• もっと見る
«宮崎・口蹄疫 「農家のケア 最重要」 防疫活動従事、派遣の県職員 現地の状況や体験報告 | Main | 消毒用消石灰 やけど多発 口蹄疫で二次被害 防疫作業の宮崎県職員ら 汗と反応し炎症、重傷も»
口蹄疫:負けるな 宮崎応援コンサート−−25日、六本木 /東京 [2010年06月23日(Wed)]
 口蹄疫(こうていえき)被害に苦しむ宮崎県の人たちを応援しようと、都内の音大生が25日、六本木でチャリティーコンサートを開く。開催には首都圏在住の同県出身者が協力。出演者らは「疲弊した宮崎に頑張ろうという気持ちを伝えたい」と話している。
 チャリティーコンサートを開くのは、児玉統子さん(21)ら桐朋学園大音楽学部(調布市)の3年生7人。児玉さんは、感染拡大の恐怖を伝える宮崎の畜産農家のブログを読んで心を痛め、「私たちが学ぶ音楽でお手伝いできないか」と考えた。
 都内にある宮崎県のアンテナショップにコンサート開催を打診したが、スペースなどの都合で断念。あきらめきれずにいたところ、紹介されたのが首都圏に住む同県出身の若者でつくる「みやざきわけもんフォーラム」のメンバーだった。
 児玉さんらの「宮崎の人たちを応援したい」という熱意に心を動かされたフォーラムの有志を中心に実行委を結成。同郷のつてをたどり、学校法人メイ・ウシヤマ学園の顧問を務める山中孟さんと、理事長の祥弘さん兄弟=宮崎県日南市出身=に協力を依頼。学園が運営する港区のハリウッドビューティ専門学校を会場として使わせてもらえることになった。
 当日は児玉さんらがバッハ「2台のバイオリンのための協奏曲」など7曲を演奏。実行委の上村直子さん(38)=宮崎市出身=らが、口蹄疫禍が畜産業界だけでなく、県内全体に深刻なダメージを与えていることを紹介し募金を呼び掛ける。
 上村さんは「疲弊した故郷と東京の間にある温度差を埋めるのが私たちの役目」と話す。集まった募金は、被害で収入が減少した家庭の子供たちの学費などに充てられる。
 コンサートは25日午後6時半開演、港区六本木6のハリウッドビューティ専門学校で。入場無料。申し込みは電子メール(ouenmiyazaki0625@yahoo.co.jp)で。【小泉大士】
毎日新聞6月23日―
コメントする
コメント