2019年度第一回ファイナンシャル・インクルージョン研究会公開勉強会(
7月14日)
[2019年07月02日(Tue)]
社会デザイン学会ファイナンシャル・インクルージョン研究会は、2019年度(令和元年)第一回の公開勉強会を7月14日(日)午後、小関隆志明治大学教授を講師にお迎えし、以下の要領で開催します。金融包摂、勤労者の金融ニーズと手段に関心をお持ちの方々の出席を歓迎します。
【タイトル】
勤労者にアフォーダブルな金融サービスを提供する銀行――日本の労働金庫の経験から
【趣旨】
近年、ドミニカ共和国やコスタリカ、ホンジュラスなど多くの国で労働組合が、組合員勤労者に対して金融サービスを提供し始めています。タンザニアの教員組合は近年、労働銀行を設立しました。2013年のILOの調査によれば、労働組合の3分の2は金融サービスの提供を開始、または改善するための支援を要請しています。こうした動きのなかで、労働組合が中心となって独自の金融機関を作り70年以上にわたって存続発展させてきた日本の経験に注目が集まっています。それが労働金庫です。
労働金庫は、勤労者の金融のニーズの充足や生活条件の向上にどう貢献してきたのか、それはなぜ可能だったのか、労働金庫の経験から導き出せる教訓は何かについて、国際労働機関(ILO)からの依頼により、全国労働金庫協会の全面的な協力を得て、共著者の栗本昭先生とともに、このたびワーキングペーパーをまとめました。
今回の勉強会では、このワーキングペーパーの内容を踏まえて、途上国における勤労者のための銀行のあり方について、また、日本の労働金庫の経験を海外(特に途上国)にどう生かせるか、を含めて、参加者の皆様との活発な意見交換ができればと考えております。
なお、ワーキングペーパー(英語版)はILOのサイトからPDF版をダウンロードできます。Akira Kurimoto and Takashi Koseki/ Valerie Breda (ed.) Social Finance Working Paper #76: Rokin Banks - 70 years of efforts to build an inclusive society in Japan through enhancing workers’ access to finance. May 2019
https://www.ilo.org/empent/Publications/WCMS_695734/lang--en/index.htm
当日は、日英対訳版の冊子(全国労働金庫協会発行;近日中に同協会のサイトにも掲載予定)を配布させていただく予定です。
日時:2019年7月14日(日)13:30〜16:00
場所:JICA地球ひろば セミナールーム600
〒162-8433 東京都新宿区市谷本村町10-5(JICA市ヶ谷ビル内)
https://www.jica.go.jp/hiroba/about/map/index.html
進行予定
1)13:30−13:35 講師紹介
2)1時間弱 プレゼンター 小関 隆志氏(略歴等以下に記載)
3)1時間強 質疑応答
4)15:55−16:00 結び 田中 和夫 研究会代表
会費:無料
申し込み:fincl2015@hotmail.comに氏名、所属、本催しに関心をお持ちになった理由を付して連絡ください。担当者より折り返し連絡いたします。会場の都合に合わせて研究会関係者を除き、先着順で付けつけますのでお早目の応募をお願いします(締め切りの際は、canpan団体ブログ上で終了を明示するとともに、メールでその旨返信いたします)。
小関隆志教授明治大学経営学部教授略歴:
1999年一橋大学大学院社会学研究科修了。博士(社会学)。法政大学大原社会問題研究所、建設政策研究所などを経て2001年に明治大学経営学部専任講師。2006年同助教授、2007年同准教授、2019年同教授となり現在に至る。2011〜2013年米ペンシルバニア大学客員研究員。一般社団法人生活サポート基金理事、学校法人お茶の水学園理事。
専門はソーシャル・ファイナンス論で、特に先進国の金融排除・金融包摂に関心を持つ。2016−2018年に日本でファイナンシャル・ダイアリー調査を実施。
【タイトル】
勤労者にアフォーダブルな金融サービスを提供する銀行――日本の労働金庫の経験から
【趣旨】
近年、ドミニカ共和国やコスタリカ、ホンジュラスなど多くの国で労働組合が、組合員勤労者に対して金融サービスを提供し始めています。タンザニアの教員組合は近年、労働銀行を設立しました。2013年のILOの調査によれば、労働組合の3分の2は金融サービスの提供を開始、または改善するための支援を要請しています。こうした動きのなかで、労働組合が中心となって独自の金融機関を作り70年以上にわたって存続発展させてきた日本の経験に注目が集まっています。それが労働金庫です。
労働金庫は、勤労者の金融のニーズの充足や生活条件の向上にどう貢献してきたのか、それはなぜ可能だったのか、労働金庫の経験から導き出せる教訓は何かについて、国際労働機関(ILO)からの依頼により、全国労働金庫協会の全面的な協力を得て、共著者の栗本昭先生とともに、このたびワーキングペーパーをまとめました。
今回の勉強会では、このワーキングペーパーの内容を踏まえて、途上国における勤労者のための銀行のあり方について、また、日本の労働金庫の経験を海外(特に途上国)にどう生かせるか、を含めて、参加者の皆様との活発な意見交換ができればと考えております。
なお、ワーキングペーパー(英語版)はILOのサイトからPDF版をダウンロードできます。Akira Kurimoto and Takashi Koseki/ Valerie Breda (ed.) Social Finance Working Paper #76: Rokin Banks - 70 years of efforts to build an inclusive society in Japan through enhancing workers’ access to finance. May 2019
https://www.ilo.org/empent/Publications/WCMS_695734/lang--en/index.htm
当日は、日英対訳版の冊子(全国労働金庫協会発行;近日中に同協会のサイトにも掲載予定)を配布させていただく予定です。
日時:2019年7月14日(日)13:30〜16:00
場所:JICA地球ひろば セミナールーム600
〒162-8433 東京都新宿区市谷本村町10-5(JICA市ヶ谷ビル内)
https://www.jica.go.jp/hiroba/about/map/index.html
進行予定
1)13:30−13:35 講師紹介
2)1時間弱 プレゼンター 小関 隆志氏(略歴等以下に記載)
3)1時間強 質疑応答
4)15:55−16:00 結び 田中 和夫 研究会代表
会費:無料
申し込み:fincl2015@hotmail.comに氏名、所属、本催しに関心をお持ちになった理由を付して連絡ください。担当者より折り返し連絡いたします。会場の都合に合わせて研究会関係者を除き、先着順で付けつけますのでお早目の応募をお願いします(締め切りの際は、canpan団体ブログ上で終了を明示するとともに、メールでその旨返信いたします)。
小関隆志教授明治大学経営学部教授略歴:
1999年一橋大学大学院社会学研究科修了。博士(社会学)。法政大学大原社会問題研究所、建設政策研究所などを経て2001年に明治大学経営学部専任講師。2006年同助教授、2007年同准教授、2019年同教授となり現在に至る。2011〜2013年米ペンシルバニア大学客員研究員。一般社団法人生活サポート基金理事、学校法人お茶の水学園理事。
専門はソーシャル・ファイナンス論で、特に先進国の金融排除・金融包摂に関心を持つ。2016−2018年に日本でファイナンシャル・ダイアリー調査を実施。