求めています。
要請書はこちら http://npfree.jp/download/fap_iaea_demands_Jp.pdf

DSCF4834.jpg

提出・読み上げの後、4名の女性たちから現状を訴えました。
・武藤類子さん:覚えておいてほしいこと、それは、福島県は脱原発を決めたということ。IAEAはチェルノブイリの健康被害の真実を語ってください。放射線影響の過小評価をしないでください。命より大事なものはあるでしょうか。会議では原発の安全性ではなく、危険性について語ってください。
・有馬勝子さん:子どもたちは未来です。子どもたちの未来を守ることを最優先に、会議で議論してください。原発は本当にいりません!
・黒田節子さん:重要なお願いを一つ。私たち抜きに、私たちのことを決めないでください!
・野口時子さん:お願いがあります。子どもたちを、放射能に汚染されていないきれいなところで生活させてください。子どもたちに美しい未来を約束してください。

また、ヒューマンライツナウの伊藤和子さんより、健康に生きるという基礎的な人権、特に子どもたちの人権は無視されてはならない、犠牲にされてはならない、と訴えました。
11月26日に発表された国連人権理事会の特別報告者アナンド・グローバー氏が発表した勧告「人々が(放射線の影響を受けずに)健康に生きる権利が守られること、そして人々の声が政策に取り入れられること」に必ず従うこと、

やり取りは全部で40分ほどにもわたり、チューダー氏は、1月末日までに回答するよう強調して必ず事務局に届ける、と約束しました。

一連のアクションの先頭に立った事務局長の佐々木慶子さんは、寒空の下40分にもわたってやり取りができたことは、これまでの働きかけの大きな成果と言える。また、最初名刺を持ってこなかったが、誠実に謝り最後に自ら名刺を取りに行って渡してくれた。その対応は評価したい、と言います。地元メディアにも一部大きく取り上げられました。

DSCF4836.jpg

DSCF4849.jpg
(IAEAの行動を監視している!キラリと光る「目」で訴えるアクション)

私は、1週間前の12月9日に開催された「地元説明会」にも参加しましたが、説明者である外務省のみなさんと、地元市民(直前告知のため参加者20名程度)との認識の違いの大きさが明らかでした。IAEAが福島県と共同プロジェクトを行うということは、その予防も対策も切り捨てられてしまう。その市民の危機感が、なかなか伝わらない理由はしかし、彼らがチェルノブイリ事故の影響や、IAEAとWHOとの協定(放射線による健康影響についてIAEAがWHOに実質的に規制をかけている)について情報に触れていなかった、ということがわかりました。

こういう形で、少しずつコミュニケーションをとり、ギャップの原因になっている情報の差を埋めていくことは、とても重要だと感じました。みなさん、お疲れ様でした!
(吉田 明子)

----------------------------------------
◆フクシマ・アクション・プロジェクトは
IAEA(国際原子力機関)が2013年に、福島県に研究拠点を設置することに対して、IAEAとは何か、何のために、どんな研究をするのかを知って関心を高め、原発被災者のために真に活かされるかを見極めると共に、原発被災地から望むことをIAEAに届けます。また、福島第一原発事故を終息させ、「第2のフクシマ」を繰り返さないために最善を尽くすようにIAEA・日本政府・福島県に働きかけます。http://npfree.jp/fukushima.html
----------------------------------------
トラックバック
ご利用前に必ずご利用規約(別ウィンドウで開きます)をお読みください。
CanpanBlogにトラックバックした時点で本規約を承諾したものとみなします。
この記事へのトラックバックURL
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
http://blog.canpan.info/tb/783319

コメントする
コメント