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フィナンシャル・インクルージョン研究会公式サイト

世界のすべてのひとびとに、必要な金融サービスを届けるための総合的な取り組みであるファイナンシャル・インクルージョン(financial inclusion:金融包摂)について、研究成果を紹介し、ともに考えていくサイトです。


文献紹介:注目すべき近著の内容を紹介し、その意義を解説しています。

翻 訳:CGAP(貧困層支援協議グループ)の刊行物を中心に、英文のレポートを邦訳し、コメントを付しています。

勉強会概要報告:当研究会が主催した勉強会における講義内容を報告しています。

情報共有:当研究会のテーマに関連したイベント、マイクロファイナンス機関の活動、寄稿などの情報を提供しています。

Facebook:最新の情報を随時お伝えしておりますので、ぜひご覧ください。

新着情報:社会デザイン学会ファイナンシャル・インクルージョン研究会勉強会(3月4日)のご案内
http://blog.canpan.info/finclsg/archive/50
CGAPサイト掲載第11号 翻訳2017-1b 「インドにおける現金給付からデジタ ル送金への移行:これまでの物語」 [2017年02月19日(Sun)]
社会デザイン学会 ファイナンシャル・インクルージョン研究会翻訳2016年度第4号(2015年度よりの通番第12号)を公表します。本翻訳は、CGAPサイトに掲載(2015年度よりのCGAPサイト掲載通番第11号)されました。なお、今回の翻訳は立命館アジア太平洋大学教員で当会メンバーでもある上原優子氏の積極的貢献により実現しました。

この記事は、CGAPのBRIEF、Shweta S. Banerjee, “From Cash to Digital Transfers in India: The Story So Far”, 27 Feburary 2015の翻訳であり、次のCGAPサイトからオリジナル及び邦語訳のPDFファイルを入手できます。

(案内・サマリー)
http://www.cgap.org/publications/cash-digital-transfers-india-story-so-far
(オリジナル:英語)
http://www.cgap.org/sites/default/files/Brief-From-Cash-to-Digital-Transfers-in-India-Feb-2015_0.pdf
(邦語訳)
http://www.cgap.org/sites/default/files/Brief-From-Cash-to-Digital-Transfers-in-India-Feb-2015-Japanese.pdf
―――――――――――――――――――――――――
(概要)インドは電子媒体による福祉給付や、銀行サービス、デジタル方式による地方自治行政サービスを各村に提供するという目標を掲げている。目標達成に向けては、総人口の約60%が農村部に居住し、その大多数が接続手段やインフラに欠けるという課題に直面することになる。次の5年は、インド全農村に到達する強固なデジタルインフラと、透明性が高く漏出と腐敗を排除し、多様なサービスを提供するようなシステム構築に向けた、膨大な作業が必要となる。
インドで最初に電子式給付実行システムへと移行したアンドラ・プラデシュ州における調査によれば、政府から個人(G2P)に向けて開設されている16百万に及ぶ口座が、1ヶ月に1度のG2P給付の実行を除き使用されていない。そこには資金を受け取る側の認識の欠如、特定の代理店から給付金等を受け取る目的以外、顧客は口座をいつでも利用できるわけではないという閉ループの技術方式、コスト高、金融商品を提供する銀行に対するインセンティブの不足などの課題が存在する。
こうした諸々の課題を克服し、多様なサービス提供を可能とするインフラ、事業の投資効果、顧客中心性などの主要な要素をシステムの基幹とすることが必要である。金融包摂の観点からは、G2Pによる電子式給付経路を構築する政策専門家が、金融包摂に関する政策を考案する政策専門家と別々に課題に取り組んでいるという現状から、金融包摂、G2Pおよび電子媒体によるガバナンスを設計する政策担当者が、連邦・州レベルにおいて定期的な対話を行い、資源を有効利用する手段を構築することが必要である。

(翻訳者) 上原優子, WOO Jong Bum
社会デザイン学会ファイナンシャル・インクルージョン研究会勉強会のご案内 [2017年02月15日(Wed)]
 当研究会では、来る3月4日(土)、「金融包摂を妨げるde-risking-厳格なAML/CFT規制の意図せざる帰結-」とのテーマで以下のとおり公開勉強会を開催します。
今回は、当研究会会員であり、日本におけるAML/CFT(マネー・ローンダリング防止とテロ資金供与対策)の規制対応実務家で発展途上国の金融にも造詣の深い宮本氏に講師を依頼し、出席者と同分野の問題意識を共有し、率直な意見交換をすることは極めて意義深いと思います。
掲題のプレゼンテーションを踏まえて、当研究会顧問辻教授より当該テーマの現在の位置付けと今後の方向性について解説し、その後、講演者・コメンテーターと出席者との間で率直な質疑を行います。
マイクロファイナンスや金融包摂、貧困削減に関心のある方、金融機関の方の出席大歓迎です。
研究会代表 田中和夫                              
発表要旨:
 本発表では、社会デザイン学会の学会誌”Social Design Review” Vol.8に掲載される寄稿「金融包摂を妨げるde-risking―厳格なAML/CFT規制の意図せざる帰結―」にもとづき、de-riskingと呼ばれる現象を解説します。
 de-riskingは、銀行によるリスク回避を意味します。現在、AML/CFT上のリスクが高すぎる一方で十分な収益性を望めないという理由で、多くの欧米の大手銀行が、開発途上国の銀行に対するコルレスバンキング(correspondent banking)から撤退しています。コルレスバンキングの打ち切りにより、銀行が顧客に外国為替取引を提供できなくなることで、特にアフリカやラテンアメリカにおいて、クロスボーダーの送金や貿易が停滞の兆しをみせています。個々の銀行の合理的な判断にもとづくde-riskingにより、世界的な金融包摂の潮流に逆行する金融機能の低下が広範に引き起こされかねないと危惧されています。
 発表者は、銀行在籍時に、営業店での預金・融資業務に加え、リスク管理業務やコルレス銀行管理を含む外国為替業務に従事した経験を持つ。これらの業務経験を踏まえ、実務家としての観点からde-riskingを平易に解説します。

要領
日時:2017年3月4日(土) 13:30〜15:30 (受付13:15開始)
場所:アジア文化会館 会議室
http://www.abk.or.jp/access/index.html
会費:無料
申込み:fincl2015@hotmail.comに氏名、所属、本催しに関心をお持ちになった理由を付して、ご連絡ください。担当者より折り返しご連絡いたします。会場の都合にあわせて研究会関係者を除き、先着順で受け付けますのでお早目の応募をお願いします(締め切りの際は、canpan団体ブログ上で終了を明示するとともに、メールでその旨返信いたします)。

進行:
1)13:30-13:35 講師紹介
2)13:35-14:30 基調講演 宮本 瑛氏 (略歴等以下に記載)
3)14:30-14:45 コメント 辻一人埼玉大学教授/CGAP経営委員会議長/JICA国際協力専門員)
4)14:45-15:15 質疑応答
5)15:15-15:25 結び 田中和夫 研究会代表 
終了

講師:宮本 瑛氏
所属:あずさ監査法人(KPMG Japan)金融アドバイザリー部
プロフィール:
 大学院修了後、5年強の銀行勤務を経て、コンサルに転身。現職では、銀行セクターのコンサルタントとして、AML/CFT分野のレギュラトリー・コンプライアンス(規制対応)業務に従事している。公認AMLスペシャリスト、公認不正検査士、DELF B2。
 学生時代より一貫して開発途上国の金融に関心があり、現在も業務の傍ら、フランス語圏を中心に、西アフリカ諸国における金融包摂や金融犯罪対策やAML/CFT規制に対する調査に取り組んでいる。修士論文のテーマはガーナのマイクロファイナンスで、首都アクラや地方都市クマシで6週間のフィールドワークを行った。
 翻訳に、『AML/CFT――金融包摂と金融完全性を強化する』(CGAPウェブサイト掲載)がある。

年頭のご挨拶 [2017年01月16日(Mon)]
会員の皆様、
ファイナンシャル・インクルージョン研究会に関心をお持ちの皆様、明けましておめでとうございます。

素晴らしい新年を迎えられたことと存じます。
本年は世界情勢の激変が予想されており、社会の分断、外部者の排除の傾向が世界の各地で強まっています。このような状況の中にあって、社会包摂、その主要な構成要素である金融包摂の重要性を訴えていく必要性がますます高まっていると当研究会は認識しています。

そのような折、ファイナンシャル・インクルージョンをリードする貧困層支援協議グループ(CGAP)のCEOのGretaさんから年頭のニュースレターを頂き、興味深く読みました。
曰く、CGAPとして貧しい人々のためにファイナンシャル・インクルージョンを推進していく上で今後フォーカスすべき分野として、1、技術革新とサービスやお金の配給。2、政策と規制。3、オープン・エコシステム。4、データ。の4点を挙げています。
各々の単語が持つ概念が重要なのでここではこれ以上述べませんが、まだお読みでない方は以下のリンクを一読ください。何れにしても、日進月歩の技術の革新と相まって貧しい人々を取り巻く金融サービスの形態も大きく変貌を遂げていますので、我々も重要な研究テーマとして捉えております。

http://www.cgap.org/blog/four-drivers-change-financial-inclusion-2017?utm_source=1-5+Newsflash+%28Greta+letter%29&utm_campaign=newsflash_010517&utm_medium=email


さて、ファイナンシャル・インクルージョン研究会は今年の4月で発足以来2年を経過します。
その間、会員の積極的参画のお陰で、講演会・勉強会開催7回、文献翻訳(CGAP公式サイトからの日本語発信10本を含む)12本、文献紹介12本を実現し、併せて、ブログで上記成果物の発信を進めることが出来ました。

当研究会は、会員のみならず、関心をお持ちの方の参加も歓迎します。ともに積極的に研究・発信活動を進めていきましょう。ご関心のある方は、fincl2015@hotmail.comにご連絡ください。

本年もどうぞよろしくお願いします。皆様のご健康とご活躍を祈念しています。

ファイナンシャル・インクルージョン研究会
代表 田中 和夫

一般社団法人アフリカ協会による辻顧問インタビュー転載 [2016年12月06日(Tue)]
一般社団法人アフリカ協会の機関紙「アフリカ」No49、11月15日版に、当研究会顧問でもある辻一人埼玉大学教授/CGAP経営委員会議長/JICA客員専門員へのインタビュー記事が掲載されました。
「辻 一人 埼玉大学教授/CGAP経営委員会議長 に聞く−途上国の金融包摂の工夫が先進国の問題解決のヒントになる−」と題した協会編集委員 清水 眞理子氏によるインタビュー記事で、辻顧問は金融包摂の概念、そのアフリカでの最新事情、とりわけ携帯電話の普及とそれを利用した金融サービスにより、「支店なき金融」がアフリカで急速に発展していることを紹介されています。そして、★いまや日本は気の毒なアフリカの人々に教えてあげようではなく、サブ・サハラ・アフリカから学ぶ時代になっている★、が辻顧問の読者への最も訴えたいメッセージになっています。辻顧問がわかりやすく解説されておりますので、 ぜひご一読願います。
http://www.africasociety.or.jp/africanews/africanews_no49.pdfの28ページ目からが該当箇所)
社会デザイン学会ファイナンシャル・インクルージョン研究会主催講演会「金融包摂の新たな挑戦〜バングラデシュの貧困層から世界へ」概要 [2016年11月17日(Thu)]
社会デザイン学会ファイナンシャル・インクルージョン研究会では、11月3日明治大学リバティ・タワーで開催した講演会「金融包摂の新たな挑戦〜バングラデシュの貧困層から世界へ」概要2016-10cを公表します。

講演会は、「Portfolios for the Poor(日本版:「最底辺のポートフォリオ」みすず書房)の共著者であり、バングラデシュその他で実施された貧困世帯の金融生活の実態に迫るファイナンシャル・ダイアリィの調査を実施されたこの分野の第一人者S.ラザフォード バングラデシュSafeSaveプロジェクト創始者兼議長ならびにバングラデシュ他でマイクロ保険導入の課題を研究されている石坂貴美 日本福祉大学アジア福祉社会開発研究センター客員研究員をお迎えしての金融包摂の現状と方向性を認識する貴重な機会となりました。ぜひ、canpan事業成果物内に投稿した報告概要をご一読願います。
http://fields.canpan.info/report/detail/19314

辻一人研究会顧問(埼玉大学教授/CGAP経営委員会議長/JICA国際協力専門員)のコメントならびに関連資料もあわせご一読いただくと全体像がよりわかりやすくなりますので、お奨めします。
辻顧問CGAP投稿記事
http://www.cgap.org/blog/five-most-dramatic-changes-20-years-financial-inclusion

その他関連記事
2016-3 第4回勉強会「マイクロファイナンス利用者のサービス利用戦略−マイクロ医療保険調査を基に−」http://blog.canpan.info/finclsg/archive/33

2015-14 第1回勉強会「金融包摂と貧困者:誰が何をどのように活用するのか」http://blog.canpan.info/finclsg/archive/19
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