少年院からの講演依頼[2008年02月21日(木)]
これまで「命の授業」で中学校、高校へ出向いてきましたが、今回近県の少年院から講演依頼がありました。
少年院では「被害者の視点を取り入れた教育」に取り組んでおり、再非行防止の観点からも被害者、被害者遺族の方をゲストスピーカーとして招いて、少年たちに話をしてもらっているようです。
少年犯罪被害者遺族の方たちのなかでも、加害者が少年であることから、少年院での講演には心理的抵抗を感じる方もおられますし、一方少年院で生活している少年たちにこそきちんと話を聞いてもらいたいという方もおられます。
2月17日のいのちの教育フォーラムに来ていただいた愛知の青木聰子さんは、加害者が何度も少年院に入退院を繰り返しても何も反省しておらず、成人になってからも犯罪を重ね、その末に覚せい剤常習者として殺人事件を犯し、ご両親がその犠牲になっていることから、自分の目で少年院の現場を見たいと考えたそうです。
少年院は教官と少年たちが24時間寝食を共にし、教官の方たちの指導も熱意をいつも感じます。ただそれゆえに加害者の中の被害者性にともすれば目が向きがちであることも偽りのないところです。
もう一方の極に置き去りにされている犯罪被害者の現状について、むしろ教官の方たちがまず知るべきだと青木さんは語っておられました。「被害者の視点を取り入れた教育」というのは、これまで矯正教育が一番苦手としてきた部分ではないかと思います。保護司研修で先日同じことを感じました。まず、被害者の話を聴くことから、認識が変わり、そして何をすべきかを悩みつつ、現場で試行錯誤を繰り返すなかから、本当の教育につながっていくのではないかと思います。
3月12日は市原千代子さんが出向きます。初めての少年院ですが、また新たな出会いと気づきがあると思います。




