「寄付した食品はどうなっているの?」
寄付したら当然、誰もが気になることだと思います。
このブログでも、フードバンク山口から提供された食品がどのように使われているのかをご紹介してきたいと思います。
今回はこどもの貧困対策に取り組む「
こども明日花プロジェクト」の様子です。
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最近すっかり定着した感のある「こども食堂」ということば。
聞くと多くの方が「誰でも無料で(または安価で)食事ができる場所」というイメージを持つと思います。そこには、孤食の防止や地域のつながりづくりという意図があります。
明日花の食事提供は、こども食堂とはちょっと雰囲気がちがいます。
現在、明日花の活動日は毎週土曜日です。
午前中に3か所の学習会、午後に1か所の居場所が行われており、学習会では昼食、居場所では夕食が無料で提供されています。
それは、単に学習する、居場所で過ごす、ということだけでなく、多様な人間関係(学校外の友達、大学生ボランティア、大人スタッフなど)や生活習慣(土曜日も朝ちゃんと起きて勉強してご飯を食べる)を作ってほしい、また課題のある子には早期に対応していきたいという狙いがあるからです。
つまり、ひとり親家庭などを対象に行われている学習会や居場所に、支援のツールのひとつとして食事がついているというイメージです。
食事は人との距離をぐっと縮めます。
各会場では、フードバンク山口からいただいた食材や調味料を中心に、それぞれの地域でいただいた野菜や、ボランティアが持ち寄ったものなどを組み合わせて作っているので、地域性のあるメニューになります。
勉強をちゃんとがんばった後に、みんなと食べるご飯はとてもおいしそう…というより、ごはんがあるから頑張れているのかな(笑)。一人暮らしの学生さん、孫のような年齢の子どもたちと食卓を囲むボランティアさんの顔もほころび、仲良くなります。私たちスタッフも、食事中のおしゃべりから子どもたちの生活の様子を知ることが多々あります。
最近では、学習会で仲良くなった友達や学生さんと居残り勉強する姿も見られるようになってきました。
ただの学習会だったらこうはなっていないと思います。
とはいえ、各会場に10〜20名の子ども、4〜5名の学習ボランティア、2〜3名の調理ボランティア、4か所全部で100名近くの食事、フードバンクなしではとても準備できません。
フードバンク山口からの食事提供のおかげで、支援を充実させることができており、とても感謝しています。
(こども明日花プロジェクト ソーシャルワーカー)