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狭山市の基本構想[2010年10月05日(Tue)]
生まれ故郷の狭山市に約15年ぶりに戻り、4カ月あまりが経過した。

まだまだ状況を詳細にはつかめていないが、市の活気のなさがとても気になる。

狭山市の「総合振興計画」をざっと読んでみた。おそらく、どこかの外部コンサルティング会社に協力をあおいだのであろう。馴染みのある構想の組み立て構成や表現方法があった。

詳細は、これから少しずつ読んでいきたいと思うが、基本構想における将来像は、

”緑と健康で豊かな文化都市”

としている。


私も今までに基本構想を策定するプロジェクトに関わったことがあるが、基本構想をつくる意義は、

・会社やまちが将来の進むべき方向を明らかにする。
・施策の優先順位や有機的な連関性を担保する。
・参加者(会社なら現場の社員、まちづくりなら市民)が共通目的に向かって、当事者意識を醸成する。

ことなどがある。

通常、基本構想は、実際に利用する人たちの意向がなかなか反映されず、企業なら役員や部門長、まちづくりなら役所の方々が、コンサルティング会社主導のもとで進められてしまうことが多い。


―たとえば、西口再開発事業は、まだ開発途中なので、結論を出すのは早計かもしれないが、いったい誰が幸せになったのだろうか。リーマンショック後の経済不況で、計画当時に考えていた企業やテナントが誘致できなかったのかもしれないが、新しく箱モノをつくるだけでは、まちの活気の源泉は生み出すことはできない。

大学時代は都市工学のゼミになんとなく入り、アメリカでは卒業研究で、商工会議所のためにダウンタウンでの駐車場混雑問題の解決策についての提言を行った。今になって思えば、”まちづくり”というものに自分は何らかの想いがあったのだと思う。それは、まちが、”人と組織がつながった姿”を映し出すからなのかもしれない。―


そうして出来た構想は、なかなかすばらしいものなのだが、ここで必ずと言っていいほど、
「総論賛成、各論反対」となっていってしまう。

そうすると、“落とし所”を考えるようになり、時間・コストなどの制約条件を織り込みながら、
最終的な形となっていく。時間が経てば、人も予算も変わるからだ。

その時に、大切なものは、「絶対に譲ることができないもの」である。それは、企業の成長やまちづくりの理念や目的に立ち返るのものであるが、「強み」とも大きく関係してくる。

狭山市の強みは何なのか?

ゆっくりと、でも急いで考えていきたい。
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