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法教育と命の授業[2008年05月08日(木)]

昨年12月に市原さんと代表が大阪府立松原高校に出向き、「くらしの法律知識」の時間の一こまをいただき、市原さんの命の授業をさせていただきました。

法教育の中の3つの柱の一つとして「罪と罰」が掲げられており、裁判のことだけでなく、犯罪被害者のことにも話が及び、あすの会へ担当の先生が講演依頼をされたのがきっかけでした。

これまで法教育の授業には弁護士や司法書士が出向くことが多く、消費者被害の問題や契約の話をするか、刑事弁護の意義などについて語ることも裁判員制度を前にして多くなっているようです。

ところが、犯罪被害者の声を生徒たちが直接聴くということは法教育のなかには、まだ位置づけられていません。しかし、裁判員制度、被害者参加人制度などが導入されていくなかで、犯罪被害者のおかれている状況と現在の諸制度の矛盾点、そして犯罪被害者の人権について、きちんと理解することは不可欠だと思います。

そうしたこともあって、昨年12月に松原高校におじゃましたわけですが、今年度は岡山でもこうした実験的な取組みに協力してくださる学校を募集していくことにしました。

幸い、地元の教育助成財団である福武教育文化振興財団が助成金を決定してくださっており、また期待も高いので、是非がんばりたいと思います。

きょうは、協力校募集の案内を教育事務所、教育委員会にお送りしました。すぐには難しいかもしれませんが、問題提起だけでもできたらと思います。








大阪府立松原高校・くらしの法律知識(2008年度指導計画)






研究助成申請書を何とか発送[2008年05月08日(木)]

昨年度は、保護司特別研修へ講師として犯罪被害者遺族が出向き、保護司の方たちが犯罪被害者に対して抱くイメージ、印象をアンケート調査し、また一方で、全国犯罪被害者の会・関西集会の方たちにご協力いただき、犯罪被害者の方たちが保護司に対して抱くイメージ、印象の調査も行いました。

それを何とか研究報告としてまとめることができそうです。

今年度も、NPOとして調査・研究事業にも取り組みたい思いがあり、時間的・財政的余力があれば、という条件のもとで、5月10日締切りの研究助成に思い切って申請しました。

あきらめずに、繰り返しチャレンジしたいと思います。

被害当事者が参加したサポートチームやピアサポート活動など、当事者による主体的な被害者支援について是非まとめたいと考えています。






内閣府のアンケート記入完了しました[2008年05月07日(水)]

内閣府の被害者支援ハンドブック・モデル案作成に向けてのアンケートの記入をやっと終えました。

9日必着なので、あす朝、速達で出せば何とか・・・。

記入しつつ数多くの「気づき」がありました。

被害類型別といっても、「殺人」と「傷害」で区分したとき、「傷害致死」はどちらに入るのか・・。また、「交通事故」とくくられてしまうことで、「死亡事件」のご遺族の方の気持ちを考えると・・・。「児童虐待」の被害者支援について、支援センターで取り組むことがあるのかないのか・・・。

民間支援の脆弱さがかえって明らかになってしまい、きれい事ではなくて、本当に民間支援で何ができるのか、真剣に考えるべき問題だと感じました。

むしろ専門家によるボランティア的取組みを組織化していく方が、内容の濃い支援体制ができると思います。

民間支援組織の人件費ばかりが被害者に還元されない「支援者のための支援者による活動」に使われ消えていくのをはがゆく思うのは、私たちだけでしょうか?

今回のアンケートの難点は、時間の軸が欠けていることです。

必要な支援は、時間の流れによって、また被害類型ごとに変化していきます。

それが一番よくわかるのは、当事者の方たちです。

私たちはもっともっと真剣に被害者、被害者遺族の方たちの声に耳を傾ける必要があると感じます。








NPO総会通知発送[2008年05月07日(水)]

連休明けの事務局ですが、何とか5月18日のNPO総会の案内を発送できました。

NPOとして3年目を迎えます。

昨年度は、「命の授業」に出向くことが現実化し、地域で犯罪被害についてともに考える試みとして全国から注目されるようになりました。

総会の午後、常磐大学の長井進教授をお招きして、いよいよグリーフワーク連続講座が始まります。

2007年度ファイザープログラム〜心とからだのヘルスケアに関する市民活動・市民研究支援の助成金によるものです。

いきなり「グリーフワーク」を幅広く扱うことは避け、まず初年度は、ファミリーズとして取り組んできた犯罪被害者遺族のグリーフワークに焦点をあて、そこから少しずつ輪を広げていきたいと考えています。

年度後半では自死・突然死遺族の方たちのグリーフワークにも焦点をあてていくことになる予定です。

さっそく保健所からも保健師さんの申込みがあり、少しずつですが着実に輪を広げていきたいと考えています。






ソーシャルインクルージョン[2008年05月06日(火)]

「ソーシャルインクルージョン」

初めて言葉として聞きました。社会福祉の門外漢にとって「社会的包摂」とでも訳すのでしょうか。言葉の響きから何となくイメージはつかめそうですが、気になったのでネットで検索してみたところ、「社会的孤立」「排斥」「包摂」「まちづくり」などの言葉がひっかかってきました。

ここでも「協働」がキーワードになりそうな気がしています。

「ソーシャルアクション」という言葉は、一年半前にある福祉大学の学生さんから教えてもらいました。まさにNPO設立半年目あたりだったので、活動の経緯を見事に整理できました。

今回、安全安心まちづくり、地域防犯の取組みが、本当の意味での地域づくりにつながっていかなくては意味がないことを伝えたいのですが、なかなか「防犯」と「犯罪被害者支援」をリンクして考えるところに気づいてもらえないもどかしさがあります。

先日、県社会福祉協議会からの取材がありましたが、社会福祉の領域でもう少し勉強してみる必要を感じています。

「教育」と「犯罪被害者支援」については、この1年間の活動で両者の「むすびつき」について県、県警、県教委に気づいてもらい、大きな一歩を踏み出しました。動き出すまでは大変ですが、私たちも手がかりを探す努力を忘れてはいけないと思います。






5月の事務局〜県知事への2分間プレゼン準備等[2008年05月05日(月)]

5月はNPO事務局にとって年度末、年度初めの締めくくりの忙しさ。

連休中に何とかNPO総会の準備はできつつあるものの、昨年度助成事業報告書があと二つ。半ばまでに申請予定の研究助成金、補助金が二つ。

そして、運良く県知事へ2分間で活動報告をする機会を与えられたので、代表のプレゼン用の原稿準備。

昨年度の事業実績は事業費支出で640万円。

2分間で、あれもこれもと欲が出る。

しかし、NPOのミッションはゆるぎないので、伝えるメッセージはいつもどおり。

「被害者とともに、被害者の視点を大切に」

支援者の一部がいまも被害者を敵視し、無視する岡山の支援センターが、いつになったら私たちNPOをリンクするのだろうか?

内閣府、岡山県、全国被害者支援ネットワークの方がすでにリンク済みで、岡山には二つの民間支援組織があることは明白なのに、唯一の存在をまだ誇示しようとしているのだろうか?

平成19年度の支援センターの事業費が総会後すみやかに公開されるのを楽しみにしたいと思う。












内閣府アンケート回答をいかに集約すべきか[2008年05月05日(月)]


内閣府からの被害者支援ハンドブックのためのアンケート回答を9日必着でしなくてはなりません。

意見は集まっているのですが、集約が大変です。

5つに絞ってとか、3つに絞ってとか言われると漏れてしまうことが多く、また殺人事件と傷害事件の間がないため、傷害致死事件の場合はどちらにしてよいのか(趣旨からすれば前者と理解していますが)、また時間の経過によっても異なるし、少年事件の場合、未解決事件の場合で異なるし、いろいろ考えていると、NPO初年度に開催した「犯罪被害者のための連続講座」の類型別を参考にしてほしかったとか、思いつくことばかりです。

でも、児童虐待について被害者の視点からきちんと回答できるだけの支援を行っている支援センターが全国にどれくらいあるのでしょうか?

DV、児童虐待などはすでに個別の施策が先行していて、支援センターに相談があっても、女性相談所や児童相談所を紹介するだけで「橋渡し」として実績1件として計上しているのでしょうね、たぶん。

被害者の視点からみたとき、本当の支援は女性相談所や児童相談所の手を離れた後、どれだけ被害当事者とともに考え支えることができるか、なのですが・・・。

現場でこうした支援に取り組んでいるグループにこそ、もっと手厚く予算措置がなされたらいいのにと思います。デパートの総合案内ばかりができても意味がないと思います。





今日は言葉が出ない[2008年05月04日(日)]

今朝から愛知の殺人事件報道に接し、胸がおしつぶされて、言葉が出ない。

高校に入学してわずか1か月で奪われた命を前に、すべての言葉が空々しく、すべてのことがむなしく思える。


被害当事者によるピアサポートA[2008年05月03日(土)]

犯罪被害者支援は総合的支援であり、一人ひとりの被害当事者のおかれた状況に応じて必要な支援をともに考えていくことになります。

初期の混乱期(急性期)から時間の経過とともにいわゆる慢性期に必要な支援もあり、そのときどきの時間軸に沿った支援をともに考える必要もあります。

こうした被害者支援は、単に支援メニューの提示と選択といった簡単なものではなく、その根幹には被害当事者といかに信頼関係が築けるかにかかっています。

犯罪被害者、被害者遺族はある意味では「素人」です。誰も自らが犯罪被害に遭うとは予想できません。事件直後から、「被害者ひとりが素人」というご遺族の言葉が胸に残っています。

しかし、犯罪被害に遭った方でなければわからない「気持ち」とか「体験」、「思い」というものが、またあります。少し混乱期を経て語り始めたご遺族からは、「こうした体験は私だけにしてほしい、誰にもこうした思いを二度としてほしくない」という言葉が比較的共通してきかれます。

当事者でないとわかりあえない、こうした共通した「思い」や「体験」をもとにして、自助グループは形作られていきますが、その過程であるいは個別の被害当事者間の「つながり」の中で、自らの過去の体験を、現在進行中の当事者の方のために提供する「相互支援」に何度か遭遇したことがあります。

こうした体験に基づく相互支援は専門家による支援にはない、ある種の暖かさがあります。

以前、刑事裁判で次回までに意見陳述をするのに、どうやって書いていいのかわからない、と困っておられたご遺族に、すでに意見陳述を経験されている他のご遺族が、ご自身の書かれた意見陳述書を参考資料として渡されて、体験に基づくアドバイスをされたことがありました。どんな専門家によるアドバイスよりも、心のこもったアドバイスだったことと思います。

また、先日は、事件後の二次的被害で苦しんでおられる県外のご遺族が、インターネットで裁判記事を検索されて、二次被害訴訟についての参考資料の助言を求めてこられたことがありました。県内のご遺族も情報提供を快諾され、早急に協力させていただきました。県外のご遺族にとっては大変な苦境のなかで、一筋の光がさしこんだような思いでおられたことと思います。

犯罪被害者・被害者遺族がおかれている状況は、まだまだ本当に孤独で苛酷な状況にあります。皆さんが言葉にできないだけに想像を絶するものです。

だからこそ、やっと思いを語り始められた被害当事者の声に真摯に耳を傾けることからしか、被害者支援は始まりません。

岡山の民間支援は被害者を排除する形でセンターができてしまい、排除された被害者がさらなる孤立をしないように、その周りに集まった有志でファミリーズができました。

決してセンター(真ん中)でなくていい、身近な家族(ファミリー)のような小さなつながりが地域にたくさんできていくことを願って「ファミリーズ」と複数形にしたものです。

岡山の小さなファミリーズのこれからを見守っていただけたらと思います。










被害当事者によるピアサポート@[2008年05月03日(土)]

岡山県は犯罪被害者支援で全国から注目を集めている先進県(?)のようです。

民間支援組織が三つもあり(うち一つはDV被害者支援専門)、支援ボランティア中心の社団法人被害者サポートセンターおかやま(VSCO)と、被害者が運営に参画する私たちNPO法人おかやま犯罪被害者サポート・ファミリーズとが、互いに連携することなく、個別に被害者支援を行っています。

支援センターは事件直後からの早期支援に重点をおき、ファミリーズは中長期的な地域での被害者のつながりをめざして自助グループ活動に重点を置いてきました。

VSCOは全国被害者支援ネットワークに加盟している県内で唯一の団体であることを掲げていますが、支援ボランティア中心を標榜し、被害当事者が運営に参画しない団体が、どのような支援活動を行っているのか、しっかり見届ける必要があります。

平成19年度の決算報告を今から注目しています。直接支援や自助グループ活動に関する事業費はそれほど多くかからないのが実情です。

広報・啓発費、研修費は相当額の支出が見込まれますが、人件費が支出の大部分を占める点が課題です。

支援ボランティアには人件費が支出され、被害者が行う支援活動(ピアサポート・仲間支援)には何らの手当もないのが通常です。そこには、被害者は「支援を受ける」受け身の存在で、なかには「被害者のあなたに何の支援ができるの?」と某センターの事務局長に問われた被害当事者の方も、全国には複数おられるようです。

こうした被害者に対する偏見を払拭するためにも、ピアサポートの持つ意義や、具体的な相互支援について、プライバシーに配慮しつつ、ご紹介していきたいと思います。









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