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笑えない支援の話〜支援実績を3倍にする方法[2008年04月04日(金)]

ある方から、犯罪被害者支援の支援実績を3倍にするにはどうしたらよいか、とまじめな顔で質問されたらあなたはどう答えますか?

広報に力を入れる、警察・検察と連携して早く情報をもらう、法テラスと情報交換を行う、電話相談の時間帯をのばす、などなど・・・・ と答えますか?

本気で議論している人たちの姿を思い浮かべるだけで、悲しくなりませんか?

それとも、それを通り越して、笑わずにはいられないでしょうか?

犯罪被害者、被害者遺族の方たちと一緒に活動するなかで、多少なりとも繊細な神経をもちあわせていたら、そもそも支援「実績」だとか、「3倍に」とかいうこと自体が、被害者感情を逆撫でするものであること、不謹慎このうえないことに気づくのではないでしょうか?

鈍感な人たちが行う支援は、加害行為そのものではないでしょうか?

おそらくそういった発想のままだと、被害者・被害者遺族にダイレクトメールを送りつけて、支援メニューを示して、是非お越しくださいという滑稽なセールスまで行き着きそうです。

私たちは、二度と同じような思いをする人を増やしたくないと思って、当事者の方たちと一緒に活動しています。

「支援したがっている人たち」の思い込みで、勝手に被害者を増やしてほしくありません。犯罪被害者が3倍になることを誰が期待するでしょうか?

被害者支援など必要のない社会になってほしいといつも思います。

もちろん声が届かない潜在的な被害者の方たちにどうつながるかは、また別問題です。

待っていても声は届きません。電話すらする力が出ないからです。声が届かない人たちにどう関わるかは大きな課題です。

そのためには、長い時間を要するかもしれませんが、地域に出向いて「地域を耕す」ことを地道に続けていくしかないと思います。

大きなデパートに大量の品物を陳列して、3倍の客を呼び込むようなやり方に金をかける余裕があったら、当事者団体が手弁当で開催している集会に少しでも出向いて一緒に汗を流して協力したらよいのにと思います。

来ない被害者が悪いのではなくて、見かけだけ豪勢で中身がない品物に誰も見向きもしないことに早く気づいてほしいものです。

と、心の中では、以上のような思いが渦巻きつつも、ある方からの冒頭の質問に対しては「難しいですね」と静かに笑って答えておくことにしました。







ルポ虐待・長期連載完結[2008年04月04日(金)]

朝日新聞朝刊の長期連載・ルポ虐待が完結しました。

津崎哲郎さん、森田ゆりさん、岩城正光さんの意見が交わされ、しめくくりとなっています。

天童荒太さんにも聞いています。

他人事としてでなく、社会全体で本気で考えてほしい問題です。

考えるにあたってのキーワードをこの長期連載はいくつか提示してくれたと思います。

地域で考えていくのはまさにこれからです。疲弊した児童相談所を支えるうえでも。

そして何よりも、虐待により心身ともに深く傷ついた子どもたち、もと子どもたちを支えるためにも。




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