CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 国際交流展関連講演会 | Main | ミュージアムコンサート  2013.11.16(土) »
<< 2014年03月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
カテゴリアーカイブ
最新記事
ユニバーサルデザイン研修[2013年11月16日(Sat)]
「ユニバーサル」研修

PB160185.JPG

ガイドボランティアの方を対象に、西都原考古博物館における「ユニバーサルデザインについて」の研修を行いました。講師は当博物館の東憲章副主幹でした。
当博物館は、だれでも楽しめる博物館を目指して10年がたとうとしています。
ガイドボランティアの方々は、基本、今迄の経緯、今後の取り組みをきき、次のステップへと進みます。

−ユニバーサルデザインの実現−
 新しい博物館づくりの過程で、施設と情報のバリアをなくし、すべての人々が利活用できる場を目指し、「ユニバーサルデザインの実現」を基本としました。これは、博物館の施設、学芸員の意識、更には利用者の持つ博物館へのイメージから、あらゆるバリアを取り除くことです。
 当館展示の最大の特徴は、「常新展示」と「オープン展示」です。「常新展示」は常に新しい情報を発信するという「造語」で、お客様からの「一度行ったことがあるから」というバリアを取り除くもの。

PB160195.JPG

 学芸員の意識も、時に大きなバリアになることもあります。「展示を変えること」は、「情報を更新する事」であり、必要以上にバリアを設けるべきではありません。展示情報を発信するために色々な手法があります。同じ資料を用い別の声を引き出すことも必要。また、空間の可動性にも可能な限り制限されることなくパーテーション等を用い情報発信が出来るようにしています。
 「オープン展示」については、資料に直接触れることで、至近距離からの観察や感触により質感の把握が出来るよう、ハンズオン展示を超え「触ることを拒まない」と事を基本にしています。

PB160198.JPG

 展示室では、不特定の人への無条件に情報を流し込む音声解説は採用せず、歴史への誘いを演出するオリジナルのBGMを流しています。情報伝達の手段は、文字情報に特化し「語り」として提供しています。「歴史」そのものの特性として「人から人へ、世代から世代へ」と語り継がれるものであることを意図したものです。
 そのほか、施設・設備の面では、建物内外の段差へのスロープ設置、手すりと床誘導ラインの設置の徹底、多目的トイレの設置があげられるが、オリジナルの音声ガイドシステムと触察ピクトの導入です。

PB160202.JPG

−ユニバーサルデザインの検証と改善− 
 2004年12月、日本ミュージアムマネージメント学会によるユニバーサルデザインに関するシンポジウムが、当館を会場に開催されました。当館の取り組みとその評価検討を行うと言う趣旨のもとに多くの参加者を迎えました。
 講師の方からの3点の指摘がありました。@触察ピクトの種類が多く、視覚障害の方の正確な認識が難しい。A触察ピクトのみではなく点字との併用が望ましい。B健常者や外国人には有効であろう。こうした指摘を受け、当館では、受付カウンター横の説明用触察ピクトに、音声と点字による解説を付加することとしました。

PB160204.JPG

−今後の取り組み− 
 当館の展示や解説の内容については、その対象を「大人」としています。子供たちに展示や解説の内容をかみ砕いて伝える役割は、大人が担うべきものであり、親や学校の教員、博物館の学芸員や解説員の役割です。これこそが「人から人へ、世代から世代へ」という歴史の伝達のあり方を実現するものです。また、子供向けの様々なイベントやプログラムを用意する事も重要な手段となります。
 当館のユニバーサルデザインは、全国共通なものではなく、当館のみのオリジナルなものです。これらを広く浸透させ、県内、国内そして世界に発信し定着させていくことも重要な任務です。
そしてユニバーサルデザインの実現にとって、最後のそして最大のバリアは、人の心の中にある閉鎖的な体質や考え方です。このことを認識し、広く開かれた検証と検討、改善の継続こそが最も重要だと考えています。
この記事のURL
http://blog.canpan.info/flat/archive/335
コメントする
コメント
プロフィール

ふらっとさんの画像
リンク集
http://blog.canpan.info/flat/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/flat/index2_0.xml