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フィナンシャル・インクルージョン研究会公式サイト

世界のすべてのひとびとに、必要な金融サービスを届けるための総合的な取り組みであるファイナンシャル・インクルージョン(financial inclusion:金融包摂)について、研究成果を紹介し、ともに考えていくサイトです。


CGAPサイト掲載第7号 翻訳2015-17b エグゼクティブ・サマリー「極度の貧困から持続可能な暮らしへ: グラデュエーショ ン・アプローチへのテクニカルガイド」 [2015年12月17日(Thu)]
社会デザイン学会 ファイナンシャル・インクルージョン研究会翻訳第8号を公表します。本翻訳は、CGAPサイトに掲載されました。

この記事は、Aude de Montesquiou Tony Sheldon with Frank F. DeGiovanni and Syed M. Hashemi “From Extreme Poverty to Sustainable Livelihoods A Technical Guide to the Graduation Approach”, September 2014) のエグゼクティブ・サマリーの翻訳であり、次のCGAPサイトから邦語訳のPDFファイルを入手できます。
http://www.cgap.org/sites/default/files/graduation_guide_final.pdf
(邦語訳)http://www.cgap.org/sites/default/files/Graduation_guide_Final_Executive_Summary_Japanese.pdf
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本テクニカルガイドは、グラデュエーション・プログラムのアプローチ方を実践しようとする者に、プログラムの概念とCGAP-フォード財団によるパイロットプログラムを基にした具体的なプログラムのプロセスを提供する。極度の貧困層はソーシャルセーフティネットやマイクロファイナンスを含むその他の援助を受けられずにいることも多く、貧困のサイクルを断ち切るためにも、この層への支援は優先されるべきである。そのような考えに基づき、グラデュエーション・プログラムは、直接的な食糧援助または現金という形での消費支援を行いながら、裨益者が一定期間内に極度の貧困から持続可能な暮らしへと “卒業”することをゴールとしている。そして、このアプローチ方は消費支援、貯蓄、資産移転、技術的技能訓練、生涯技能コーチングの5つの要素を通して、達成される。本ガイドでは、プログラムを、計画策定、実施、モニタリング、グラデュエーション(卒業)の達成、に分けて説明する。最後に、所得の向上、消費の増加等これまでに明らかになっているプログラムの効果を紹介するとともに、すでに進行中のプロジェクトを例にとり、プログラム改善に向けてどのような修正が必要であるか、今後の展望を考察する。今後、このアプローチ方を実施しようとする者は、本ガイドにある要素を必要に応じて選択したり、修正したりしながら実践していくことが求められる。

桑名志帆
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