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「地域社会の安全」が被害者を排斥する[2008年05月09日(金)]

決して悪意でないことは百も承知なのですが、それにしても無神経な「地域社会の安全」の号令は、「犯罪被害に遭った当事者・遺族」をいたく傷つけることを知ってほしいと思います。

もう少し繊細さがほしいと思うのは私だけでしょうか?

登下校時の子どもたちが犯罪被害に遭うと、必ず地域の安全マップつくりの話題が出て、「犯罪の被害に遭わないために」の号令ばかりが目立ちます。

自分が被害に遭ったとしたら、そういう号令がどう聞こえると思いますか?被害に遭ったことを責められているように感じると思いませんか?

被害者を利用して地域防犯活動の枕詞にしないでほしいと思います。ご遺族の気持ちを察するならば、そのくらいのことは当然と思うのですが、あたかも「他人の不幸は密の味」に近い記事を見ると、気分が悪くなります。

「地域社会の安全の取組み」の中には、いったん犯罪被害に遭った人は含まれていないのです。あくまで不幸な人として排斥されてしまいます。その点に強い失望を感じます。








全国被害者支援ネットワークに感謝[2008年05月09日(金)]

先日、NPO法人全国被害者支援ネットワーク事務局から代表個人あてに、昨年9月30日にこまばエミナースで開催された全国犯罪被害者支援フォーラム2007の貴重な採録版冊子を送っていただいたことは、ブログで紹介しましたが、この採録版の内容がとても充実しているので、事務局に無理をお願いして25冊も送っていただきました。

代金相当額は寄付でということになります。正会員でないにもかかわらず、私たちファミリーズにも配慮してくださり、ありがたく思います。

「基本計画をどのように実現するか〜被害者の声を聞き、地域でどのように支援をするか〜」

私たちが一貫して追ってきているテーマです。

相談室のボランティア・メンバー、自助グループ・ファシリテーターの皆さんにも情報提供したいと思います。

今後も、一定の距離は置きつつも、目指すところは同じなので、連携できるところは協力しつつ、できたらいいなと考えています。

岡山では、全国ネット加盟の支援ボランティア中心の被害者支援センターと私たちNPOとの連携は、支援センターの役員の顔ぶれが変わらない限り絶望的ですが、全国ネットとはできるところから関係づくりはしていけたらと個人的に考えています。









今日は言葉が出ない[2008年05月04日(日)]

今朝から愛知の殺人事件報道に接し、胸がおしつぶされて、言葉が出ない。

高校に入学してわずか1か月で奪われた命を前に、すべての言葉が空々しく、すべてのことがむなしく思える。


ブログ開設まる1年A[2008年05月01日(木)]

CANPANブログ開設から1年がたち、ちょうどNPO活動の2年目を見事にトレースできたように思います。

先日の理事会で前年度の決算報告をしましたが、NPO初年度事業費支出が173万円だったものが、NPO2年目は640万円の事業費支出でした。

県内の被害者支援センターの事業費支出と是非対比してみたいものです。人件費など管理費を除くとほぼ同程度ではないかと予想しています。

NPOが行政との「協働」にこだわっているのは、補助金がほしいのではなく、一緒に考え汗を流してくれる人が欲しいのです。

たとえば補助金だけ300万円をポンともらっても、あとはおまかせ、あるいはもらうだけもらって後は口を出さないでほしい、ではあまり意味がありません。

協働事業の受益者は補助金を受ける団体ではなく、県民のはずです。

岡山県備前県民局との協働事業「犯罪被害者等基本計画・具体化プロジェクト」は本当に行政担当者の方たちの熱意に動かされました。白紙の状態から、2年でここまで地域に根ざす活動ができるとは予想もしませんでした。

このブログは小さなNPOでもモデル事業や先駆的取組みを地域から全国に発信できる強みがあります。

県外の施策担当者の方や応援してくださる多くの方たちに見守られている実感があります。

岡山での小さな取組みが種となり、風にのって全国にとんでいくことを願っています。







ブログ開設まる1年@[2008年05月01日(木)]

昨年度から日本財団の助成金をいただくようになったことから、昨年5月2日にCANPANブログを開設しました。

まる1年になります。

当初は、契約書を見ても、ブログによる情報発信が、事業実施団体の義務だと考えていました。ですから、ほぼ毎日活動報告を兼ねて情報発信をしてきました。

犯罪被害者支援組織は全国被害者支援ネットワークに加盟した各県一つずつ被害者支援センターがあり、早期援助指定団体をめざす組織には約500万円ずつ3か年の助成が日本財団からなされるのだろうと思います。

こうした被害者支援組織は当然にCANPANでブログによる情報発信を行っているものとばかり思っていましたが、1年間様子を見ても、数えるほど、というかほとんど犯罪被害者支援組織からの情報発信はありません。

ときどき日本財団の担当者の方たちから発信がありますが。

犯罪被害者等基本計画には重点課題として国民の理解の増進があげられています。

年1回のお祭りやパレードを行っただけでは、地域社会での犯罪被害や被害者のおかれた立場への理解は進みません。

ましてや支援者が自己満足の催しを行って自分たちも楽しまなくては、という企画に、犯罪被害者の誰が参加するでしょうか?

岡山で被害者支援センターとファミリーズが3年前に袂を分かったのは、こうした広報啓発の企画をめぐってでした。地道にまず被害者の声を聴くことから始めたい、と考えた人たちが、当事者メンバーとともに第2民間支援組織を立ち上げたのが、ファミリーズです。

支援センターも枝分かれから3年経過して、ようやく「被害者の声を聴いてください」と県民公開講座などを開催することになったようです。

その間、私たちは、地域に根ざした草の根の活動を続けてきました。

昨年度は1万人を超える方たちに被害当事者の方たちの話を聴いていただきました。

ふりかえってみると1万人を超えていました。

現場に出向いていき、講演活動を草の根で続けてきたことの意味は、犯罪被害者遺族の早期支援を私たちNPOが行うときにも、生かされていることに気づきました。被害者、被害者遺族の方たちは地域で暮らし、生活していた私たちの隣人なのですから。

支援センターが早期支援をかかげて、立派なメニューを用意しても、地域に出向かず、センター(中央)で被害者が来るのを待つだけでは、いつまでたっても誰も来ないと思うのは私だけでしょうか。

また辛口のコメントになりました。支援センターは1150万円の年間予算をとっているわけですから(私たちNPOの2倍です)、もっと頑張ってほしいと思います。まさか人件費だけで大半の予算が消えてしまう、といったことがないように、何をやっているのか、説明できるだけの活動をしてほしいと思います。支援を必要としつつ、地域で声をあげられない被害者はまだまだ多いのです。






全国犯罪被害者支援フォーラム2007採録版に感謝[2008年04月30日(水)]

いつも全国被害者支援ネットワークに対しては辛口なコメントばかりしていますが、渡辺事務局長さんからは個人的に事務局通信をお送りいただいたり、昨年の犯罪被害者週間の国民のつどい中央大会ではお話もさせていただき、熱い心に触れ、さりげない心配りに感謝しているところです。

今回も、昨年9月30日にこまばエミナースで開催された全国犯罪被害者支援フォーラム2007の貴重な採録版冊子を送っていただきました。

「基本計画をどのように実現するか〜被害者の声を聞き、地域でどのように支援をするか〜」

私たちも最も気になるテーマで、どんなフォーラムだったのか、ずっと気になっていました。採録版でいただき、とても触発され、是非相談室のボランティア・メンバーにも情報提供したいと思いました。研修資料としても充実した内容なので、シェアしていきたいと思います。

こうした貴重な資料を前提にして、一歩ずつ地域での支援のかたちができていくことを望みます。

岡山では、全国ネット加盟の支援ボランティア中心の被害者支援センターと私たちNPOとの関係はまだまだ大きな障害がありますが、今回の全国ネット事務局の配慮には大変感謝しています。








『いのち・花』展PartUのご案内[2008年04月27日(日)]

岡山県総社市の詩人くにさだきみさんから、『いのち・花』展PartUの案内をいただきました。

誌と絵・版画、書のコラボレーション

とき 2008年4月30日(水)〜5月4日(日)
     午前9時〜午後5時(ただし最終日は午後4時まで)
ところ 総社市総合文化センター 市民ギャラリー
      総社市中央3−1−102 TEL086−234−5260

”いのち” ”花”をテーマに、一人の詩人がことばを紡ぎました。
その世界に、三人がかたち・色・線で新しい風趣を求めました。
ジャンルの異なる四人のコラボレーション展です。
陽春のひととき、なにとぞご高覧賜りますようご案内申し上げます

詩     くにさだきみ
絵・版画 岡田紗月木・岡田雅夫
書     宮田南猽






東京から帰りました[2008年04月20日(日)]

東京から帰りました。

久しぶりにブログの更新がとぎれました。妹が亡くなった去年の8月以来でしょうか。
毎日NPOの活動をブログに書きとめておかないと追いつかないほど昨年度NPOは県内外で動きました。できるだけ毎日ブログを更新するようにしていたのもそのためです。

また個人的に、妹が亡くなって以来、次の日が読めない不安定な気分がどこかにあります。一日一日を積み重ねていくのですが、もう一方で一日一日と二本のろうそくが残りわずかとなっていくのにも気づいています。

土曜日は東京でNPO法人レジリエンスの総会とグリーフケア講座に参加しました。

支援者として語る部分と当事者として語る部分との区別がつかなくなり、気持ちは落ち着きません。でも、場所が修道院ということもあってか、レジリエンスの空気にふれ、少し元気をおすそわけしていただいた感じです。

また岡山で活動再開です。

地下の深い水脈で多くの方とつながっているのだろうと思います。



千の風になってJ[2008年04月14日(月)]

週末、NPO法人レジリエンスのグリーフケア講座に東京に出向くための準備をしている。

20分でグリーフケアの取組みだけを語ることは容易なことかもしれない。

しかし、「なぜグリーフケアなのか」を自問自答したとき、自らのグリーフワークに目を向けずしてグリーフケアを語ることに疑問を感じる。

自らの当事者性を語ることぬきに、ケアを語ることはできないであろう。

おそらく「支援者中心、支援ボランティア中心の被害者支援」に対して当初から抱いていた違和感・嫌悪感が、現在日増しに強くなっていることとも関係しているかもしれない。

支援者の顔をして「被害者支援」を声高に語る善意の無神経な人たちには、被害者のことを一生かかっても理解はできないであろう。

グリーフワークは自ら主体的に行うものである。

事件・事故などによる理不尽な突然の死は、その主体性すら根こそぎにしてしまうため、主権の回復を一人で行うことは容易なことではない。

手をさしのべる支援でなくとも、そばにいてくれるだけでも心強いことがある。

天童荒太の「永遠の仔」で、うずくまる優希の肩越しにジラフとモウルの声が聞こえるシーンが思い浮かぶ。

「生きてていいんだよ」「ぼくたちここにいるよ」というメッセージ。

それゆえに、そうした時間をともに過ごした大切な人を失うことは、過去の記憶をすっぽり失うようで、8か月を経過しても、空虚感がときどき襲ってくる。








被害者支援の実績なんて上がらない方がいい[2008年04月12日(土)]

昨日、検察庁で吐き気をもよおした。

暗赤色の大きなポスターが待合室に貼ってある。廊下にも何枚も貼ってある。

民間被害者支援センターのものだ。

「レイプ、いじめ、DV・ストーカー、児童虐待、交通事故」と一行おきに白抜き文字が浮かび上がっている。

この「暗赤色」をなぜ平気で使えるのだろうか?

性被害の被害者や交通死遺族の方たちが、見たときのことを考えたりはしなかったのだろうか?

毎年、内閣府は犯罪被害者週間のポスター選定の際、被害者団体の意見を事前にきくようにしている。「思い込み」の図案や色調で、被害当事者の心理を逆なでするのを防ぐためだろうと思う。

支援者のための支援者による支援センターには、いつになったら「被害者の視点」は生まれるのだろうか。

被害者支援組織が二つに分かれざるをえなかった被害者支援先進県ならではのことであろう。

情けないを通り越して、笑う元気もないまま、検察庁を後にした。






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