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「知」を価値に変える[2011年10月15日(Sat)]
先日、行きつけの近所のクリーニング店へ行ったら、

「当社は○○クリ―二ングのグループ会社に入りました。
大型チェーン店で、大量の衣類を大型機械でクリーニングするので、ワイシャツのボタンが割れたりするなど、今までと同じような出来上がりを保証できなくなりますので、ご了承ください。
値段は以前より20円ほど安くなります。」

と一言。

また、仕事で印鑑が急に必要になり、スーパーや100円ショップなど3件程回っても見つからず、最後に幼いころ頃良く行っていた街の小さな文房具店へ行きました。

店長は、

「今は、実店舗を持たないアスクルなどの通販店がものすごい低価格で販売しているので、うちみたいなところはとてもじゃないけど太刀打ちできないよ。でも、アスクルなども価格が安すぎて、メーカーもほとんど利益が出ないんだよ。」

と一言。


・受注生産と見込生産

・多品種少量生産と少品種多量生産

・店舗販売とネット販売

どんな生産・販売形態にするかは、扱う商品の特性や生産量、在庫、価格などを考えて決めるとは思いますが、

お客さんに、早く、安く届けることに一心不乱になると、他社との差別化が困難になり、結局は価格勝負でどの会社も消耗し、企業の存在意義や社会とのつながりが見えにくくなってくるのではないかと思います。

企業は利益を上げてなんぼの世界だから、そんな悠長なことを言っていられるかと思う人もいると思いますが、それは、各社の選択の問題です。


昨日の日経「経済教室」に、『「知」を価値に変える経営を』という記事が載っていました。

日本企業の世界的な存在感が低下し、社会的閉塞感が蔓延している要因として、
欧米流経営を無批判に模倣し、収益向上と差別化を至上命題としたことで、結果として閉鎖型組織による同質化競争に向かわせ、人間らしい社会の持続的成長を忘れ、自らの立ち位置を見失ってしまったと記しています。


収益性(経済性)と社会性(公益性)の両立については、このブログでも何回か書いていますが、もはや企業経営は、収益をあげながらも、社会益やコミュニティーとのつながりを強く意識したものでなくてはいけなくなってきています。

そのためには、企業の存在意義(ビジョン)と社会的存在価値を、自社の独自資源でしっかりと結び付ける骨太の仕組みを考えていく必要があります。

・価格とスピード
・製品とサービスの革新・核心・確信
・顧客(地域)との親密さ

のどれに力点を置くかは、各企業の判断ですが、大企業も中小企業も関係なく、リーダーが社員を含めたステークホルダーをどれだけ共感させ、巻き込むことができるかが、一つのポイントになると感じています。