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「被害者の視点」の大切さ[2007年11月23日(金)]

きょうNPOメンバー有志で年明けの保護司特別研修の打合せをしました。

12月1日から保護観察所でも被害者への情報提供等の新制度が始まるので、リーフレットが届いています。また被害者の方のためにポスターも届いています。とても大切な制度ですし、立派なわかりやすいリーフレットです。

それを見つつ当事者メンバーから感想がありました。

わかりやすいリーフレットが、岡山県警、検察庁、岡山県、保護観察所と出そろったものの、その情報を必要とする被害者・被害者遺族に本当に届いているのだろうか、というものです。

もちろん被害直後に警察が渡してくれる小冊子を見る余裕はありません。しばらくして目にするとき、警察が置いてくれる手引書は参考になります。しかし、検察、保護観察所まで視野に入れた手引書を警察が作ることはできません。リーフレットが4〜5枚バラバラに渡されても頭は混乱します。

また縦割りの弊害も出てきます。県のパンフは窓口を網羅していますが、制度の説明までは詳しくは書かれていません。あくまで窓口案内です。とすると、内閣府が最終とりまとめで指摘しているような「被害者支援ハンドブック」はたしかに必要なのでしょう。

問題は、窓口を利用する被害者にとって、必要なときに必要な情報がきちんと手にはいるかどうかだと思います。殺人事件などの場合、警察段階で保護観察所のリーフレットをもらっても頭に入りません。逆に刑事裁判が確定したときには必要な情報だと思います(いつ出所するのかなどの不安)。

リーフレット一つをとってみても、どういった窓口でどの段階で渡せば効果的かということもありますし、バラバラにリーフレットをもらうのでなく、一冊にまとまったもの(ハンドブック?)を何度か各段階ごとに配布してもらうか、など考える余地がいろいろとあります。

「被害者の視点」から、やはり意見を伝えていく必要をあらためて感じました。


大切な人を亡くしたあなたへ[2007年11月23日(金)]

毎週土曜日午前10時から午後4時まで「身近な人、大切な人を失った方のための電話相談」を行っています。あす11月24日も受け付けます。

受付は、086−245−7831 です。

4月28日から犯罪被害者遺族の方だけでなく、事故、自殺や突然死で身近な人、大切な人を亡くされた方のための電話相談を始め、多くの方から電話をいただいています。すぐに電話できない方も、話したい気持ちになったとき、遠慮なくかけていただければと思います。

8月から毎月1回、大切な人・身近な人を亡くした方のため、同じような思いを語ることのできるグループ・ミーティングを開催しています。次回の「分かち合いの場」は12月23日(日)午後です。

深い悲しみや亡くなった方への思いなどを遠慮なく話せる場がないことを痛感しています。少しずつ、つながりができていけばと思っています。

分かち合いの場に参加を希望される方は、土曜日の相談電話で申し込みください。




千の風になってE[2007年11月23日(金)]

きょうは8月に突然亡くなった妹の誕生日でした。49歳になるはずの。

勤労感謝の日なので忘れようがありません。

あさ顔を洗っていて、ふとそのことを口にしたら、傍らにいた妻も同じことを考えていて、たがいに「そうだね」と言葉をかわしました。

たった一言でしたが、なぜかほっとした思いになりました。









少年院退院日、被害者へ通知[2007年11月23日(金)]

今朝の山陽新聞に「少年院退院日 被害者へ通知 来月から法務省実施」という記事が次のとおり掲載されています。一昨年閣議決定された「犯罪被害者等基本計画」が一つずつ実施に向けて動いていることが伝わってきます。

法務省は22日、罪を犯して少年院に送致された少年の退院日や教育内容について、12月1日から希望する被害者やその家族らに通知すると発表した。加害者についての情報開示を求める被害者らの声を受けたものだが、少年の更生や社会復帰を妨げないように慎重な運用が求められそうだ。
法務省によると、被害者から希望があった場合に、@送致された少年院名、A退院・仮退院の日、B少年院での教育内容、C保護観察の状況〜などを通知する。
神戸の連続児童殺傷事件では、事件当時14歳だった加害少年の仮退院の事実や医療少年院での処遇状況を遺族に通知したが、事件の特異性を考慮した例外的措置とされていた。2005年12月に閣議決定された犯罪被害者等基本計画は「保護処分決定確定後の加害少年に関する情報提供」を検討するよう法務省に求めていた。
一方、刑務所を満期または仮出所した成人受刑者の出所日を被害者らに伝える制度は01年から始まっているが、法務省は新たに刑務所名や受刑中の処遇内容、保護観察の状況についても情報提供することを決めた。






ルポ虐待〜殴り続け20分「逃げたら殺す」[2007年11月23日(金)]

今朝の朝日新聞、長期連載・ルポ虐待、教師たちGで、先生たちの迅速な判断と児童相談所との連携により救出された中学3年生の利恵さん(仮名)の病院での聴き取りの様子が掲載されています。

普段、被害者に接したことのない方は驚かれるかもしれませんが、身近なところで現実に起こっている暴力の実態であり、被害者支援の現場では、DV、子ども虐待、高齢者虐待、さらにデートDV、いじめなどに共通している内容なので、以下一部引用します。

母親を亡くし、伯父にひきとられたのが前年の秋。そして春ごろから虐待は始まっていた。
後片づけをしない、洗濯をしない。ささいな理由で、伯父はゴルフクラブや孫の手で利恵さんを殴った。腫れがひどくなると学校を休ませ、「先生がきても返事をするな」と命じた。電話にも出さなかった。同居する伯父の娘も止めてくれず、暴力は3カ月以上続いた。
救出前日の午後。伯父は「全部の部屋に掃除機をかけとけ」と言って娘と外出した。ほっとしてテレビを見ていたら、夜8時半ごろ2人が帰ってきた。
「掃除機かけたのか」。伯父は室内を見渡した。「全部かけた」と言っても「トイレはかけていないだろ」と疑われた。
「ちゃんとかけた」と言ったとたん、「うそつくな」と伯父は大声を上げ、孫の手を利恵さんの頭めがけて振り下ろした。
「やめて」と両手で頭をかばうと、「なにがやめてや」とその上から何度も打ちつけた。つめが割れ、頭から血があふれた。体を丸めて耐えた。約20分後、伯父は「疲れた」と言って孫の手を放り投げ、「逃げたら殺すぞ」と脅した。
利恵さんは風呂場にいき、血まみれになった頭や顔を洗い流した。その晩、傷がうずいて眠れなかった。
(以上引用)

ルポ虐待・第5部教師たちのシリーズが始まって、「なぜ」という疑問がいくつかあったと思います。
「中学3年生だから、幼児とちがって、先生や友達に話したり、助けを求めることは自分からできたのではないか?」
「伯父の家にはその娘もいるのだから、そんなにひどいことはされていないのではないか?」
「遺児を引き取るような親切な親族が、虐待などできるだろうか?」
「けがをしていたら、学校や病院ですぐに虐待とわかるのでは?」
など。

暴力・虐待・DVにさらされている環境の中からでしか見えてこないものがあります。
なぜ逃げることができないのか、自分から助けを求めることができないのか。
このルポを見守りつつ、多くの方に考えてもらいたいと思います。そして、身近な大人が何をすればいいのか、も。







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