(続)これからの中小企業・小規模事業者の在り方[2014年10月17日(Fri)]
「顧客との親密さの深耕」では、きめ細やかな個別対応、オーダーメイドの商品やサービスづくりを目指さなければならない。大企業とは逆を行く、非効率で手間暇のかかることにビジネスチャンスを発見できる可能性がある。
また、地域に根を下ろす企業であれば、環境・教育・福祉・健康・公共サービスなどの分野の問題解決につながる事業をしていくことで、将来の顧客になりうる市民との関係性も生まれていくのではないであろうか?
一店舗、一企業だけでは品ぞろえも販路も限られてしまうので、異業種連携やバリューチェーンを数社で補完・強化することも忘れてはいけない視点である。
製品ライフサイクルの短縮化に伴い、バリューチェーンを効率化・短縮化する動きが加速しているが、製品やサービスに「物語」を込めていくには、関係者の間での「顔の見える会話」が必要である。
バリューチェーンを「短く」することも大事だが、「太く」することはそれ以上に重要である。その「物語」と「顔の見える会話」をどう社内で仕組み化していくか、それが私がやっていきたいことなのである。