刑務所の民営化[2007年05月13日(日)]
13日、全国初の民営刑務所の開所式があったと報じられています。
山口県美祢市の美祢社会復帰促進センターです。刑務所という名前は使っていません。
刑務所の民営化というと興味本位でみられがちですが、刑務所は収容分類が細かくなされていて、犯罪傾向の進んでいる者や累入者と犯罪傾向の進んでいない者とは収容される施設は元来分けられています。今回はその中でもスーパーAという初犯者で刑期も長期ではなく、引受環境などに問題を抱えていない者が収容されるので、きわめて例外的な施設といえますから、刑務所一般と比較の対象にはならないかもしれません。
民間企業が刑務所に入ることには賛否両論ありますが、一つだけ関心を持ってみていきたいと思うのが、教育部門です。権力的でない業務のうち、教育に関しても小学館プロが担当していますが、更生とかしょく罪という問題に関して、従来の刑務所のやり方に対して新しい切り口を提供できるかどうか、どのような影響を与えていくのか見守りたいと思います。
また、刑務所問題を考えるとき忘れてはならないのは、犯罪被害者のことです。
刑務所に収容されても、それは被害者への償いとはなりません。私が刑務所につとめていて一番唖然としたのは、刑を終えたら償いは終わったと考えている受刑者が多い印象を受けたときでした。被害者の苦悩は事件後一生つづきます。加害者が服役しても釈放されても終わることはないのです。加害者と被害者との深い溝は広がっていくばかりです。刑務所で行う教育がいかにあるべきか、真剣に考えるところに来ているように思います。(川崎政宏)



