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フィナンシャル・インクルージョン研究会公式サイト

世界のすべてのひとびとに、必要な金融サービスを届けるための総合的な取り組みであるファイナンシャル・インクルージョン(financial inclusion:金融包摂)について、研究成果を紹介し、ともに考えていくサイトです。


文献紹介:注目すべき近著の内容を紹介し、その意義を解説しています。

翻 訳:CGAP(貧困層支援協議グループ)の刊行物を中心に、英文のレポートを邦訳し、コメントを付しています。

勉強会概要報告:当研究会が主催した勉強会における講義内容を報告しています。

情報共有:当研究会のテーマに関連したイベント、マイクロファイナンス機関の活動、寄稿などの情報を提供しています。

Facebook:最新の情報を随時お伝えしておりますので、ぜひご覧ください。

新着情報:宮本瑛講師による第7回勉強会メモ公開
当研究会会員の投稿論文・研究ノートの学会誌掲載 [2017年04月26日(Wed)]
社会デザイン学会会員で、当研究会会員である石坂貴美氏の投稿論文、ならびに宮本瑛氏の研究ノートが、社会デザイン学会学会誌「21 Social Design Review」Vol.8 2016に掲載されましたので、皆さまと共有します。両氏とも当研究会公開勉強会で講演されていますので、ご関心のある方は下記関連サイトの成果物にアクセスし、勉強会概要報告書をご覧ください。

1. タイトル:「脆弱なセーフティ・ネットを補完するマイクロ保険」
(北山晴一学会会長による学会誌冒頭での紹介文)石坂貴美「脆弱なセーフティ・ネットを補完するマイクロ保険」は、いま世界で注目されているマイクロ保険の実践を概観し、この新しい仕組みの特色が、供給側と需要側のそれぞれに認められる「補完性」にあることを明らかにしている。すなわち、供給側である保険事業体(政府、保険会社、共済組織、等)が技術不足や財政難をクリアするため既存の枠組みを超えて相互に補完し多様な保険商品を提供し得たこと、需要側から見るとこれまで保険市場から排除されてきた低所得者層の包摂を可能にしたことを明確に説いている。
関連サイト:http://fields.canpan.info/report/detail/18931

2. タイトル:「金融包摂を妨げるde-risking−厳格なAML/CFT規制の意図せざる帰結−」
(北山晴一学会会長による学会誌冒頭での紹介文)宮本瑛「金融包摂を妨げるde-risking−厳格なAML/CFT規制の意図せざる帰結−」は、数年前から世界的に進みつつある金融包摂の流れに影響を及ぼすと認識されつつあるde-riskingという現象を取り上げた先駆的な研究。まず、この現象の背後にあるマネーロンダリング対策(AML)とテロ資金供与対策(CFT)を解説した上で、金融排除を広範に引き起こすと危惧されるde-riskingの発生した経緯やその要因を整理し体系的な記述を行い、そして最後に、解決のひとつのアイデアとして情報通信技術の活用を提案している。
関連サイト:http://fields.canpan.info/report/detail/19942

なお、この他、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科の論文集「21世紀社会デザイン研究」2016年15号に、当研究会会員による書評が掲載されましたので併せご紹介します。
(紹介者)八木正典 笠原清志監訳、立木勝訳『マイクロファイナンス事典』明石書店、2016年1月
関連サイト:http://fields.canpan.info/report/detail/18981
宮本瑛講師による第7回勉強会メモ公開2017-2c「金融包摂を妨げるde-risking-厳格なAML/CFT規制の意図せざる帰結-」 [2017年04月20日(Thu)]
去る3月4日、ファイナンシャル・インクルージョン研究会は、当研究会会員であずさ監査法人金融アドバイザリー部所属の宮本瑛氏に講師を依頼して第7回目(2016年度講演会を含め第3回目)の勉強会を開催しました。
講師からは、以下の趣旨に沿った説明があり、コメンテーターの辻研究会顧問や出席者との間で活発なやりとりがありました。非常に興味深い内容ですので、勉強会概要報告メモをぜひご一読願います。
成果物:http://fields.canpan.info/report/detail/19942

◆金融包摂とAML/CFT(マネー・ロンダリング防止とテロ資金供与対策)は、別々の政策上の課題であるが、開発途上国の金融規制においては、相互補完的に働くことが期待されていた。しかし、現在のところ、後者の規制強化による銀行のde-riskingが、金融包摂の後退という想定されることのなかった事態を引き起こしつつある。
◆de-riskingとは、FATF(金融活動作業部会)という政府間機関が提唱するリスクベース・アプローチに従って、リスクを管理するのではなく回避するために、顧客や一部の顧客類型とのビジネス上の関係を金融機関が切断ないし制約する現象であり、世界的に懸念されている。
◆de-riskingにより主に、コルレスバンキング、送金業者ならびにNPOが影響を受けており、金融包摂の拡大とAML/CFT措置の強化という異なる政策上の目的を両立すべく、市場ベースにもとづく解決が模索されている。
CGAPサイト掲載第11号 翻訳2017-1b 「インドにおける現金給付からデジタ ル送金への移行:これまでの物語」 [2017年02月19日(Sun)]
社会デザイン学会 ファイナンシャル・インクルージョン研究会翻訳2016年度第4号(2015年度よりの通番第12号)を公表します。本翻訳は、CGAPサイトに掲載(2015年度よりのCGAPサイト掲載通番第11号)されました。なお、今回の翻訳は立命館アジア太平洋大学教員で当会メンバーでもある上原優子氏の積極的貢献により実現しました。

この記事は、CGAPのBRIEF、Shweta S. Banerjee, “From Cash to Digital Transfers in India: The Story So Far”, 27 Feburary 2015の翻訳であり、次のCGAPサイトからオリジナル及び邦語訳のPDFファイルを入手できます。

(案内・サマリー)
http://www.cgap.org/publications/cash-digital-transfers-india-story-so-far
(オリジナル:英語)
http://www.cgap.org/sites/default/files/Brief-From-Cash-to-Digital-Transfers-in-India-Feb-2015_0.pdf
(邦語訳)
http://www.cgap.org/sites/default/files/Brief-From-Cash-to-Digital-Transfers-in-India-Feb-2015-Japanese.pdf
―――――――――――――――――――――――――
(概要)インドは電子媒体による福祉給付や、銀行サービス、デジタル方式による地方自治行政サービスを各村に提供するという目標を掲げている。目標達成に向けては、総人口の約60%が農村部に居住し、その大多数が接続手段やインフラに欠けるという課題に直面することになる。次の5年は、インド全農村に到達する強固なデジタルインフラと、透明性が高く漏出と腐敗を排除し、多様なサービスを提供するようなシステム構築に向けた、膨大な作業が必要となる。
インドで最初に電子式給付実行システムへと移行したアンドラ・プラデシュ州における調査によれば、政府から個人(G2P)に向けて開設されている16百万に及ぶ口座が、1ヶ月に1度のG2P給付の実行を除き使用されていない。そこには資金を受け取る側の認識の欠如、特定の代理店から給付金等を受け取る目的以外、顧客は口座をいつでも利用できるわけではないという閉ループの技術方式、コスト高、金融商品を提供する銀行に対するインセンティブの不足などの課題が存在する。
こうした諸々の課題を克服し、多様なサービス提供を可能とするインフラ、事業の投資効果、顧客中心性などの主要な要素をシステムの基幹とすることが必要である。金融包摂の観点からは、G2Pによる電子式給付経路を構築する政策専門家が、金融包摂に関する政策を考案する政策専門家と別々に課題に取り組んでいるという現状から、金融包摂、G2Pおよび電子媒体によるガバナンスを設計する政策担当者が、連邦・州レベルにおいて定期的な対話を行い、資源を有効利用する手段を構築することが必要である。

(翻訳者) 上原優子, WOO Jong Bum
社会デザイン学会ファイナンシャル・インクルージョン研究会勉強会のご案内 [2017年02月15日(Wed)]
 当研究会では、来る3月4日(土)、「金融包摂を妨げるde-risking-厳格なAML/CFT規制の意図せざる帰結-」とのテーマで以下のとおり公開勉強会を開催します。
今回は、当研究会会員であり、日本におけるAML/CFT(マネー・ローンダリング防止とテロ資金供与対策)の規制対応実務家で発展途上国の金融にも造詣の深い宮本氏に講師を依頼し、出席者と同分野の問題意識を共有し、率直な意見交換をすることは極めて意義深いと思います。
掲題のプレゼンテーションを踏まえて、当研究会顧問辻教授より当該テーマの現在の位置付けと今後の方向性について解説し、その後、講演者・コメンテーターと出席者との間で率直な質疑を行います。
マイクロファイナンスや金融包摂、貧困削減に関心のある方、金融機関の方の出席大歓迎です。
研究会代表 田中和夫                              
発表要旨:
 本発表では、社会デザイン学会の学会誌”Social Design Review” Vol.8に掲載される寄稿「金融包摂を妨げるde-risking―厳格なAML/CFT規制の意図せざる帰結―」にもとづき、de-riskingと呼ばれる現象を解説します。
 de-riskingは、銀行によるリスク回避を意味します。現在、AML/CFT上のリスクが高すぎる一方で十分な収益性を望めないという理由で、多くの欧米の大手銀行が、開発途上国の銀行に対するコルレスバンキング(correspondent banking)から撤退しています。コルレスバンキングの打ち切りにより、銀行が顧客に外国為替取引を提供できなくなることで、特にアフリカやラテンアメリカにおいて、クロスボーダーの送金や貿易が停滞の兆しをみせています。個々の銀行の合理的な判断にもとづくde-riskingにより、世界的な金融包摂の潮流に逆行する金融機能の低下が広範に引き起こされかねないと危惧されています。
 発表者は、銀行在籍時に、営業店での預金・融資業務に加え、リスク管理業務やコルレス銀行管理を含む外国為替業務に従事した経験を持つ。これらの業務経験を踏まえ、実務家としての観点からde-riskingを平易に解説します。

要領
日時:2017年3月4日(土) 13:30〜15:30 (受付13:15開始)
場所:アジア文化会館 会議室
http://www.abk.or.jp/access/index.html
会費:無料
申込み:fincl2015@hotmail.comに氏名、所属、本催しに関心をお持ちになった理由を付して、ご連絡ください。担当者より折り返しご連絡いたします。会場の都合にあわせて研究会関係者を除き、先着順で受け付けますのでお早目の応募をお願いします(締め切りの際は、canpan団体ブログ上で終了を明示するとともに、メールでその旨返信いたします)。

進行:
1)13:30-13:35 講師紹介
2)13:35-14:30 基調講演 宮本 瑛氏 (略歴等以下に記載)
3)14:30-14:45 コメント 辻一人埼玉大学教授/CGAP経営委員会議長/JICA国際協力専門員)
4)14:45-15:15 質疑応答
5)15:15-15:25 結び 田中和夫 研究会代表 
終了

講師:宮本 瑛氏
所属:あずさ監査法人(KPMG Japan)金融アドバイザリー部
プロフィール:
 大学院修了後、5年強の銀行勤務を経て、コンサルに転身。現職では、銀行セクターのコンサルタントとして、AML/CFT分野のレギュラトリー・コンプライアンス(規制対応)業務に従事している。公認AMLスペシャリスト、公認不正検査士、DELF B2。
 学生時代より一貫して開発途上国の金融に関心があり、現在も業務の傍ら、フランス語圏を中心に、西アフリカ諸国における金融包摂や金融犯罪対策やAML/CFT規制に対する調査に取り組んでいる。修士論文のテーマはガーナのマイクロファイナンスで、首都アクラや地方都市クマシで6週間のフィールドワークを行った。
 翻訳に、『AML/CFT――金融包摂と金融完全性を強化する』(CGAPウェブサイト掲載)がある。

年頭のご挨拶 [2017年01月16日(Mon)]
会員の皆様、
ファイナンシャル・インクルージョン研究会に関心をお持ちの皆様、明けましておめでとうございます。

素晴らしい新年を迎えられたことと存じます。
本年は世界情勢の激変が予想されており、社会の分断、外部者の排除の傾向が世界の各地で強まっています。このような状況の中にあって、社会包摂、その主要な構成要素である金融包摂の重要性を訴えていく必要性がますます高まっていると当研究会は認識しています。

そのような折、ファイナンシャル・インクルージョンをリードする貧困層支援協議グループ(CGAP)のCEOのGretaさんから年頭のニュースレターを頂き、興味深く読みました。
曰く、CGAPとして貧しい人々のためにファイナンシャル・インクルージョンを推進していく上で今後フォーカスすべき分野として、1、技術革新とサービスやお金の配給。2、政策と規制。3、オープン・エコシステム。4、データ。の4点を挙げています。
各々の単語が持つ概念が重要なのでここではこれ以上述べませんが、まだお読みでない方は以下のリンクを一読ください。何れにしても、日進月歩の技術の革新と相まって貧しい人々を取り巻く金融サービスの形態も大きく変貌を遂げていますので、我々も重要な研究テーマとして捉えております。

http://www.cgap.org/blog/four-drivers-change-financial-inclusion-2017?utm_source=1-5+Newsflash+%28Greta+letter%29&utm_campaign=newsflash_010517&utm_medium=email


さて、ファイナンシャル・インクルージョン研究会は今年の4月で発足以来2年を経過します。
その間、会員の積極的参画のお陰で、講演会・勉強会開催7回、文献翻訳(CGAP公式サイトからの日本語発信10本を含む)12本、文献紹介12本を実現し、併せて、ブログで上記成果物の発信を進めることが出来ました。

当研究会は、会員のみならず、関心をお持ちの方の参加も歓迎します。ともに積極的に研究・発信活動を進めていきましょう。ご関心のある方は、fincl2015@hotmail.comにご連絡ください。

本年もどうぞよろしくお願いします。皆様のご健康とご活躍を祈念しています。

ファイナンシャル・インクルージョン研究会
代表 田中 和夫

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