<コミュニケーション>あたらしい自分を生きるために―アサーティブなコミュニケーションがあなたを変える[2014年05月09日(Fri)]
相手の主張を受け入れながらも、自分の主張を通すことは、仕事でも恋愛でも学校でも家庭でもなかなか難しいことです。
コミュニケーションの現場ではよく、「アサーティブネス」という言葉を聞きます。
自分も相手も大切にして、自分の感情や要求を、率直に、誠実に、対等に伝えることのできる自己表現の考え方と方法のことを言います。
そんな中で、この本の中にとても腑に落ちる考え方が書いてありました。
「アサーティブネスの4つの柱と自己表現のための12の権利」というものです。
4つの柱:
@誠実…自分の気持ちをごまかさないで、自分にも相手にも正直になること
A率直…気持ちや要求を相手に伝わる形で具体的に伝えるということ
B対等…相手を見下したり自分を卑下したりしないこと
C自己責任…自分の行動によっておこる結果に責任を持つこと
この4つの柱の中で、どれが難しいかは個人差があるかもしれません。
私見ですが、誠実と率直はセットで考えて、努力次第で今までの自分のクセを変えることができるかもしれませんが、対等と自己責任は、出来るようでかなり難しいかもしれません。今までに本当に対等な関係を持ったり、自己責任をとったりする経験が少ないと思うからです。
自己表現のための12の権利:
1. 私には、日常的な役割にとらわれることなく、ひとりの人間として、自分のための優先順位を決める権利がある。
2. 私には、能力のある対等な人間として、敬意をもって扱われる権利がある。
3. 私には、自分の感情を認め、それを表現する権利がある。
4. 私には、自分の意見と価値観を表明する権利がある。
5. 私には、自分のために「イエス」「ノー」を決めて言う権利がある。
6. 私には、まちがう権利がある。
7. 私には、考え方を変える権利がある。
8. 私には、「よくわかりません」という権利がある。
9. 私には、ほしいものやしたいことを求める権利がある。
10.私には、人の悩みの種を自分の責任にしなくてよい権利がある。
11.私には、周りの人からの評価を気にせず、人と接する権利がある。
12.私には、アサーティブでない自分を選択する権利がある。
最後の「アサーティブでない自分を選択する権利がある。」というのは、オリジナルのものに、
著者の森田さんが独自に加えたそうです。
なるほど、必ずアサーティブでなければならない、と決めつける必要もないということですね。
その時々での自分の気持ちや感情を大事にするということか